2015年7月-青春18きっぷの旅-伊勢 |
7/28(Tue) |
私の泊まっている名古屋東急ホテルには室内プールが付いている。
真夏の宿泊だからチェックアウトまでそこで過ごそうというプランを立てたのだが、営業時間が何と12時から21時ということだった。
要するにチェックアウトする日はプールが使えないということになるのだ。
このホテルを楽天トラベルで予約したときは、まさか営業時間が12時からとは思わずに、そこまでの確認はしなかったのが残念だった。
慌ててiPhoneアプリの乗換案内を立ち上げて時刻表を検索すると、鳥羽へ向かう快速「みえ5号」(名古屋発10時37分)に間に合いそうだということがわかった。
そこで私は急いでホテルをチェックアウトし、名古屋駅へと向かう。
この列車は、途中の河原田から津までは伊勢鉄道を経由するため、青春18きっぷの対象区間外となり、追加料金が発生するそうだが、基本的に車内清算で大丈夫だ。
鳥羽へ行って後はどうするかは現地で考えればいい、そういうことができるのも青春18きっぷの旅の魅力の一つだ。
ちなみに、津の次は快速列車は通過となる阿漕(あこぎ=非常に欲張りで、やりかたがずうずうしいこと。)という駅なのだが、これも考えてみれば奇怪な名前の駅だ。
快速「みえ5号」 |
鳥羽到着は12時41分、駅前の食堂でここからどうするかというのを考えた結果、伊勢湾フェリーで対岸の伊良湖(鳥羽 13:40-14:35 伊良湖)へ渡ることにしたのだが、これが大きなミスだった。
フェリーへの乗り継ぎは昼食を挟んだ結果、むしろ時間がタイトになったほどなのだが、伊良湖での乗り継ぎがチグハグで、フェリーの到着予定時刻のわずか2分前に豊鉄バス伊良湖本線の豊橋行きが出発するという理不尽極まりないダイヤで、意図せぬ時間潰しを余儀なくされた。
こういったことは西表島の船浮へ向かうときにも経験したのだが、なぜ相互の接続をうまくするようなダイヤ編成ができないのか理解に苦しむばかりである。
再度書くが、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(地域公共交通活性化再生法)に基づいて、地域公共交通活性化協議会なるものを設けている地方自治体も多いようだが、まずは公共交通機関相互の接続を良くすることから始めなければ何の意味もないだろう。
伊良湖で1時間の時間潰しをしなければならないハメになった私は、フェリーターミナルのスタッフからもらった地図を元に伊良湖岬の散策をすることにした。
見どころは伊良湖岬灯台と恋路ヶ浜ということだったが、灼熱の太陽に照らされて散歩をするというのは苦行以外の何物でもなかった。
これらのところに行くための「いのりの磯道」というところは、漁夫歌人糟谷磯丸の詠んだ「まじない歌」が並び、二人の恋が結ばれるようにとの願いが込められた歌碑の前で願いをかけると恋が叶うといわれている、伊良湖岬の恋愛パワースポットと書かれていたが、カップルで来ないことには意味がないような気がした。
そして、辿り着いた遊泳禁止の立看板のある恋路ヶ浜で、涼しかった立山(室堂)が恋しいと思ったのは単なる偶然だろうか。
もし、仮に伊良湖岬でゴルフや海水浴をしたいと思うなら、フェリーターミナルから逆方向に行くと、伊良湖シーサイドゴルフ倶楽部や、ココナッツビーチ伊良湖がある。
どちらにしろ、このときの私には関係ないスポット(水着は持参していたが、時間が足らなかった)だったが、興味のある人はチェックするといいだろう。
伊良湖 | |
伊良湖岬灯台 | |
恋路ヶ浜 | |
フェリーターミナル |
ようやくバスと電車を乗り継いで豊橋に着いたときには午後5時を過ぎていた。
新幹線で帰るならともかく、ここから東海道本線の普通列車を乗り継いで帰ると思うと、浜松か静岡で泊まりたくなる。
青春18きっぷの旅というのは、こういったことからもサラリーマン(とりあえず今でも)には不似合いな旅だと思う。
とりあえず、列車の時刻を調べると、浜松で1時間の夕食を挟んでも、辛うじて今日中に帰宅できることがわかったので、東京へ向かって列車に乗った。
浜松までの間にiPhoneを立ち上げて鰻屋を探しておく。
何となく、うな炭亭が良さげな感じがしたので、浜松駅で下車して一目散に向かう。
人気のある店なのか、ちょうど夕食時と重なってかなり混んでいる。
このままいくと帰りは新幹線かな、と思い始めたときに注文した「うなぎまぶし(3,000円)」が出てきた。
浜松発19時19分の列車で行けば、熱海までは乗り換えなしで行ける。
あと4時間余りで青春18きっぷの旅第一弾は終わりを告げる。
残り2日分はどうやって使おうかな。
豊橋鉄道渥美線・三河田原駅 | |
JR豊橋駅 |
JR浜松駅 |
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