2016年新春-南紀家族旅行(熊野三山・紀伊勝浦・瀞峡) |
Date | Schedule | Lodging | ||||||||||
1/1(Hol) | 新横浜 8:19-「のぞみ207号」-9:40 名古屋 10:01-「特急・ワイドビュー南紀3号」-13:56 紀伊勝浦 | ホテル中の島 | 30,150円 | |||||||||
2(Sat) | 熊野交通定期観光バス「熊野古道大門坂と那智山めぐりコース」 紀の松島めぐりと太地町立くじらの博物館見学
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24,650円 | ||||||||||
3(Sun) | 瀞峡観光と熊野速玉大社参拝 新宮 14:49-「特急・ワイドビュー南紀84号」-18:26 名古屋 18:49-「のぞみ180号」-20:11 新横浜 |
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note |
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1/1(Hol) |
2016年の最初の旅行は、親孝行を兼ねた年始の南紀旅行となった。
ここを目的地にした理由は、正月でも温暖なところで、なおかつ、長野県在住の弟夫婦と私たちが合流しやすいところを選んだ結果、今までほとんど足を踏み入れたことのない南紀地方にすることになった。
南紀地方に関しては、私自身は今から20年前の1995年7月28日から31日にかけて、地元の友人であるタキとノリの3人で行ったことがあり、このときは越之湯旅館に泊まって、那智での海水浴と北山川観光筏下りを楽しんだ記憶がある。
今思えば、私がラフティングをやろうと思ったのは、、この筏下りが「スリル満点の大冒険」と銘打ってあったものの、清流下りそのものといった感じがあったために、この年の9月にオーストラリアのケアンズへ行った際に、今度は本格的な急流下りをしたいと思ったのが始まりだったのだ。
いきなり話が脱線したが、今回の旅の目的が水遊びであるはずもなく、温泉とグルメ、そして熊野那智大社への初詣である。
もちろん、2014年10月31日のコラム「戸倉上山田温泉でお金の勉強会 with my family」で書いたようなことも含まれているのは言うまでもないことだった。
のぞみ207号と焼売炒飯弁當 | |
特急・ワイドビュー南紀3号と新鹿海岸(尾鷲-熊野市間)の光景 |
そして、出発当日、この日は朝の8時過ぎの新幹線に乗らないといけないので、出勤するとき並みの早起きをして、新横浜まで向かった。
さすがに、これだけ早いと初詣に行く人もあまりいないのか(帰って来る人はいる)、電車も空いていたし、新幹線のホームも同じように空いていた。
年末の下り列車は満席が多かったと思われる新幹線も、元旦の午前発の列車は指定席にも空席があり、乗り継いだ紀伊勝浦行きの特急列車はもっとガラガラだった。
やはり、伊勢市へ向かう近鉄特急と違って、南紀へ向かう列車のピークは夏の海水浴シーズンと、春や秋の熊野古道を散策できる季節なのだろう。
おかげで座席を移動しながら車窓の景色を楽しむことができ、進行方向左側(A列)の席に座っていると、熊野市駅に近づく頃に新鹿海岸の景色が飛び込んでくる。
夏の時期はここも大賑わいなのだろうが、今の時期でも綺麗な海と砂浜の鮮やかなコントラストが眩いばかりだ。
さすが2015年の快水浴場百選(東海地方)に選ばれるだけのことはある。
ところで、今回の旅行に際して、乗車券を紀伊勝浦までではなく、串本の先にある江住にした理由は、JRの運賃計算の裏ワザを使ったことによる。
一般的に、乗車券を買うときには目的地までのものを素直に買うだろうが、そうすると、横浜から紀伊勝浦までの伊勢鉄道の区間(河原田-津)を除いたJR区間の距離が片道560.9kmある。
従って、乗車券の料金はJR区間の8,960円に、伊勢鉄道区間の510円を加算することになっているため、合計で9,470円となり、往復で18,940円である。
しかしながら、JR区間(営業キロ)が片道601km以上になると、往復割引運賃が適用になるため、9,610円×0.9(1割引/10円未満の端数切り捨て)×2=17,280円、これに伊勢鉄道の区間(往復で1,020円)を足すと18,300円、そこで乗車券のみ江住(+46.9km)まで延長し、JR区間が片道601kmから640kmのレンジに収まるように調整してもらった。
そうすることによって、ささやかながら運賃部分は640円だけ得するという計算になるのだ。
ちなみに、紀勢本線をぐるりと一周するような形でプランを組むと、横浜-(337.2km)-名古屋-(208.8km)-新宮-(272.7km)-大阪-(190.4km)-名古屋で一筆書きとなり、総距離が1009.1km(12,640円)、これに名古屋-(337.2km)-横浜の5,620円と伊勢鉄道の510円を加えると、18,770円となり、単純に横浜と紀伊勝浦を往復するのと大差ないので、どちらを取るかはお好み次第だ。
今回の旅行は私一人でなかったので、単純に往復することにしたが、もし、一人で旅行していたら迷わず周遊ルートを取っただろう。
横浜を出発して、新幹線と特急列車を乗り継いで、紀伊勝浦まで約6時間、海外旅行をしたとすると、直行便なら東京からバンコクまで行くことができるほどの時間だ。
紀伊勝浦に到着したのが午後2時前、普段ならランチタイムが終わりかける時間であるが、今日は元旦なので、店が開いているかどうかのレベルだったが、幸いにも駅のそばにあった「とらや食堂」にみんなで入ることにした。
紀伊勝浦と言えばマグロが有名なので、私は素直に「まぐろ丼(1,050円)」をいただくことにした。
店内はありきたりな町食堂の様相だったが、味の方はそれほど悪くない。
ただ、母が名物かと思って頼んだ看板メニュー(!?)の「まぐろうどん(800円)」なるものは少々いただけない。
うどんの汁(つゆ)の中にまぐろが浮かんでいるだけというのは何とも言えないものがある。
少なくとも店外に大きな広告を出すのであれば、「まぐろ丼」のように、もう少しまともなものを出してもらいたいと思った。
午後3時前、食事を終えた私たちはホテルの送迎ボートに乗って宿泊先へと向かった。
チェックインした後で私たちが案内されたところは二号館、12畳のバス・トイレ付きの部屋で、眼下には勝浦湾の蒼い海が広がり、遠くには勝浦港やホテル浦島、それらを結ぶ送迎ボートが行き交う光景が見られる。
この日は天気も良かったので、部屋の中まで燦々と降り注ぐ太陽の光で、まるで正月を感じさせないほど室内は暖かかった。
また、眼前に海が広がるを望める露天風呂「紀州潮聞之湯」では、その名のとおり打ち寄せる波の音を聞きながら入浴でき、夕陽が沈む様子を見られるのは圧巻である。
入浴が終わった後は、部屋で元旦のお祝い、海鮮御膳をたっぷりと堪能することができた。
8時からは館内のレストラン「海味彩(うみどり)」で行われた餅つき大会を見学、顧客参加型のセレモニーなので、老夫婦や子連れの人たちが熱心にやっていた。
搗(つ)いたお餅は集まった人たちに振舞われ、これにて元旦のお祝いは終了、とりあえず、初日は移動だけで全員がお疲れのご様子、寝酒を飲みながら明日に備えることにしよう。(笑)
ホテル中の島 | |||
ホテルの入口 | 部屋からの眺め | ||
正月祝いの夕食 | |||
正月祝いの夕食 | 餅つき(Mochi/rice cake pounding) |