2016年11月-廃止目前の三江線に乗る山陰の旅(出雲市・松江) |
11/4(Fri) |
今日は出雲大社と宍道湖遊覧、あと一つは島根ワイナリーか松江城を巡る予定にしている。
一畑電車の時刻表を見ると、朝食を取ってから出発するとして、松江しんじ湖温泉発8時57分発の列車に乗れば、出雲大社前に9時58分に到着できるので片道1時間かかる計算になる。
2時間くらい観光して昼食を取って、松江に帰ってくれば、午後2時過ぎには帰って来れるだろうか。
一方、松江ワイナリーに寄った場合は、第2乗船場16時40分発の宍道湖サンセットクルーズに間に合うかどうかになる。
まあ、行ってみないことには滞在時間がどうなるかわからないが、とりあえず、今回の島根観光のメインである出雲大社に向かって出かけた。
ちなみに、一畑電車の川跡から出雲大社前までは女性アテンダントが乗り込んで沿線の案内をしてくれる。
長いローカル電車の旅路の一服の清涼剤といったところだろうか。
出雲大社に到着したのは10時過ぎ、観光ガイドツアーの出発時間は、10時、13時、15時となっていて、何と行ったばかりである。
仕方がないので、自力で境内を観光して、参拝も済ませることにした。
そこで、引いたおみくじは、これまた驚きの凶運で、「本年は正鬼門にあたっており、運勢は決して良い年ではない。いかに工夫工面をしても、とかく為す事は志と違って失望に終わることが多い。このような年は神様に祈り深め依頼することが肝要である。」
はっきり言ってそのほかの項目もほとんど良いことは書いてなかった。
最初は祈祷などしている時間はないので、そのまま帰ろうと思ったのだが、これほどの凶運を引き当てては祈祷でも何でもしてもらうしかない。
慌てて、大枚を叩いて「開運」と「良縁」の2つの願い事をして祈祷してもらうことにした。
ここでも前の回の祈祷が始まったときに手続きしに行くという運のなさで、30分ほど待たなければならなかった。
ついてないときは、すべてがタイミングがずれるということなのか、こうして貴重な時間を失っていくのだった。
祈祷が終わった後で、気を取り直して「『出雲大社』で縁結びの割子そば!ツイートで人気のそば屋ベスト4!」で掲載されていた「蕎麦処八雲」に寄ってみた。
食したのは「天ぷら割子そば(1,950円)」、ツキがないのに張り込んでどうすると言われそうだが、とりあえずは気分転換である。
駐車場の近くで、店の混雑が予想されたが、意外にもすぐに席に案内された。
ゆっくりと蕎麦を味わって外に出ると、ものすごく天気がいい。
散歩のついでに土産屋に入って、出雲大社に来た記念にTシャツなどを買って帰る。
ところが、このついでがまたもや不幸を招く。
出雲大社から島根ワイナリーへ直行できるバスがあることがわかったのだが、それがまたもや出発した後だったのだ。
何と、最終13時30分発のバスを、わずか2分差で逃したのだ。
あまりにも悔しかったので、タクシーを拾ってムキになってワイナリーに行くことにした。
私が乗ったタクシーのドライバーは女性だったのだが、歓楽街を浄化してしまったせいで、昔に比べて出雲大社付近の宿泊客は減っていると嘆いていた。
市内のホテルが埋まるのは、来る11月9日の神迎祭と、10日から16日の神在祭のときくらいで、それ以外のときは松江から日帰りでやってくるとのことらしい。
やはり、神聖な神社町とはいえ、ある程度は清濁併せ呑むという心が必要だろうと思った。
ムキになって島根ワイナリーに来てしまったことで、松江城に行く時間がなくなり、写真は昨夜のライトアップだけになるということが確定したわけだが、ワイナリーも無料の試飲コーナーがあって、私のような酒好きにとっては楽しいところである。
場所柄、ワインの銘柄も「神迎え」や「Enmusubi」といった銘柄が並ぶ。
縁起がいいので1本くらい買っていきたいところだが、荷物が重くなるし、送ってもらうと送料が嵩むので、悩むところだ。
結局、無料の試飲だけで満足して、売店で島根牛コロッケを食べて帰ることにした。
たぶん、ワインを自宅に持ち帰っても、ボトルを開ける気分にならないと思ったのだろう。
おみくじに書いてあることは単なる占いと同じレベルなのだが、このときはなぜか心の奥底に響くほどショックだったのだ。
出雲市での一連の観光を終えた私は、浜山公園北口15時8分発の一畑電車に乗って松江しんじ湖温泉に戻ることにした。
これに乗れば、川跡乗り継ぎで16時7分に終着駅に到着できる。
第2乗船場16時40分発の宍道湖サンセットクルーズにギリギリで間に合う感じだ。
うまくバスに乗り継げなければ、タクシーで行くしかない。
電車の進行方向右側から見える宍道湖には秋の日差しがキラキラと輝き、昨日と違って綺麗なサンセットが期待できそうだ。
こういうときは逡巡してはいけない。
もはや尋常なやり方をしていてはツキを取り戻すことはできないからだ。
宍道湖観光遊覧船 | ||||
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松江しんじ湖温泉駅から第2乗船場まではタクシーを利用することにした。
バス停の時刻表を見ると、バスでも間に合った感じがするが、ついてないときにそういうことをすると、思わぬ交通渋滞に巻き込まれたり、いろいろなアクシデントに見舞われかねなかったからだ。
そして、乗ったサンセットクルーズ、電車の車窓越しに見えた綺麗な日差しが、沈みかけると同時に幻想的になり、まさに美しい宍道湖の夕陽を間近に見ることができた。
このときばかりは、昼間の凶運のことも忘れて美しい夕陽に見とれていることができた。
松江城に行くことができなかったのは残念だが、宍道湖に沈む夕陽が見れたことは良かったと思う。
これにて大急ぎで回った島根観光は終わり、明日は朝の列車で鳥取に向かうことにしたからだ。
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