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10月28日(木)-温泉地のホテルが地震被災住宅に

10月23日午後5時56分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震があり、同県小千谷市で震度6強、長岡市、十日町市、栃尾市、中里村で震度6弱をそれぞれ観測した。

これが阪神淡路大震災に次ぐ大惨事をもたらした新潟中越地震の第一報だった。
これ以降、寒寒しいテントや体育館で寝泊りする被災者は増え続け、一方で暖を取るために自家用車内で寝泊りする人はエコノミークラス症候群となる人が現れるなど、これから本番を迎える冬を越せない人もたくさん出ることが予想される事態となっている。

私はこんなとき、冷たい体育館の床に毛布1枚といった援助でなく、簡易ベッド、もしくはせめて厚いマットレス程度の装備がないものかと常々思っていた。
備蓄の場所の問題はあっても、全国の自治体が共同してやればいいのだし、日本はいつ地震などの天災が起きてもおかしくない国なのだ。
輸送手段にしても貧乏な発展途上国ならともかく、腐っても世界第二の経済大国なのだ。
外国に援助する金があるなら、そして世界に冠たる工業国の実力をもってすれば軽量な組み立て式の簡易ベッドを作るくらい造作のないことだろう。

そして、阪神大震災の教訓から何を学んだかわからないうちに今年は全国各地で台風の来襲が相次ぎ、とどめがこの大地震だった。
もはや簡易ベッドが必要な時期から仮設住宅をという段階に移行している状況下で私は下の記事を発見した。
私は正直言って鈍重な政府にしては名案だと思った。
なぜなら、今回の震災は上越新幹線がいつ復旧するかという状況で、例年ならこれから書き入れ時となる新潟県下のスキー場や温泉地は閑古鳥が鳴くことが予想されることと、一軒家もそうだが、建物に人がいないという状況は部屋の痛みを早めるので、それを防げる。
そして候補地となった温泉旅館の収入は政府が保証してくれるし、マスコミがしばらくの間は只で宣伝してくれるという副次的なメリットもあるだろう。
もしかすると災害対策費で老朽化した建物の補修までやってくれるかもしれない。

実現には下交渉とか割り当ての問題とかがあるだろうが、是非実現して欲しいところだ。
そして今年の天災イヤーが、後世の日本人の教訓となることを願っている。
私の住む首都圏ですらいつ大震災の直撃を食うかわからないのだから・・・

温泉地のホテル、地震被災住宅に…政府が借り上げ検討
(2004.10.27 読売新聞)

政府は27日、新潟県中越地震の被災者対策の一環として、温泉地のホテルや旅館などを一時的に借り上げ、被災者の応急住宅に充てる検討に入った。
災害救助法に基づく措置となる見通しで、費用は国や新潟県が負担する。
政府は民間のアパートやマンションを対象に、災害救助法で予算措置が可能な物件の調査も開始する方針だ。

自民党の武部幹事長が同日、政府に被災者対策の強化を申し入れた際、村田防災相が応急住宅対策を検討していることを明らかにした。
住宅が被害を受けた被災者については、自家用車やテントでの避難生活が長期化する可能性があることから、応急住宅の確保を求める声が出ている。
温泉施設などの活用は、公明党が「新潟県内や同県周辺には温泉地が多い。これを利用できれば、被災者が疲れた体を癒やすことにもなる」として提起していた。
また、政府は27日、林田彪・内閣府副大臣を現地支援対策室に派遣した。
同日夕に首相官邸で開かれた非常災害対策本部の会合では、村田防災相が関係省庁に対し、2次災害に注意するよう指示した。


10月19日(火)-グーグル株は上場来ロケットスタート

株式投資をするのに「たら・れば」を言っても仕方ないのだが、1999年から2000年春頃のナスダック市場(NASDAQ)の熱狂相場は主要銘柄のほとんどがこうだったのでは?と彷彿させる銘柄がある。
一時期、日本でもニュースになり、日本在住者が買えるのか?という質問が投資の掲示板を賑わしたグーグル(Google Inc/GOOG)だ。

この銘柄は去る8月19日の上場来ほぼ一貫して右肩上がりの上昇を続け、2ヵ月後の今日は約50%高の一時US$150を付けるに至っている。
9月初頭に100株でも買っておけば今頃は海外旅行費用が捻出できた計算になるのだ。
1日で1ドルを超える値動きをすれば、「おお~」というレベルのアメリカ市場で、2ヶ月で50ドル高ということは、株価が下がる日もあったことを考えると、ほぼ連日「おお~」というレベルの上昇を続けていることになろうか。

11月の大統領選(America Votes 2004)までは不安定になりがちなアメリカの株式市場だが、新興企業にとって追い風と言われる民主党のケリー(John Forbes Kerry)候補が当選すれば、クリントン(William Jefferson "Bill" Clinton)時代のようにナスダックが活気づくのだろうか?
あるいは巷で噂されるアメリカの時代の終わりを感じることになるのだろうか?
いずれにしろ残りあとわずか。
私個人としては株式市場云々よりも妄言癖のあるブッシュ(George Walker Bush)再選だけは避けて欲しいところだ。

関連サイト


10月16日(土)-IT社会で一番便利になったのは詐欺師か?

今日の読売新聞で「ネットオークション詐欺対策」についての記事が載っていた。
インターネットの発達により、匿名でもいろいろなことができるようになり、便利になったことは確かだ。
ただ便利になったのは必ずしも善人だけではなく、一般社会と同じように悪人にとってもそうなったのだ。
むしろネットの匿名性から中学生や高校生までも詐欺師になれる、あるいは逆に餌食になる世の中になっていると言っても過言でない。
つまり、何の前提知識もなくIT社会の利益だけを享受しようとすれば、そこには陥穽が待っているということなのだ。

私は今までネットを使って取引をいろいろやってきたが、それはあくまで信用のおけそうな企業相手であり、個人相手のオークションはやったことがなかった。
たぶんこれからやるとしても自分にとって不要なものを売るか、騙し取られても痛手にならない程度の小額の取引しかしないだろう。
株式投資をするにあたって、自分の家計に響かない程度にしろ、という教訓はネットオークションにもあてはまると私は思う。
一般社会ではびこる詐欺(fraud, scam)がネット社会ではもっと巧妙にされるからである。
しかも顔を合わせることなくできてしまうため追跡することは非常に難しい。

「備えあれば憂いなし」
詐欺にあってから解決サイトを見るのでなく、あわないように事前にネットサーフィンすることをお薦めしたい。
2005年2月1日からは、2006年のドイツワールドカップ(2006.6.9-7.9)のチケットの販売も開始される。
日本代表が首尾よく最終予選を突破すれば、またぞろチケットフィーバーが起こり得る。
そのときはヤフーオークションならず、英語サイトのeBayでもチケットオークションがあるだろう。
あるいはFIFAのサイトに日本語がないのをいいことに「チケット取得代行」サイトも復活するに違いない。
彼らがきちんとした業者ばかりならいいが、当然、詐欺師も現れるし、集めた個人情報を売る輩も出てくる。
まさに一寸先は闇である。

ちなみに私の知人はチケット類のオークションに関してこうアドバイスする。
入札が成立した後、現物を中が見えるようなビニール袋などに入れて代金引換郵便で送ってもらうようにということだ。
そうすればトラブルが最小限に抑えられるという。
このような知恵も経験者ならではのものだ。

ネットオークション詐欺対策
(2004.10.16 ネット&デジタル - Yomiuri Online)
欲しい物を市価より安く入手できるインターネット・オークション。便利だが、入金したのに品物が送られてこないといったトラブルも頻発している。どんな点に気をつければよいのだろうか。(高田 真之)

■悪質出品者 リストで照合 メールの発信場所も確認

「入札には細心の注意を払ったのだが・・・。初めての落札でだまされるとは思ってもみなかった」。
横浜市内に住む会社員の男性(24)は9月初め、ネットオークションで見つけたカーナビの新製品を16万8000円で落札した。
指定された銀行口座に代金を振り込んだが、2週間経過しても商品が届かず、警察に詐欺の被害届を出した。

解約と返金を求めるメールには謝罪の返信ばかり。
そのうち口座も閉鎖され、メールも届かなくなった。
やがて教えられた住所が、電話や郵便物を取り次ぐ秘書代行会社のものだったことが判明した。

警察庁によると、今年上半期に受理したネットオークションがらみの被害相談は7393件に上り、2003年同期の3倍に増えた。

国内最大のオークションを運営するヤフー(東京都港区)は、今年7月から出品者の確認手続きを強化。
登録された住所に郵便物を送り、本当に本人に届くのかを確かめている。

しかし、冒頭のケースのように、秘書代行会社を使えば、本当の住所を明らかにしないまま取引を続けることが可能だ。ヤフーは「大部分の参加者は健全な取引をしている。
もっと厳格な方法を取ると、参加者の利便性が低下する」(オークション事業部)と言い、今のところこれ以上の確認手段を講じる予定はない。

どうやって被害を防げばいいのか。
ネットネットオークションの詐欺事例集を出版したパソコン講師中島慎一さん(30)(三重県四日市市)は「参加者自身が細心の注意を払うこと」と指摘する。
自分のサイト(ヤフオク詐欺対策サイト-TARGEST)で、疑わしい出品者の情報や被害回避の方法を紹介している。

それによると、参加者が確認すべきなのは
  1. 出品者に対する評価
  2. 出品物の写真
  3. 落札後に出品者から送られてくるメールに記載された詳細住所・電話番号
だ。

出品者が取引を重ねると、落札者による評価がサイトに書き込まれていく。
評価の低い出品者の物件を避けるのはもちろん、最初見た時評価が良くても急に悪くなる場合もあるので、入金するまで何度も確認する必要がある。

2の写真も要注意だ。出品者が自分で品物を撮影せず、メーカーのホームページなどから転載している場合、品物が出品者の手元にない可能性が高い。

悪質なトラブルを起こした出品者の住所と電話番号を載せたブラックリストがネット上で公表されている(下記の関連サイト参照)。
名前やIDを変えていても、住所や電話番号と照らし合わせて調べることができる。
ヤフーは、トラブルの多い出品者の銀行口座を公開している。

送信されてきたメールの頭についている情報(メールヘッダー)を分析すると、そのメールの発信場所がわかる。
方法は中島さんのサイトに掲載されているので、念のため出品者のメールを調べてみよう。
悪意を持った出品者は、自分を特定されないように、プリペイド式の携帯ネット接続カードやネットカフェなどを利用して送ってくる傾向があるという。

中島さんは、全国に散らばる被害者支援のため、被害情報を受け付けている。各地の情報を集め、トラブルを起こした出品者を突き止めたこともある。

ネット犯罪に詳しい紀藤正樹弁護士は「ネット上でも一般社会と同じく犯罪はなくならない。オークションに参加するとリスクも生じることを認識して取引をすべきだ」と話している。

関連サイト


10月10日(日)-24時間ATMに潜むリスク

私は去る2003年5月29日の「今日の一言」でこう書いた。

ペイオフ解禁が議論されていた当時、多くの人たちは思ったはずだ。
「私には銀行に資産が1000万円もないから関係ない、ああいうのは企業や金持ちの問題だ!1000万円までは潰れても返ってくるから関係ない」と・・・

本当にそう思うか?
私は今月、海外でさえ掏られたことのない財布を掏られ、その中にメインバンクのキャッシュカードを入れていたことからしばらくの間、といってもわずか1週間くらいだったが、手持ちの現金が不足してどう資金繰りしていいか考えなければならなかった。

で、何を言いたいか?
資産の分散というのはこういうリスクに対処する意味もあるのだ。
ピッキング強盗などで通帳を盗まれたときなど、金融機関によっては無責任にもほとんどノーチェックで預金を払い出すなんてことで裁判になっているケースもある。(記事

それで下の記事を読んでみよう。
偽”識別機”で騙されたことに対しては同情するが、要はその盗まれた金額の大きさだ。
私は100万円の間違いかと思って目を疑ったほどだ。
つまり、日常使うキャッシュカードの口座に無防備にも多額の金を入れておけば、データが盗まれたときにそれが一瞬で全部パーになるというリスクがあるということを肝に銘じないといけない時代になったということだ。

ましてキャッシュカードの磁気データに暗証番号が記録された旧型のものを持っている人は、手間や手数料を厭わずすぐにでも交換しないといけない。(キャッシュカードの磁気情報
今では都市銀行に関しては昨今の統廃合でその心配はあまりないが、郵便局、地方銀行、信用金庫、農協などの口座は要注意と言えよう。
ただ、この記事のケースでは偽”識別機”に暗証番号も打ち込ませたと思われるため、磁気情報に暗証番号が入っているか否かはあまり関係ないが、単純にサイフを掏られたときなどは盗難の連絡をするぐらいの時間稼ぎはできるだろう。

昨今ではネットによる取引も普及してきて確かに便利だが、「IT社会で一番得をしたのは誰だかわかるだろう」、とうそぶく詐欺師の告白本「あなたの隣りの詐欺師たち (コスモ文庫)」にもある通り、「技術革新で本当に便利になるのは真っ当な人でなく犯罪者」というのは真理なのだから・・・
だから新手の犯罪で皆が振り回されているのだとは思わないか?

それにしてもほとんど利子もつかない円普通預金口座に1,000万円か!
私は犯罪の内容よりも、これだけの大金を何もしないで寝かせておける身分の方が羨ましいと思った。
そして、このスキミングをやった人間は、ウハウハで新手の犯罪に取り掛かっていることだろう。
二度同じことをやらなければ逮捕されることもないかもしれない。
いまどきの日本では頭脳犯罪者は最新のITスキルを使って高速船で逃げ、捜査側は手足を縛られて(法律で行動を制約されて)寒中水泳をしているようなものだ。
追いつけるわけがないのだ。

ATM入り口 偽”識別機”のワナ
-防犯のためカードを通してください-
(2004.10.9 読売新聞)
■愛知-主婦、1000万引き出される

三大都市圏を中心に普及が進む「24時間ATM(現金自動預け払い機)」を深夜帯に利用する際、キャッシュカードを差し込んで顧客か否かを識別する不審者侵入対策を逆手に取り、入り口に、識別装置に見せかけたカード読み取り機を設置し、カードのデータを盗み取る新手のスキミングが、愛知県内で初めて確認された。

写し取ったデータでカードを偽造したとみられ、約1,000万円が引き出されていた。
愛知県警は支払い用カード電磁的記録不正作出容疑などで捜査している。

調べによると、愛知県半田市の主婦が8月上旬、自宅近くの都銀のATMを利用した際、入り口に「防犯のため、この機械にカードを通してください」と書かれた張り紙があり、キャッシュカードを挿入する機械があった。
主婦は指示に従い、カードを挿入。その後、知らない間に口座から計1,000万円が引き出されているのに気づき、同25日に地元警察署に届け出た。

偽造したと見られるカードが名古屋市内の別々のATMで複数回、使われていた。
防犯カメラには見知らぬ男が映っていたという。

問題のATMでは24時間サービスは行われておらず、識別装置も設置されていなかったが、主婦はカードを入れたことによって自動ドアが開いたように勘違いしたらしい。

この都銀は、東京、大阪、名古屋の約320箇所に24時間サービスのATMを設置している。
銀行側は「24時間ATM以外に識別装置は置いていない」と注意を呼びかけている。

関連サイト


10月2日(土)-イチローが歴史を塗り替えた日

イチロー、大リーグ新記録の258安打ずいぶんとあっさりと記録を塗り替えたな~というのが正直な感想だ。
大リーグ、シアトル・マリナーズのイチローが84年前のシーズンレコードである最多安打記録の257を地元の大観衆を前に第一打席で追いつき、第二打席であっさりと新記録を樹立したことだ。(記事
それをいとも簡単そうにやってのけたのは彼がそれだけ凄いバッターであることの証だ。
もう私などがくどくど書かなくても今日の日本のWEBニュースのスポーツ欄、明日のスポーツ新聞の朝刊には彼の偉業達成に関する賛辞が溢れているだろう。
とりあえずおめでとう、イチロー!いつか夢の4割到達のニュースを見れることを楽しみにしている。

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