8/30(Fri) | カイマクルの地下都市見物(タクシーのチャーター) ネヴシェヒール 12:30-(Bus)-18:30 アンカラ |
宿泊先 | Olimpiyat / 37,000TL (\1,110) per night |
諸費用 | タクシーチャーター: 60,000TL=\1,800 バス: ネヴシェヒール-アンカラ: 25,000TL=\750 |
関連サイト | 欧州総合リンク トルコ アンカラ カッパドキア |
旅行者がトルコで何かを買うとき、めったに定価で買えないので、値切り交渉というのは最も重要なことだ。
しかし、お互いの合意が一方的に破棄されるのであったら、それは単なる詐欺に過ぎない。
実は、私たちがカイマクルの地下都市へチャータータクシーで行ったときに、ボラれそうになったのだ。
タクシードライバーは見積もりの2倍から3倍以上の料金をふっかけてきたのだが、友人の抗議のおかげで払わずに済んだのだ。
これで、いかに日本人が嘗められているかを認識させられたのだった。
おそらく英語が苦手で黙っているだけの日本人はカモだと思われていたのだろう。
『沈黙は金』という日本の諺は、『沈黙は災いの元』と言い換えるべきなのかもしれない。
ちなみに日本の諺では後者は『口は災いの元』というのが正しいのだが、外国では違うようだ。
私たちはこの日の観光へ行くのにユルギュップからカイマクルを経由してネヴシェヒールまでチャータータクシーを使った。
このタクシードライバーは前述の通りなのだが、60,000TL(\1,800)から70,000TL(\2,100)というのがチャーターの見積もり価格だ。
これすらボラれた金額なのかどうかは今となってはわからない。
いずれにしろ、彼はマルマリスのフレンドリーなドライバーとはえらい違いだったね。
地下都市の中は、礼拝堂・食料や飲み物の貯蔵室・居間などの部屋が細い通路で相互に繋がっている。
これらは敵襲を防ぐ目的で作られたもので、入り口は大きな石で閉じられていた。
今は横になっているものがそうである。
まあ、ここは時間があれば寄ればいいだろう。
できればカッパドキア1日観光を申し込むときに、ここが入っているのを選ぶのがいいだろう。
ネヴシェヒールからアンカラまでは当時、バスで約6時間だった。
アンカラは必ずしも重要な観光地というわけではないので、長距離の移動が苦痛に感じなければイスタンブールまで直行した方がいいかもしれない。
もちろん、飛行機に乗る気があるなら、それが一番ベストだ。
あと、すでにトルコ航空の航空券を予約している場合は搭乗の3日前までにリコンファームが必要だから、私たちのような格安旅行者(budget
traveler)は航空会社のオフィスに出向いて頼もう。
8/31(Sat) | アンカラ市内観光 アンカラ 22:20-(TCDD/Ankara Ekspresi)-翌8:00 イスタンブール(ハイダルパシャ) |
宿泊先 | (車中泊) |
諸費用 | TCDD/Ankara Ekspresi(1等寝台): 115,000TL=\3,450 |
関連サイト | 欧州総合リンク トルコ アンカラ |
実のところアンカラの観光スポットはそれほど多くない。
せいぜいアンカラ城とアタチュルク廟を見ればいいだろう。
ただ、ここのクズライ地区にはデパートがあり、商品が定価で売られているのでトルコの物価を知るには絶好の機会だ。
また、どちらかと言えばここはビジネス都市で客引きも少ないので骨休めをするにはいいだろう。
私たちがアンカラ城に上ると、その頂上からは見渡す限り素晴らしいパノラマが広がっていた。
また、城壁の中はアンカラの古い町並みがあり、そこでは地元の人が生活を営んでいる。
物売りは寄って来るが、可愛い少女たちだ。
小さな頃から労働しないといけない彼女たちを不憫に思うべきなのか、それともこれは子どもをダシにした親の策略なのか?
静かな旧市街だったにもかかわらず、こんなところがトルコ的なのかな?
アタチュルク廟は、トルコ建国の父であるケマル・アタチュルク大統領に敬意を表して造られたものだ。
彼はトルコの英雄なのだが、日本の政治家の中からはこういう人物は出ないのだろうか?
まあ、日本の諺には『出る杭は打たれる』なんていうのもあるからダメかな?
トルコではバスより列車の方が不便なのでアンカラの駅は閑散としていた。
でも、私たちはここから『Ankara Ekspresi (アンカラ急行)』の1等寝台に乗ってイスタンブールまでいくことになっている。
夜行バスもリクライニングにできるが、やはり寝台の方が快適だ。
日本で東京から大阪まで急行『銀河』の1等寝台に乗れば631,300TL(\18,940)も払うハメになるからね。
9/1(Sun) | イスタンブール市内観光(アヤ・ソフィア, ブルー・モスク) |
宿泊先 | (記録なし) / 25,000TL (\750) per night |
諸費用 | アヤ・ソフィア: 10,000TL=\300 ブルー・モスク: 10,000TL=\300 |
関連サイト | 欧州総合リンク トルコ イスタンブール |
私たちがイスタンブールに到着したとき、街は土砂降りの雨で煙っていた。
夏のトルコで雨などほとんど降らないと信じていた私は傘を日本に置いてきてしまったのだ。
日本ならいつでも駅で傘を買うことができるのだが、イスタンブールのハイダルパシャ駅ではどこを探しても傘を売っているところはなかった。
おまけに、この街は客引きや物売りが多いので、傘を買うどころか絨毯を買わされることになりかねないのだ。
結局、中古の傘を日本語を話す物売りから25,000TL(\750)で買った。
背に腹は変えられないとは言え、傘の代金が今夜の宿泊代と同じ金額になってしまったようだ。
アヤ・ソフィア | ブルー・モスク(スルタンアフメット・ジャミイ) |
イスタンブールはローマ、ビザンチン、オスマンと3代にわたる帝国の首都であった。
今日、イスタンブールにはそれらの時代の遺産が多く残っている。
その中の1つがアヤ・ソフィアとブルー・モスク(スルタンアフメット・ジャミイ)である。
アヤ・ソフィアは西暦535年に建てられたギリシャ正教会で、後に尖塔(ミナレット)の付いたイスラム教のモスクに転用されたものである。
今日、丸天井の巨大なドームのある建物は博物館となり、もはや礼拝の場所としては使われてはいない。
ブルー・モスク(スルタンアフメット・ジャミイ)は、17世紀のモスクでアヤ・ソフィアの近くにあり、その壁が美しく青いタイル細工で飾られていることで有名だ。
また、この建物はスルタン・アフメット1世により建てられ、未だに彼の名前が付いている。
そして、その周りにある6つのほっそりとした尖塔(ミナレット)が、通常は2つか4つの尖塔しか持たないほかのモスクと見分けられるようになっている。
依然として土砂降りの雨が降り続いていたが、外にいる人たちは傘もささずに平然としている。
ここにはほかにも観光スポットがたくさんあったが、夜行列車での移動と雨中の観光で疲れてしまった私たちにこれ以上の気力は残っていなかった。
こういうときはホテルで昼寝をするに限る。
でも、大都市で安宿を取ると往々にしてババを引くようだ。
私たちの泊まったホテルは部屋の中と共同シャワールームのいずれも汚く、気が滅入ってしまったからだ。
この日、もう二度と雨の中を移動する気力は起こらなかった。