台北の夜は淑女と一緒に

4/25(Sun) 東京(成田) 9:40-チャイナエアライン(CI)107-12:10 台北(中正)
台北観光
宿泊先 馥敦(復南館)/ NT$2,700 (8,910JPY) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 タクシー / 空港-ホテル: NT$1,300=4,290JPY
MRT: NT$150=500JPY (1日券)
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北

私が台湾へ行くのは2001年3月以来二度目のことだ。
前回はWorld Perksのマイレージが溜まったので、その消化のための旅行をしたのだが、今回は2年前の中国旅行で知り合ったO氏が台湾へ行くというので、私も便乗して遊びに行くことにしたのだ。

そして、私は成田から、O氏が大阪からそれぞれ台北に飛んできて、そこからホテルへ一緒に行くというプランとなった。
彼のフライトが私とほぼ同時刻に着く日本アジア航空だからそういうことができたのだが、もし、全く違う時間に着くものだったら、私は前夜に台北入りをしていただろう。

空港からホテルまでの足はリッチにタクシーである。
どのバスで行くのかな、と思っていた私は、「これで行きましょう」と事もなげにタクシーに乗り込んだO氏に思わず「いくらくらいかかるんですか?」という質問を発する。
まさか私の分まで出してくれるとは思ってなかったので、そう聞いたのだが、彼は「いつもはNT$1,200~NT$1,400くらいですよ」とあっさりと答える。
前回にバスで行った時はNT$100だった私は、思わず心の中で「すげえ高え~」と叫ぶ。
でも「私は今のビジネスで億万長者になる」と豪語しているだけあって、O氏は太っ腹というか何というか、今日がわずか3回目の出会いにもかかわらず、ホテルまでの足代を全部持ってくれたのだ。
いやはや有難いことです・・・


淡水(ダンスイ/Danshui/Tamsui)
Danshui Danshui
Danshui
シティバンクカード入会キャンペーン

ホテルに着いた私たちは近くのレストランで食事をしながらO氏の友人であるジョー(Joe Wang)を待つ。
彼は台湾におけるO氏のビジネスパートナーでもあるらしく、今日は彼が台北を案内してくれるというので、私も一緒に付いていく。
O氏曰く、ジョーとの会話は英語になるということだが、そんなに気にしなくてもいい、とも言っている。
確かに気にしたところで仕方がないことだが、しばらく英会話から遠ざかっていた私は一抹の不安があったのも事実なのだ。

私たち3人はMRTに乗って、ホテルのある大安(Daan)から淡水(Danshui)まで行く。
この区間の片道運賃はNT$55(180円)なので、この往復+他の路線を往復することによって1日券を買っても元が取れるようになっている。
ただ自動改札機を通すことができないので、有人改札に人がいないときは近くにいる駅員に言わないとゲートを開けてもらえない不便さがある。
ちなみにこのチケットを使っている観光客はほとんどいないようで、遠距離を往復しないとあまりメリットがないのかもしれないね。

淡水(Danshui)はジョー曰く、台湾人のデートコースにもなっているらしく、週末の人出はすごいと言う。
事実、私たちが乗ろうとした淡水河(Danshui River)の渡し舟は長蛇の列で乗るのを諦めたほどだった。
また不運なことに紅毛城(Hung-Mao Cheng/Fort San Domingo)も2004年3月1日から2005年6月30日までは改修工事のため閉鎖となっているとのことで、見ることができなかった。
結局、淡水(Danshui)では、名物の魚丸湯(Yeuwonton/fish ball soup)を食べ、キャンペーンガールを眺めて帰ってきただけだった。
はっきり言って暇つぶしをしただけだったのかな?


Longshan Temple Keelung Seafood Restaurant
龍山寺(ロンシャンスー) 基隆シーフードレストラン

夜になって私たちは龍山寺(ロンシャンスー/Longshan Temple)と蛇市街(Snake Alley=華西街(Huahsi Street)に連れていってもらう。
そう、蛇市街(Snake Alley=華西街(Huahsi Street)といえば、かつて公娼がいたところだが、2001年3月28日をもって廃止され、台北の公娼制度は100年の歴史に終わりを告げた、と当時のメディアで報じられた由緒あるところだ。
今では蛇市街の名の通り、ヘビを売る店が軒を並べ、夜が更ける頃にはヘビをさばいたり、ヘビのショーが待ってましたとばかりに始まるのだ。
しかし、数々のパフォーマンスを写真を収めたいと思っても、そこは撮影禁止の表示が至るところにされている。
もしかすると、ヘビがストロボの光に驚いて不慮の事故になると困るからかもしれないね。

観光が終ると、「基隆シーフードレストラン」で和食の晩餐だ。
見るからに高級感漂う店で、しかもジョーの知り合いという女性が2人合流した。
2人とも日本語が話せるので、てっきりビジネスパートナーなのかと思っていたらどうやらそうではなかった。
彼女たちは台北中心部にある禮莎(Lisa)(住所: 林森北路(Linsen North Road)145巷27號 電話: 02-2531-3341, 3342)という日本人向けのカラオケパブのママとホステスだったのだ。
O氏とジョーが友人でなければ、完全に「海外お馬鹿旅」に掲載されるシチュエーションだ。
かつては台北に日本人ビジネスマンが台北に大挙して進出していたので、こういう店もだいぶ流行っていたことだろう。
しかし、現在では日本のビジネスが中国本土にシフトしている状況で、今日が日曜の夜ということを差し引いても、私たち以外に客はいなく、何となく店が寂しげに見えたのは気のせいだろうか。
ちなみにこのパブ、O氏によれば、ジョーのお気に入りだそうで、彼はここの常連客であることは間違いないようだ。
まさか本来閉店しているのを私たちのために開けてくれたわけではないと思うが、もしそうだとすればジョー恐るべしというところか。
結局のところ私は夕食代も飲み代も払ってないような気もするが、今夜のところはリッチマンのO氏にとりあえずお礼を言っておこう。

とりあえず台北観光を

4/26(Mon) 台北観光
宿泊先 馥敦(復南館)/ NT$2,700 (8,910JPY) per night
[booking sites for you / Asia Hotels My Taiwan Hotels (英語) アップルワールド Hotel Club (日本語)]
諸費用 MRT: NT$150=500JPY (1日券)
市バス: NT$15=50JPY (均一)
タクシー / MRT剣潭(Jiantan)-忠烈祠-故宮博物院-MRT士林(Shilin): 各NT$100~200程度=330JPY~660JPY
國立故宮博物院: NT$100=330JPY
関連サイト アジア総合リンク 台湾 台北
アドバイス
  • MRTの各駅に置いてある「台北Metro駅周辺案内地図(バス路線案内付き)」と「台北MRTトラベルインフォメーション及びガイドマップ」をピックアップしておくといい。
    日本語版と英語版があるので、両方持っているとガイドブックと、通りなどの発音(Pinyinなので完全ではないが)の参考になっていい。

台湾は銀行で外貨を両替しようとするときはパスポートを求められることが多い。
ほかの国では現金から両替するときはそんなことをさせられないことを思えば面倒とも言える。
しかもCitibankのキャッシュカードは、ローカルな銀行だと、たとえPlusのマークがあるATMでも金を下ろせないことがあり、気をつけないと翌日の行動に差しさわりが出るので注意が必要だ。

私はこの日、そんなことをすっかり忘れて、パスポートをホテルのセーフティボックスに預けたまま、MRTの木冊線(Muzha Line)に乗って大安(Daan)から中山國中(Zhongshan Junior High School)へと向かい、そこから松江路Sungjiang Road)にある勝美旅行社に行った。
ここは2001年に行ったときもそうだったが、MRTの駅から相当離れているので、どうやって行くかは泊まっているホテルとの兼ね合いになるのだが、この日に取ったルートは駅周辺以外に何もないところだった。
おまけに銀行など大通りにいくらでもあるだろうとタカをくくっていた私は、外貨両替をやってなかったり、言葉が通じなかったりで冷や汗をかきながら旅行社へ向かうことになった。
結局、華南商業銀行(Hua Nan Commercial Bank)のお姉さんがパスポートなしで両替をやってくれたおかげで事なきを得たが、彼女曰く「本当は必要」らしく、計算書も何もくれなかったところを見ると、彼女の裁量でやってくれただけのような気もした。
あるいは彼女が金持ちで、ポケットマネーを換えてくれたのかもしれないが、真相はわからなかった。

私は旅行社で澎湖島(Penghutao)へ行くフライトを予約しようと思ったのだが、スタッフ曰く、海水浴シーズンにはまだ早く、行ってもあまりすることがない、とのこと。
それでは、ということで「どこか温泉地でお薦めのところは?」と聞くと、ニコニコしながら「たくさんあるよ」と・・・
そりゃそうだな。台湾は日本と同じで温泉が観光の目玉だから・・・
でも基本は水着着用のようだからそこが日本と少し違うかな。


忠烈祠(ヂョンリェッシー/Zhong lie ci/Martyrs' Shrine)
本忠烈祠は民國58年(1969年)3月25日に落成し、その面積は15000余坪、建て坪約1600坪あります。
大祭典、あるいは外国の賓客の供花を受ける場合以外は、施設は通年で開放されており、自由に参観することができます。その時間は毎日9時から5時までで、衛兵交代のセレモニーが毎時ちょうどから20分間行われます。(観光情報:旅々台北 [忠烈祠]
交通 MRT乗換駅 バス№
台北(Taipei) №42 №247 №287
圓山(Yuanshan) №21 №208 №247 №287
№213:このバスは故宮博物院へも行く
剣潭(Jiantan) 紅3 №267 №646 №902
士林(Shilin) 紅3 №267 №646 №902
Martyrs' Shrine Martyrs' Shrine
Martyrs' Shrine Martyrs' Shrine
Martyrs' Shrine

夜まで時間があるので、衛兵交代が見られるという忠烈祠(ヂョンリェッシー/Zhong lie ci/Martyrs' Shrine)と國立故宮博物院(National Palace Museum)へ行くことにする。
スムーズに行きたいなら断然タクシーがお薦めなのだが、どうせ時間があるのならと路線バスにトライする。
旅行社のスタッフに教えてもらったように民生東路(Minsheng East Road)に出てバスを拾う。
行き先はMTRの剣潭(Jiantan)、ちょうど昼食時だから駅周辺で腹ごしらえをしようというのだ。
ここは士林夜市(Shilin Night Market)があるところだが、駅前の士林小吃廣場(Shilin Food Square)は昼間でもやっていて格安な値段で食事ができるのが嬉しい。
メニューは中国語しかないが、それは市中の食堂街でも同じことだ。

昼食を終えてバスに乗ろうとした私は、駅周辺のたくさんのバス乗り場の中から目指すバスを探すのを諦め、タクシーで目的地へ行くことにした。
ここで時間を使うと故宮博物院に行く気がなくなりそうな気がしたからだ。
中へ入った私はパンフレットをもらい、建物の写真を撮って時間を潰す。
パンフレットには、ここの武烈士位牌は東征(Eastern Expedition)、北伐(Northern Expedition)、平定(Pacifying the rebellions)、剿共(Encircling operations against the Communists)、討逆(Suppression of nationwide Communist rebellions)、抗日(War of Resistance against Japanese aggression)、戡定(National recovery)の各戦役の順で並べられていると書いてある。
要するに、台湾のために戦士した人を祀ってあるところで、日本の歴史にも関係あるところでもあるようだ。

午後1時になって衛兵交代式が始まった。
詰め所から出てきた隊員たちが、一糸乱れぬ歩調で行進し、大殿(Sanctuary)へと向かう。
各々の靴には鋲が打ち込んであるようで、がちゃんがちゃんと音を鳴らしながら進んで行くのだ。
大殿(Sanctuary)の階段を登り降りするときは一歩一歩静止し、まるでロボットのように振舞っているのを見て、これを1日中繰り返すというのも大変だろうなと思った。
個人的には一番苦痛だと思われるのが立ち番ではないかと思うのだが、入り口の大門(Gateway)のところに直立不動で立っていた人は任務とはいえ、ある意味同情してしまうのであった。

忠烈祠(ヂョンリェッシー/Zhong lie ci/Martyrs' Shrine)を出てバス停に行ってみるとほとんど人がいない。
もしかして、路線バスでここへ来るという酔狂な人間は私だけなのか?
ここから國立故宮博物院まで直行するバスがあれば一番いいのだが、と思いながら探してみる。
こういうときは英語圏か漢字圏の国はいい。
たいがい路線バスの案内など現地語でしか書いてないから他の国だと最初から諦めることになるからだ。
そうこうしていると、何と故宮博物院へ直行するバス(№213)があることがわかった。
ラッキーと思いきや、いつ来るんだ?
もしかしてさっき通ったバスの後は1時間待ち?
いやはや最初から知ってれば捕まえられたが世の中はそんなに甘くない。
上の情報はガイドブックに載っていたものではなく、私が暇潰しにここを通過するバスの№をメモに書き留めておいたものだからだ。
せめてMTRの駅へ行こうと「捷運**站」と書いてある路線を探してバスを待つ。
しかし、私の目の前を通ったのはバスではなくタクシーだった。
すかさず止めて故宮博物院へと向かったのは言うまでもない。

故宮博物院は、台北で一番有名な観光地なので、いろいろ説明をする必要もないだろう。
ただ、2004年4月1日から東側および本館正面玄関部分(実質本館の三分の二)が改装工事(2006年2月15日終了予定)のため閉鎖中となっていて、私が行ったときは、すでに著名な展示物が図書文献館に一時的に移管されていた。
タイミングがちょっとずれていたかなっていう感じだね。
もっとも前回来たときに行くべきだったという気がしないでもないけどね。

夜になって、仕事が引けたO氏とジョーと一緒に驥園川菜餐廳(Gi Yuan Restaurant)という四川料理レストランへ食事に行く。
前夜に合流した禮莎(Lisa)のママとホステスも一緒だ。
この店は台湾政府観光局のグルメのページでも紹介されているが、現地の人がお薦めということなので、いいところなのだろう。
それが終ると、滋和堂というところで、足つぼマッサージをしてもらう。
日本語も通じる医者もいて、さっそく体調が悪いことを指摘されてしまう。
年齢的にも気をつけなければ・・・
そんなことを言われたすぐ後には、彼女たちとカラオケを歌っていた私・・・
O氏とジョーはいつもこんな感じなのだろうか?
それとも私がいたからだったのかな?
とりあえず連夜のごちそうさまだったようで・・・ありがとうございました。

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