20日の観光は長崎市内を巡るか、雲仙に行くか迷ったが、長崎在住の葵さんが私の観光にお付き合いしてくれるというので昼間は雲仙に行き、その後は成り行き任せというプランにした。
朝9時発の島鉄雲仙営業所前行きの長崎県営バスに乗るというので、8時半過ぎにトラムに乗って長崎駅へと向かった。
長崎駅前バスターミナルは、JR長崎駅の真向かいにある交通会館の中にあり、行き先毎にチケット売り場が分かれている。
私が到着したときにはすでに葵さんも来ていて、チケットも買ったとのこと。
ここから雲仙(島鉄雲仙営業所前)までは片道1,900円、1時間40分の道のりだ。
雲仙に到着して、まずは雲仙地獄というところを観光する。
それぞれの地獄にその由来が書いてあるが、大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)と、邪見地獄(じゃけんじごく)の中で、仏教の五戒(殺生・偸盗・邪淫・妄語・飲酒)をすべて破ると・・・地獄に落ちる、とあるが、仏教でも飲酒は五戒とまでなるほどご法度だったのか、とあらためて思った。
まあ、私は仏門に帰依した人間ではないからね(笑)。
そして、待望の温泉である。
温泉入浴は、彼岸入りしたとはいえ、まだまだ涼しい雲仙での楽しみの一つだ。
行き先は、雲仙の温泉街から徒歩で10分ほど離れた小地獄地区にある小地獄温泉館、ここはログハウス風の建物で、浴室内にも丸太などの木が使われていて、入浴料が400円の共同浴場とは思えぬほど風情がある。
浴槽は石張りのものが2つあり、大きな方が熱め、小さな方はぬるめで、一部が打たせ湯になっている。
湯は見事に白濁した硫黄泉で、もちろん源泉掛け流しである。
浴室の外には無料休憩室があり、風呂上りにビールを飲むこともできる。
まことにもってお得なところと言えようか。
雲仙観光ホテルは、1935年(昭和10年)に外国人向けホテルとして開業し、今では登録有形文化財及び近代化産業遺産認定建造物に指定されている由緒あるところだ。
外観もかつての洋館を思わせるものとなっており、レストランは昼から午後2時までピアノの生演奏付きのランチタイムとなる。
そこで私たちは、外観を見るだけでなく、ダイニングでランチ(雲仙鹿角煮御膳:2,500円)も食べることにした。
店内は老夫婦が多く、場所柄、思い出の新婚旅行先といった感じだろうか。
外観も中も落ち着いたいい感じのホテルだった。
昼食後、葵さんと別れた私は島原へと足を伸ばす。
ここまで来て島原の歴史を見ずに帰るのはもったいなかったからだ。
そう、島原と言えばキリシタン、そのキリシタンの歴史を展示した史料館が島原城内にある。
この史料館では有馬晴信の治世下においてキリスト教徒が増えていったことや、徳川幕府によるキリシタン弾圧の過酷さが描かれていてなかなか興味深かった。
島原城を後にした私は近くにあった姫松屋に寄り、島原の郷土料理として有名な具雑煮(980円)を食べることにした。
この具雑煮というのは鰹だしが利いたスープに丸餅と白菜、焼あなご、鶏肉などが入ったもので、なかなか美味しい。
昼食を取ってからわずか3時間余りであったが、雲仙鹿角煮御膳が私に取ってはお淑やか過ぎた(!?)ので、この程度の量なら食べられたのだ。
でも中途半端な時簡に食べたから夕食前に腹ごなしが必要になったかもしれないけどね。
稲佐山からの夜景 | |
島原からは列車を乗り継いで長崎へと向かう。
島原鉄道もJR大村線同様に海岸線を走るので景色を期待して乗ったのだが、案外と平凡な景色ばかりで残念だった。
諫早からは周遊きっぷのメリット(特急の自由席は無料)を最大限に生かして特急に乗車、これで完全にゾーン券の元を取れただろうか。
長崎ワシントンホテルに着いたときは昨日と同じで夜の7時を過ぎていたが、ここで思い切って稲佐山の夜景鑑賞に行くことにした。
ホテル近くの長崎新地ターミナルへ行き、ロープウェイ前までバスで行き、そこから長崎ロープウェイで山頂へ行く。
香港の夜景と比べると平凡な感じは否めないが、女神大橋のライトアップだけはよかった。
ロープウェイの運賃が往復で1,200円は高いような気がしたが、これも旅の思い出としては仕方ないか。
本日の晩御飯「五人百姓」 | |
居酒屋「五人百姓」 | 鯨盛り合わせ(2,000円) |