鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅
(2014年9月20日~23日)

sleeper limited express "Hokutosei"

ツアー名 えきねっと-びゅう「寝台特急『カシオペア・北斗星』で行く北海道」
Date Schedule Lodging
9/20(Sat) 大江戸温泉
上野 19:03-寝台特急「北斗星」-翌8:29 長万部
(車中泊)
21(Sun) 長万部 9:08-10:36 ニセコ
にこっとBUS(デマンドバス)にてニセコ町内各所を移動 ニセコ 15:40-「SLニセコ」-19:00 札幌
アートホテルズ札幌
22(Mon) 札幌 10:22-特急「スーパー北斗8号」-13:54
函館観光
リソル函館
23(Hol) 函館観光
谷地頭温泉
函館 14:03-特急「スーパー白鳥28号」-16:08 新青森 16:38-「はやぶさ28号」-20:04 東京
-
note
  • 往路については、SLニセコ号に乗るため、ツアーチケット(室蘭本線経由札幌行きの乗車券と北斗星の特急券)を長万部にて前途放棄した。

今回、北海道へ鉄道旅行をしようと思ったのは二つの理由がある。
一つは2014年7月9日付のタビリスの記事に「『北斗星』の開放B寝台にお別れ乗車して感じたこと。廃止決定前ですが、楽しい旅をありがとうございました。」とあって、俄かに北海道行きのブルートレインの廃止が現実味を帯びてきたこと、そして二つ目の理由は、JR東日本の「大人の休日倶楽部」へ入会したことで、飛行機よりも列車を使ってみようと思ったからだ。
そこで、JR東日本から出ていた「寝台特急『カシオペア・北斗星』で行く北海道」に申し込むことにし、前回は行くことができなかった函館にも寄ることにした。
私が選択したプランは「チョイス北海道」というもので、往復の旅程に、それぞれ寝台特急「北斗星」「カシオペア」、東北新幹線、飛行機(片道のみ)、そして仙台-苫小牧間の太平洋フェリー(往路のみ)を組み込むことができるという優れものだった。
ちなみに、寝台特急「北斗星」は2015年3月14日のダイヤ改正で定期列車から臨時列車となり、最終運行日が2015年8月22日となることが決まった。(タビリス-2015年1月23日-「北斗星」と「カシオペア」が共通ダイヤで2015年8月まで「あわせて週6日運転」へ。ロイヤル、ソロ、食堂車連結のフル編成

JR tickets JR tickets
JR tickets JR tickets

そして出発当日が土曜日なのでゆっくりと自宅を出て寝台特急「北斗星」の始発駅である上野駅へ向かう。
大きな荷物はあらかじめ札幌のホテルへ送ってあり、デイパックだけの身軽な格好で行けるようにしたので、夜行列車に乗る前に銭湯に入ってから行くことにした。
インターネットで探してみると、江戸遊というのが神田(営業:午前11時から翌朝8時)と両国(営業:午前11時~翌朝9時)にあり、どちらもJR総武線の秋葉原乗り換えでアクセスできるので便利そうである。
それに両国の方は「お休み処」があるので、終電を逃したときなどにも使えそうな感じである。
ただ、私がそれにもかかわらず大江戸温泉に行ったのは、今後、早朝発のフライトを使った旅行が増えることを見越して下見をしたかったからだ。(2014年10月4日-東京発早朝LCC利用のハブになり得る大江戸温泉物語

Ooedo Hot Spring Ooedo Hot Spring
大江戸温泉物語

寝台特急「北斗星」の上野駅の入線は、13番線に18時44分と時刻表には記されていた。
18時半過ぎにホームへ行くと、列車の入線を待ち焦がれる数人の鉄ちゃんがカメラを準備している。
私が旅行したときは「北斗星」の廃止が決定していなかったので、鉄ちゃんがホームに鈴なりになるほどではなかったが、それも時間の問題だろう。
私も鉄ちゃん魂(!?)を発揮して、列車が入線するや否や、ホームを行き来して記念写真を撮る。
この列車には食堂車が付いていて、すでに夕食も予約済であるが、車内販売があるものの、ビールとつまみはあらかじめ上野駅で買っておいた。
夜行列車を使う人は急ぐ旅をするわけでもないのに、途中駅の停車時間はおそろしく短くて、列車を下りてホームで何かを買うことは不可能に近いからだ。
このようなダイヤ編成が夜行列車を使いたいと思う人を減らしていると感じるのは私だけなのだろうか。(2014年3月27日-消えゆくブルートレインに思う

寝台特急「北斗星」
JR東日本、JR北海道による列車案内
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上野駅
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食堂車「グランシャリオ」-フランス料理コース(7,800円/事前予約要)
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ロビーカー 函館駅
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和風朝定食
(1,650円)
函館本線-森・八雲間の光景

北斗星の食堂車「グランシャリオ」(7号車)のディナータイムは19時45分から21時05分までで、フランス料理コースと懐石御膳のコースがそれぞれ7,800円で提供される。
正直なところ一人旅でこれだけ高価な食事をすることはほとんどないが、これを予約していないと、ディナータイムが終わった後から23時までのパブタイム(ラストオーダーが22時30分)に食事をすることになるが、ロビーカー(6号車)でご一緒した鉄ちゃん曰く、廃止が噂されるようになってからの「北斗星」の乗車率は以前の比でなく、当然ながら夕食にあぶれる人も出ているとのことだ。
実際、私が乗った列車でも、ラストオーダーの22時半を過ぎてロビーカーに行列を作っていた人に対しては、車掌がお詫びしていたのを目にすることになった。
本来ならビールでも飲んで寛げる時間帯に延々と並ばされるのであれば、7,800円の食事代は安くないと言えるが、次善の策として、乗車駅で駅弁でも買って乗らないといけないだろう。
そこまでして「北斗星」に乗るか、という議論はあるが(笑)
ちなみに、B寝台は個室でも電源用のコンセントはなく、私はロビーカーの中にあったものを拝借したのであるが、途中駅での停車時間の問題とともに夜行列車のネックであることは前出のコラムで書いたとおりだ。

函館到着は6時35分、ここで14分の停車時間があるので、ホームに下りることができる。
朝食は予約不要で、営業時間は6時30分から10時30分(ラストオーダーは10時)とかなり幅がある。
函館でホームに下りて写真を撮ってから戻っても席に座れたので、夕食に比べればそれほど混んでいない。
和食も洋食もありきたりな食事だということもあるが、「函館みかど」で朝の6時から駅弁が買えることも大きいだろう。
函館を過ぎ、森・八雲間はロビーカーから見える景色がかなり素晴らしい。
天気が良かったこともあるが、海が朝日に輝いて非常に気持ちがいい。
まもなく長万部、ここで私はSLニセコ号に乗るため、ツアーチケット(室蘭本線経由札幌行きの乗車券と北斗星の特急券)を前途放棄した。
こればかりは仕方ないか。


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