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12月23日(祝)−ミニノートパソコン(Mini Laptop PC)を買ってみた

Sony VAIO VGN-TZ50B昨年の年末にメキシコのパレンケ(Palenque)で盗られたEM・ONEαの代替機として、今更ながらに中古のミニノートブック(Sony VAIO VGN-TZ50B)を買ってみた。
多くの人は、今買うならモバイルノートよりiPadを探すだろうし、パソコンショップの品揃えもそうなっている。
そのような中、あえてパソコンにしたのは単純に2台目の補助機として使いたかったからだ。
私の持っているパソコンは1台、それが故障などで修理に出すと、たいてい2〜3週間かかるため、困ることが多々あったからだ。

もちろん、補助機を選ぶにあたっては持ち運びに便利な軽量なものにしたので、日常は香港市場でのワラント取引(日本時間の12時から13時がちょうど香港市場では前場になる:Trading Hours of Hong Kong Exchanges and Clearing Limited)に、長期の海外旅行の際にはLCC(格安航空)やホテルの直前予約などに役立ってくれることだろう。
それとYAHOO!ボックスが無料で5GBまでのストレージサービスをやっているので、これを使うことにより、旅先で撮った写真のセーフティボックスになる。
確かにデジカメは便利だが、万が一盗られたり失くしたりすると、メモリカードとともに記録もすべて失うことになるからだ。
もし旅先でインターネットに繋げなくとも、私が買ったパソコンはBD/DVD/CDドライブ(読み書き双方可)が標準装備されているので、DVDを使うこともできる。
とりあえず面倒だった各種更新プログラムのダウンロードを終え、初デビューは間近に迫ったアジア縦断旅行なのだが、単なる荷物と化すことだけは避けたいところだ。


12月12日(月)−10年ぶりに台湾で売春が合法化

2001年3月中旬、私が友人と初めて台湾へ行ったとき、連れが仕事の都合で1日遅れで来ることになったため、到着日初日の夜だけ私1人で泊まることになった。
そのとき、チェックインしたての私の部屋をフロントボーイはお約束のように「夜の姫」を伴ってノックした。
彼のセールストークは「マッサージいりますか?」だったが、それが足マッサージでないことは容易に想像がついた。
そのとき私は台北の中級ホテルに泊まると常にそういう誘いが来るのかと思った。
そして、TIME ASIAにShopping and Sex Please, We're Japaneseの記事が踊ったのもこの頃だった。

しかし、2001年3月28日0時をもって100年の歴史を持つ台湾の公娼制度は幕を閉じ(関連記事)、その後に台湾を訪れたときは最初のときのような露骨な「夜の姫」の誘いはなくなり、最近では妖しげなマッサージ屋でさえ「ここは台湾ですので本番はありません」と流暢な日本語で言われるほどの変わり様だった。
それが一気に先祖帰りをするような法改正が行われたことが11月5日付のタイペイ・タイムズ電子版(Red-light district sex work now legal)で報じられた。
いったいどういう経緯でこうなったのかはわからないが、もしかすると、マカオに対抗して中国人観光客(エッチなオトコたち)を誘致するための方策なのだろうか。
いずれにせよ、来年以降は台北や高雄の歓楽街にある中級ホテルに泊まると煩わしい(!?)ノックの音が聞えるようになるだろう。

台湾「売春合法化」で識者「日本人観光客は間違いなく増加」
(2011.12.12 ニュースポストセブン)
1980年代に日本人男性が海外買春ツアーを組んで押し寄せていた台湾が、約10年ぶりの「売春合法化」に舵を切った。
11月4日、台湾の立法院(国会に相当)は売春について規定している社会秩序保護法の改正案を可決し、即日施行。
これにより、自治体が希望すれば「売春特区」(正式名称は「性工作専区」)を設けることができるようになった。いわゆる赤線地帯の復活である。

もともと台湾では、日本統治下の公娼制度を受け継ぎ、戦後も台北の「華西街」などの巨大赤線地帯が繁栄、全土で数千人の公娼が働いていた。
ところが、元人権派弁護士の陳水扁(のちの台湾総統)が1994年に台北市長に就任し、台北市の浄化運動を展開。
2001年に台北市の赤線地帯が消滅し、全国にも波及した。
現在、内政部(内務省)の許可を受けた売春宿は台湾全土で11軒、計49人の公娼がいるだけだった。

台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏が解説する。
「台湾では性産業の存在に肯定的な声が多く、娼婦に対する理解もある。今回の法改正は馬英九政権の票集めパフォーマンスともとれますが、いずれにせよ台湾を訪れる日本人観光客は間違いなく増えるでしょう」
台湾で大騒ぎ 売春が合法化
(2011.11.6 日刊スポーツ)
台湾で、売春が合法化され、波紋が広がっている。
5日付のタイペイ・タイムズ電子版によると、台湾立法院は4日、売春について規定した社会秩序保護法の修正案を可決。
各都市で設ける「風俗エリア」の内部に限って売春を許可することになった。
これまで買春には罰則がなく、売春行為が違法とされてきたが、大陪審が2009年11月に違憲と判断。
同保護法の修正期限が6日に迫っていた。
エリアの外で売春を行うと、売買双方に3万台湾ドル(約7万8000円)の罰金を科すなど罰則規定を設けた。
反対派の議員や女性運動団体からは「本質的な意味の男女平等とは違う」「性風俗産業を排除するという目標に、全く近づいていない」と怒りの声が上がっている。
女性運動家の1人は「売春婦を雇う男性が法律的に守られただけ。女性の地位向上を目指す闘いは、30年前に戻された」と落胆していた。

12月4日(日)−多国語(multilingual)対応のホテル予約サイトはお薦めです

私が海外旅行に際して、本格的にホテルの予約サイトを使ったのは2003年のオーストラリア・香港旅行が最初だ。
このときに使ったのはAsia hotels(現在は豪州系のHotel Clubと同系列)という英語サイトで、何でこんな大胆なことをしたかと言うと、このときはHSBC香港に口座を開設したときで、ホテル予約サイトの英語くらいで挫けたら、海外銀行の口座開設をすることなどできないだろう、と考えたからだ。
それ以前は航空券を買った旅行会社を通じて予約したり、現地で飛び込みでホテルを取ったりするのが一般的で、旅行会社にホテルのリストをリクエストして、日系ホテルクーポン会社のアップルワールドJHCホテルの冊子をもらったりしていた。
私自身、2004年以降もしばらくの間、この3つの会社の料金を比較しながらオンライン予約をして海外旅行を楽しんだ。(2005年11月18日−今年の冬の海外ホテル予約は日本語サイトに軍配

ところが、2008年9月のフランス・イタリア・ドイツ旅行を企画した7月は円ユーロの為替レートが円安のピーク(7月21日の1ユーロ=169.44円)、日系や米系のホテル予約サイトは、業者がユーロ高をヘッジするための為替のプレミアム(premium)が割高になっていて、とてもではないがクレジット決済をすんなりとしようという気にはなれなかった。
そこで、いろいろ探した結果、見つけたのが欧州系の予約サイトのBooking.comvenereだ。
これらはいずれも現地決済型のサイトで、現地で予約時に表示された金額を払えば良いのだが、仮に予約時よりも旅行時の方が円安に振れても構わないと決断ができたくらい、当時の日系や米系の予約サイトは対ユーロの為替のプレミアム(premium)が高かったのだ。
ちなみに、現実は予約時よりも旅行時の方が大幅な円高に振れて、賭けは成功したのだが、このときに新たなサイトを開拓できたのは自分にとっても良かったと思った。

そして、現在盛んに使っているのがagoda.jp、ここを使い始めたのは割合遅くて2009年4月のアメリカ・メキシコ旅行のときだ。
旅行サイトつながりのfkuboさんの旅ナビでメキシコ旅行記を読み、サイトの上部を見るとagoda.jpのロゴがあって、彼女がここを最初にチェックすると言うくらいのサイトだからいいのだろう、と思って使ってみたのが最初だ。
ここは割安な料金提示の場合は、キャンセル条件が厳しいのがデメリットだが、私の場合、移動は基本的に飛行機、しかもLCC(格安航空)を使うことも多いため、必然的にホテルの予約を変更する可能性は低くなり、ほとんどの場合、問題は生じない。
逆に言うならば、陸路の移動が好きな人や気ままな旅が好きな人は使わない方がいいだろう。

ちなみに、agoda.jpBooking.comの双方を傘下に持つPriceline.com(Nasdaq: PCLN)のリーマンショック後の株価チャートを見ると、まさに著名投資家のピーター・リンチ(Peter Lynch)がいう10倍株(ten-bagger)はここにあり、と言わんばかりの上昇ぶりである。
株式投資で「日本の高度成長期、車を買わずに車を製造する会社の株を買っていれば今頃は億万長者」とはよく言われることだが、まさにホテルを予約し、海外旅行へ行く金で株を買っていれば今頃資産は10倍である。
これら2つにHotel Clubvenereを合わせた、私がお薦めのホテル予約サイトに共通して言えることは、いずれも多言語(multilingual)対応であることだ。
そして、これらのサイトがカバーを始めた国、それが明日のフロンティア市場(frontier market)と言うことはできないだろうか。


12月3日(土)−グアテマラで出会った愉快な仲間たちの忘年会

沖縄料理「ナンクルナイサ」昨日、築地市場の漁師飯 鮮魚酒場 鮪家と、沖縄料理のナンクルナイサで、4ヵ月越しとなっていたメイさんの就職内定祝い(!?)をやった。
メンバーは年末年始旅行で訪れたグアテマラで出会った愉快な仲間たち、サトシさんとユキオさんとは3月19日以来の再会、そして、ユキオさんの知り合いで、一次会の途中から飛び入り参加のアオイさんの合計5名である。

ちなみに、3月のときは自由人(!?)だったユキオさん、今年の夏に名古屋で就職をして、今回は東京出張だったということらしく、何とスーツ姿で登場した。
彼は英語はもとより中国語もできるため、それを武器(!?)に就職氷河期をものともせずにビジネスの主戦場に立つことができたようだ。

何といっても彼には世界のどこにでも行ってしまうパワーがみなぎっている。
これから就職をしようという人にとって、彼のように世界を舞台に活躍したいという情熱が何より重要だろう、と思う。
今や、引き篭もりメンタリティ全開で、外国が怖いとか、外国語を話せなくてもいい、などと言っていると、まともな就職先はないだろう。
私などが就職したときは外国語などできなくてもよかったので、今の人たちに比べれば幸せだったという気もするが、これからの人には是非とも仕事は世界中にある、という視点を持って欲しいと思う。

ところで、昨日の私、二次会以降の記憶が全くない。
実のところ、この写真も撮られたという記憶はもちろんなく、気がついたら自宅の前でタクシードライバーが「お客さん、着きましたよ」と・・・
銀座から横浜にある自宅まで2万円、おいおいそれだけあれば、都内の高級ホテルに泊まれるじゃないか、という金額。
しかも、タクシーのドライバーがカーナビに私の住所を入れていたので着いたのだと言う。
いったい私はいつ彼に住所など教えたのだろうか、まるで狐につままれたような感じだが、一つだけ言えるのは日本がいかに安全か、ということを身をもって体験できたことだ。
これがメキシコやグアテマラなら私はとっくに身ぐるみ剥がれて街中に転がっていただろう。
今や笑い話とできる数々のトラブルに見舞われた中米旅行だが、一方で、こうして出会えた友人たちが最大の財産となった。
何事も悪いことばかりではない、そう思えた師走の夜だった。

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