昨日のCNNでスペインの航空会社の一つ、スパンエアー(Spanair)が経営破綻したと報じられた。
日本人にはほとんど関係ないニュースだが、私自身は2010年9月の香港・スペイン・モロッコ旅行のとき、イビサ島からマドリードへ向かうときに使った航空会社だった。
運賃が安い割にはスターアライアンスのマイレージ加算対象となっていて、割合使い勝手のいい感じを受けていただけに残念である。
ところで、約6年前の2005年8月28日には「エアーアジアは無事に飛ぶのか?」というコラムを書いていた私が、今や格安航空(LCC)を使いまくっている感があるのだが、今回のニュースを見て、旅行の途中でいきなり搭乗予定の航空会社のフライトが全便運航停止などという目にあったらどうなるのだろうか、と思ったりもした。
幸いにして、そういうことに遭遇することはなかったが、このようなとき、自分の旅程が影響を受けずに振替便に乗れる可能性はどのくらいあるのだろうか。
まさに昨年の5月29日に書いた「デルタ航空遅延で香港のホテルをキャンセル」で触れたホテルの事前予約が裏目に出るケースがそのまま再現される可能性は十分にあるだろう。
それでもホテル予約サイトを使った事前予約と、格安航空(LCC)を使った移動は、旅費と時間を節約するために必要不可欠となった今ではやめるわけにもいかない。
結局のところ、1週間から10日程度の休暇で密度の濃い旅程を立てるためには、航空会社の突然死のリスクも受け入れなければいけなくなったと言えようか。
スペイン航空会社スパンエアが経営破綻、資金調達できず (2012.1.29 CNN Japan) |
マドリード(CNN) スペインの航空会社スパンエアは28日、経営破綻(はたん)に陥ったと発表し、多くの乗客が急きょ他の航空会社の便への変更を余儀なくされた。 スペインの空港・航空管制公団(AENA)は公式サイトで「(スパンエアは)すべての業務を停止した。そのため28日午前2時(日本時間28日午前10時)以降のスパンエアの全便がキャンセルされた」と伝えている。 スパンエアは「向こう数カ月間の資金繰りのめどがたたないため、慎重かつ確実な手段として、全便の運行を停止した。今後はあらゆる法的措置を講じる」との声明を出した。 スパンエアは、同社の便を利用予定の顧客に対し、電話か同社のホームページ上で詳細を確認するよう求めている。 この事態を受け、スペイン航空最大手のイベリア航空は、地方および国の当局と緊密に連携し、事態緩和に向けた策を練っている。 イベリアは緊急時対策として、各所に人員を配置し、スパンエアの顧客にとって可能な限り最良の条件で事態を打開できるよう全力を尽くしているとしており、特別運賃での運行や特定路線の増便などを行うという。 またブエリング航空やエア・ヨーロッパもスパンエアの顧客への支援策として特別運賃での運行や増便を予定している。 英文記事:Spanish airline Spanair goes bust, strands passengers |
今更ながらという気がしないでもないが、米国のゼロ金利政策が長期化するというニュースを受けて、Gold(金)のETN(上場投資証券=Exchange
Traded Note)を買ってみることにした。
一昔前は有事のドルと言われ、何か大きな危機があると米ドルが買われたこともあったのだが、今やそれに代わるのが金先物で、しばらくは上昇基調が続くだろうと予想されているからだ。
一方、外国為替市場では円高も続くと言われているが、さすがに復興国債と銘打たれても、日本の個人向け国債はウルトラ・ローリターン(マンスリー固定3年(第20回)の発行条件は、税引き後の年利が0.136%)のため、義捐金代わりと割り切っても投資先には選べない。
何しろ札束に色が付いているわけではないので、官僚帝国がより強固になった野田民主党政権下では、東日本大震災からの復興を図るために実施する施策に使われるというお題目を素直に信じることはできないし、もし、そのつもりで資金を提供するなら、素直に義捐金として払うだろう。
さて、このETNとは、昨年8月のセミナー(2011年8月23日「上場投資証券(ETN: Exchange Traded Note)東証に初上場」)で知った金融商品の一つで、今回買ったのはレバレッジが2倍のDGP (PowerShares DB Gold Double Long ETN)である。
このときのセミナーで、ETNは償還日があること、発行会社の破綻リスクがあることがETF(上場投信=Exchange Traded Fund)との一番の違いと説明されたが、このETNは目論見書(prospectus)によれば、発行会社がドイツ銀行(Deutsche
Bank AG)、償還日が2038年2月15日、ほとんど心配することはないだろう。
私は、このETNをTD Ameritradeを通して買ったが、もし、日本の証券会社を通じて投資するなら2022(iPath 貴金属指数連動受益証券)が類似商品となるだろうか。
米FRBが超低金利を2014年終盤まで長期化、追加緩和検討に含み (2012.1.26 ロイター) |
[ワシントン 25日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は25日、連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、追加緩和を検討する可能性を示唆した。 FRBは同日発表したFOMC声明で、少なくとも2014年終盤まで政策金利を異例の低水準に据え置く方針を表明。 景気てこ入れに向け、利上げ時期の見通しをこれまでと比べ大幅に後ずれさせた。 今回初めて発表した「長期の目標および政策戦略」に関する声明では、透明性向上の取り組みとして、2%のインフレ目標を導入することを明らかにし、歴史的な一歩を踏み出した。 議長は、高失業率の解消につながる場合、インフレ率が目標の2%を上回ることを容認する可能性も示唆。 このところ回復の兆しが出ている国内経済には慎重な見方を示した。 議長は「現時点で、米経済が力強い新局面に入ったと宣言する用意はできてない」と発言。 「景気回復が腰折れした場合や、インフレ率が目標に向かわない場合、その方向で追加措置を講じる用意はできている。これは明らかに検討されている選択肢だ」と指摘した。 英文記事:Bernanke says Fed pondering further stimulus |
円高を背景に私が海外発券を始めたのは2010年9月の香港・スペイン・モロッコ旅行(2010年4月20日「香港行き片道航空券で海外発券開始」)のとき、このとき以来、たびたび海外発券のチケットを使う機会に恵まれたが、果たして得をしているのか疑問に思うときもある。(苦笑)
一番のメリットは日本人サラリーマンの三大休暇シーズンである、ゴールデンウィーク、8月のお盆休み、そして年末年始に際してもシーズナリティに影響されない価格で日本脱出のチケットが手配できることと、復路(日本発のチケット)が変更可能なことであるが、その反面で、チケットの有効期間(最長1年)内に発券地へ渡航しなければならない。
ただ、デフレ経済下で閑散期のチケットダンピングの色合いが濃い日本では、三大休暇シーズンや3連休を跨いだ時期を外せば格安のチケットが出回っており、海外発券のメリットは雲散霧消する。
果たして私の場合、海外発券のメリットはあったのか、自分でも判断しかねる状況なのだが、ここまでの結果をまとめてみた。
ちなみに、LCC(Low Cost Carrier=格安航空)を除いて有償チケットはすべてマイレージ加算対象運賃で、復路の日程変更可能なものを手配した。
とりあえず下表のとおりなのだが、いかがだろうか。(PDFファイルはこちら)
この海外発券、今のところ継続するつもりでいるが、いずれはループを断ち切るときがやってくる。
最後は日本への片道切符となるゆえ、日本へ就航しているLCC(Low Cost Carrier=格安航空)かマイレージプラスの片道特典航空券で戻ることになるだろう。
それがいつになるかは神のみぞ知るところである。(笑)
発券地 | 手配先 | 航空会社 | フライト区間 | 旅行時期 | チケット総額 | 円建て請求額 | 有効期間 |
東京 | アジアマイル | CX | 成田-香港 | 2010年9月 | 特典(2万マイル) | 1年 | |
香港 | パンダバス | KL | 香港-バルセロナ(往復) | HK$9,864 | 123,599円 | 1年 | |
CI | 香港-成田 | HK$7,179 | 84,800円 | 1年 | |||
成田-香港 | 2011年GW | ||||||
スカイマイル | DL | 香港-成田 | 特典(4万マイル) | 1年 | |||
成田-香港 | 2011年9月 | ||||||
パンダバス | LH | 香港-アテネ(往復) | HK$13,604 | 145,573円 | 1年 | ||
MU | 香港-成田 | HK$4,050 | 42,375円 | 21日 | |||
成田-香港 | 2011年10月 | ||||||
CI | 香港-成田 | HK$7,586 | 77,589円 | 1年 | |||
成田-香港 | 2012年New Year | ||||||
(LCC) | (online) | TR | 香港-シンガポール | HK$1,262 | 12,751円 | - | |
FD | シンガポール-バンコク | S$155 | 9,387円 | - | |||
バンコク | パンダバス | TG | バンコク-羽田 | 29,675B | 77,155円 | 3ヶ月 | |
羽田-バンコク | 2012年2月 | ||||||
CI | バンコク-台北 | 9,690B | 24,225円 | 1年 | |||
台北 | (online) | UA | 台北-成田 | NT$48,610 | 125,190円 | 3ヶ月 | |
成田-アメリカ西海岸(往復) | 2012年GW(予定) | ||||||
成田-台北 | 2012年5月(予定) |
今回のアジア縦断旅行に先立ってミニノートパソコンを買ったことは先月23日のコラムに書いたとおりだが、インターネットに繋がらなければ単なる旅行記の下書きをするだけのためにパソコンを持参するということになりかねない。
もちろん、宿泊先のホテルや空港で無料あるいは格安のインターネット環境が提供されていれば問題ないのだが、香港在住の携帯電話研究家として有名な山根康宏氏が書いている「海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル-タイ・バンコク編」を参考に、USBモデムとプリペイドSIMカードのセットを購入してタイ国内ならどこでもネット環境を構築できるようにしてみようと思った。
もちろんタイで売られているUSBモデムはSIMロックなどかかっていないので、SIMを入れ替えれば他国でも使うことができるわけだ。
幸か不幸か、タイに先立って渡航した香港とシンガポールのホテルは部屋からインターネットに繋げる環境が整っていたのだが、バンコクで泊まったJasmine Executive Suitesは部屋からインターネットに繋ぐと割高な料金を請求されることがわかったので、MBKの4階にあるモバイルコーナーでUSBモデムとプリペイドSIMカードのセットを探してみる。
ほとんどがiPhone関係の売り場の中で見つけたのがAIS Aircard 3G Double Surfと書かれたパッケージに入ったモデムとプリペイドSIMカードのセット、価格は総額で1,790バーツ(4,500円)、プリペイドSIMは300バーツ(750円)分、有効期間は1年(2013年1月まで)だった。
ちなみに残高の確認はeServiceのページで可能なはずだが、結局のところ、滞在中にはそこまでやらなかった。
カウントダウンのイベントが終わった後でホテルに戻り、さっそく買ったUSBモデムをパソコンに差し込んでみる。
モデムはHuawei製で、ドライバと接続ツールが自動的にインストールされる。
途中の表示は英語で展開されるが、パソコンに慣れた人なら何の問題もなく完了できるだろう。
インストールが終了したら、デスクトップに表示されたアイコンをクリックするとネットワークに接続が始まる。
最初のときだけSIMカードのアクティベートが必要なので、初回にうまく繋がらないときは、ソフトを使ってアクティベートできるため、それを実行してから使用することになる。
これにて快適なモバイルインターネット環境が構築できたのだが、今回のタイでの宿泊先が部屋にインターネット環境がないところばかりだったので、結果的には大いに役に立ったと言えよう。
おそらく今後の旅行でも1週間程度滞在するような国があれば、こうした方法でモバイルトラベルを楽しむことになろうか。