ナッソー・ハーバーの空撮のチャンスを逸する

5/3(Fri) ナッソー(リンデン・ピンドリング) 11:05-アメリカン航空(AA)3515-12:05 マイアミ(国際) 13:30-アメリカン航空(AA)2125-14:15 カンクン
宿泊先 Casa Yoshida / US$10 (\990) per night
諸費用 タクシー / ホテル-リンデン・ピンドリング空港: US$20=\1,990
Yellow Transfers: US$16=\1,590
関連サイト バハマ メキシコ キンタナ・ロー州
アドバイス
  • ナッソーからの出発便はA列の座席がお勧め、眼下に見える港の景観は絶景である。デジカメは手元に用意のこと。

私の今回の旅行におけるカリブ海リゾートの候補地は、4月28日の旅行記で書いたように最初の計画ではキューバ(Cuba)だった。
従って今日の寄港地のカンクン(Cancun)もその計画の延長線上にあった。
ところが、それがバハマ(Bahamas)になったことによって、アメリカの入国審査官からすれば、何でこいつはわざわざこんなルートを通るのだ、という疑念を抱かせるに十分なものとなっていた。
ニューヨーク(New York)からトロント(Toronto)、ここでわずか1泊しかせずに、ナッソー(Nassau)へ飛ぶ。
そして、ナッソーに4泊して、カンクン(Cancun)へ、そこでも1泊しかせずに、ロサンゼルス(Los Angeles)へ飛ぶ。
要するにアメリカとバハマの間はいくらでも直行便があるにもかかわらず、わざわざ第三国を経由、それもわずか1泊ずつしかしない。
まさにバカンス中の秘密工作員みたいなルートである。

そして、皮肉なことにナッソーからカンクンへの直行便はなく、一番便利なルートを取ると、アメリカのマイアミ(Miami)を経由せざるを得ない。
ナッソーのリンデン・ピンドリング国際空港(Lynden Pindling International Airport)では、アメリカ行きの乗客については、当地で入国審査と税関検査が行われることになっている(As a US pre-clearance facility, LPIA offers Americans the added advantage of transitioning through US Customs and Immigration before leaving.)が、当然のことながらアメリカでは単なるトランジットでも入国審査と税関検査があるため、ここでも私は別室送りになってしまった。
唯一、想定外だったのは私のほかにも三浦くんという日本人がいたことだった。
その人も私と同じように一人旅だったのだが、彼はニューヨークを経由して帰国するだけとのこと、そんな人までが足止めを食らうのは単なる白人の有色人種に対するイジメでしかないだろう。
まあ、彼のおかげで味気ない空港での時間潰しが有意義なものになったが、彼は何事もなく帰国できたのであろうか。

私は国際線のフライトでは滅多に窓側の席を取ることはないのだが、今日のフライトは短距離ということもあり、空からカリブ海を眺めたいというのもあって、窓側の席を予約しておいた。
それにもかかわらず、いつもの調子で着席と同時にデジカメをバッグに放り込んだのは失敗だった。
普段は飛行機の窓側に座っても、感動するような景色に巡り合えることはあまりないのだが、このときだけは違った。
すぐ前列の白人男性がiPadで景色を撮っていたのを見て、その画像をメールで送ってくれないか、と言いたくなるくらいの光景だったのだ。
逃した魚は大きい、と、この時は痛切に思ったほど後悔した。
眼下に広がるナッソー・ハーバーの光景は、それほど素晴らしい青と白のコントラストだったのだ。

Pik Nik Pik Nik
ピクニック(Pik Nik)
Casa Yoshida Casa Yoshida
カサ吉田(Casa Yoshida)

アメリカのマイアミ(Miami)を経由してメキシコのカンクン(Cancun)へ着いたのは午後2時過ぎだった。
カンクンの入国審査はバハマのときと同じでほぼスルーで通過、今回の旅行での難関はアメリカとカナダのようであった。
今夜のホテルは日本人の溜まり場のゲストハウス、カサ吉田(Casa Yoshida)だ。
ホテル送迎を専門にしているイエロー・トランスファー(Yellow Transfers)のドライバーでさえ、このゲストハウスの名前を言っただけでは場所がわからないようだったが、所在地の書かれたウェブサイトのコピーを見せたら納得したようだった。
ホテルゾーンにあるリゾートホテルを巡回し、私が泊まるホテルは最後の目的地だった。
およそ1時間程度かかってゲストハウスに到着、部屋はドミトリーということで、わずか10米ドル(990円)という安さだった。
今まで泊まってきたホテルの10分の1、それに、ここでは日本語が通じる気楽さがあった。
しかし、たった1泊のトランジットゆえに彼らとは一見さんの間柄、残念ながらグアテマラで出会った愉快な仲間たちのように日本で再会するといったシチュエーションにまで発展することはなかった。

ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)で海水浴

5/4(Sat) ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)で海水浴
カンクン 18:12-ユナイテッド航空(UA)179-21:20 ロサンゼルス(国際)
宿泊先 Miyako Hotel Los Angeles / US$161.72 (\16,060) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)]
諸費用 バス / セントロ-ホテルゾーン: 8.5P=\70
ADO / ADOバスターミナル-カンクン空港: 52P=\430
Super Shuttle: US$16=\1,590
関連サイト メキシコ アメリカ キンタナ・ロー州 カルフォルニア州

今日はロサンゼルス行きのフライトが夕方の出発なので、午前中はホテルソーンにあるドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)へ行くことにした。
カンクンのセントロ(Centro)からホテルゾーン(Hotelera)へはR-1番のバスに乗れば行ける。
ゲストハウスからバスが走っているトゥルム通り(Avenida Tulúm)までは歩いてすぐのところにあるので便利だ。
朝食のために外出したついでに、ADOのバスターミナルで空港行きのチケットを買う。
メキシコではさんざん痛い目にあっているので、空港行きのバスを事前購入する必要はないだろう、と思いつつもフライトに合わせた時間のバスチケットを買った。

一旦、ゲストハウスに戻った私は、同室の人たちに別れを告げ、バスに乗りこむと、そのままビーチを目指した。
ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)に来るのは今回で2回目、初めてカンクンに来た2009年のゴールデンウイーク以来だが、4年ぶりに来てみると綺麗に整備され、バスを下りたところは写真撮影スポットの一つと化していた。
まさに別のところに来たような感じというのが正直なところ、人出も4年前に比べると今回の方がはるかに多かった。
実のところ、メキシコ以外では無頓着(本当はそれではマズイのだが)なのだが、こんなに人がいると貴重品のことが心配になる。
デジカメ(Panasonic Lumix DMC-FT2)は防水なので、そのまま海に持って入り、小銭はモネデーロ・デ・クエジョ(Monedero de Cuello)という防水の貴重品入れ(購入は2011年1月2日)を使うことにした。

ドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)
Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines
Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines Playa Delfines

ゲストハウスのチェックアウト時間は12時だったが、清掃が始まる午後1時まで部屋を使わせてもらったので、出発前にシャワーを浴びることもできた。
わずかUS10ドルのドミトリーとはいえ、予想外に快適なところだった。
ルル(Lulu)さんに別れを告げ、カンクン国際空港(Cancun International Airport)までADOのバスで向かう。
昨年来たときと同じで第二ターミナルに着くので、そこから第三ターミナルまでは無料のシャトルバスに乗る。
空港ではダイナースカード特典でラウンジを使うことができたが、席の方はプレミアアップグレードとはならなかった。

Cancun International Airport Cancun International Airport
カンクン国際空港(Cancun International Airport)

ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)に着いたのは午後9時過ぎ、ちょうど上海からのフライトが着いたところで、入国審査は中国人の団体客で溢れかえっていた。
日本人がヨーロッパへ行くときと違って遅々として進まない入国審査、1時間半くらいは待ったであろうか。
そう、このシチュエーションは昨年のゴールデンウイークのときと全く同じである。
今年と昨年の違いは、今年の方がアメリカとカナダに入国するときに難儀すること、しかし、ここの空港は私にも優しく、片言の日本語で「観光ですか?」と聞かれただけで終わりだった。

ロサンゼルスの空港からダウンタウンへのアクセス方法はいくつかあるが、夜遅くなってから不慣れな土地を歩きたくなかった、特にアメリカの大都市のダウンタウンだから余計になのだが、ドア・トゥ・ドアで運んでくれるスーパーシャトル(Super Shuttle)を使うことにした。
長蛇の列の入国審査を経て、シャトルバスに乗ったのは夜の11時過ぎ、私が泊まった都ホテル(Miyako Hotel Los Angeles)はあいにく最後の巡回コースとなったため1時間以上もかかり、ホテルにチェックインしたのは何と深夜過ぎだった。
今回はカンクンからのフライトがエコノミーだったので夕食はサーブされず、腹ペコの状態でホテルに着いた。
しかしながら、ホテルがあるところはリトル東京(Little Tokyo)、深夜過ぎでも明りが灯るラーメン屋が目の前にあった。
藁にもすがる思いで行った店の中では優しい日本語が飛び交っていた。

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