鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅 (2014年9月20日~23日) |
今日は函館から東京に帰る日だ。
列車は14時3分発の特急「スーパー白鳥28号」なので、午前中は目一杯時間を使うことができる。
これが飛行機だと1時間前のチェックインと、そこまで移動する足を考えておかないといけなくなるので、列車の方が計画が立てやすい。
もっとも、飛行機なら函館から羽田まで1時間半で飛べるので、最初はそれを取ろうとしたのだが、飛び石連休最終日は意外に混んでいて、航空会社のウェブサイトでは空席表示があっても、パッケージツアー用のチケット枠は完売していて取れなかったのだ。
さて、午前中のプランだが、朝食はホテルでも提供されるが、その後に函館朝市にも行くことに決定、残りの時間は日帰り湯を楽しむことにしたのだが、候補地は二つ、私が行った谷地頭温泉と、こちらも市電でアクセスできる湯の川温泉だ。
ここで私が前者の場所に行ったのは、観光名所の一つである立待岬にも回ることができるからだ。
もう一つ検討したのは、ホテル恵風の近くにあり、「全国でも珍しい海辺にある天然の露天風呂として、海水浴を楽しむ人々にも人気。恵山火山の熱源による温泉が海岸に湧き出して、海の中に湯船があるダイナミックさがユニークな温泉です。」と紹介されている椴法華・水無海浜温泉(とどほっけ・みずなしかいひんおんせん)(入浴可能時間)(水着が必要)だ。
ここも早朝から入浴できることがわかったので行きたいと思ったのだが、アクセスがJR函館駅から車で約1時間半とあったのと、水着を持ってきていなかったので断念した。
まして公共交通機関は、函館駅前6番乗り場から函館バスの恵山御崎(日ノ浜団地で椴法華支所前行に乗換)、又は椴法華支所前行き(直行)に乗り、終点からはタクシーということになるようで、ローカルバスに乗るのが趣味でなければ苦行でしかないだろう。
なお、ホテル恵風では2014年11月から宿泊者限定でJR函館駅又は函館空港への送迎をやっており、このホテルへの宿泊と兼ねて水無海浜温泉の入浴を楽しむこともできるだろう。
私の泊まっているリソル函館は朝食が付いているが、やはり函館に来たら朝市見物は外せないだろう。
本格的な食事をするほどではないが、海鮮系のものを少しだけなら食べる余力はある。
朝市はそれほど混んでいなかったので、市場の中にあった「すしの鮮昇」でウニイカソーメンを食べてみた。
さすがにネタは新鮮で、朝からビールを飲みながら寿司も摘まみたくなるほどだったが、後の日程があるので自重しておく。
ホテルをチェックアウトした後は、荷物を函館駅のコインロッカーに預け、市電に乗って谷地頭まで行く。
谷地頭駅から徒歩15分ほどで立待岬に到着、函館市街は坂が多くて大変なところも多いが、ここは坂もあまりなく、距離の割には疲れもそれほどではなかった。
岬から眺めのいいところで写真を取り、その足で日帰り湯が楽しめる谷地頭温泉へ向かう。
中は程良い混み具合で、地元の人と思しき熟年男性が多い。
市営の公衆浴場で入浴料が安いので、年金生活者にとってはちょうどいい憩いの場なのだろう。
冬の北海道はウインタースポーツ以外の目的で来たくないが、夏の北海道なら2週間くらい旅行するのも悪くないと思った。
今回の旅行のテーマは「鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅」、最後を飾るのは函館ラーメンだ。
ここで私は寿司を食べようか迷ったのだが、今回の旅行ではラーメンを食べていないことに気づいたので、昼食ということもあり、ラーメンを選択することにした。
結果的に食後に1時間以上余ったので、寿司を食べても良かったような気もするが、それはまた次回のお楽しみにしたい。
最後の観光は、駅の近くにある青函連絡船記念館「摩周丸」に行ってみた。
青函連絡船といえば、昭和時代までは本州と北海道を結ぶ大動脈だったが、今では東京から北海道へ行く人はほとんどが飛行機を使うし、1988年3月13日に青函トンネルが営業を開始してからは鉄道旅行する人にとっても完全に脇役である。
今でも青函フェリーと、津軽海峡フェリーの二社が青函航路を結ぶ旅客船を運航しているが、ほとんどが車で移動している人だろう。
北海道での全日程を終えた私は、函館発14時3分の特急「スーパー白鳥28号」に乗って青森へと向かう。
北海道新幹線のページには、新青森・新函館北斗間の2015年度末の開業に向けて準備中とあるので、新幹線の開業とともに、青函トンネルを行き交う特急・急行列車は廃止されることだろう。
従って、私がこの列車に乗るのは最初で最後の可能性もあるわけだ。
そして、札幌まで延伸するのは2030年度末の計画とのことだが、あと15年もかけて完成させたとして、人口減と高齢化が顕著になる中で、どれほどの旅客需要があるのだろうか。
いずれにせよ、鉄ちゃんにとっては旅情をかきたてられる夜行列車がなくなるのは風前の灯なわけで、一抹の寂しさを禁じえない。
とりあえず私は「早期リタイア後の生活を考える(2)(2013年10月12日)」でも書いたように、今後は1年に数回は「国内ローカル線ぶらり旅」を実行していこうかと思っている。
函館麺屋ゆうみん |
青函連絡船記念館「摩周丸」 | |
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東北新幹線「はやぶさ28号」 |
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