シティバンクの個人金融部門が三井住友ファイナンシャルグループ(東証:8316)傘下のSMBC信託銀行に売却されるのに続いて、カード事業も三井住友トラスト・ホールディングス(東証:8309)傘下の三井住友信託銀行に売却されることになりそうだ。
おそらく、現在のシティカードは次回のカード更新時には三井住友トラストカードになり、ダイナースカードは独自のブランドを維持する方向になるだろう。
私は現時点でJALダイナースカード(年会費 30,240円)とシティバンクゴールドVISAカード(年会費 12,960円、前年度年間利用額30万円以上で無料)、そしてアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(年会費 31,320円、初年度特別入会キャンペーンにより無料)をステータスカードとして保有しているが、年内にはこれらのカードをリストラをするつもりでいる。
そのときには、私が2月24日付の記事「アメックスゴールド初年度年会費無料キャンペーンに申し込み」にコメント(アドバイス)いただいたように、クレジットカードの入会審査に通れば、ゴールドカードをすべて解約して、プラチナカード1枚に絞ることもあるかもしれない。
私は、昨年2回(第一弾、第二弾)にわたってクレジットカード切替プロジェクトを実行したが、今年も再度クレジットカードのリストラをしなければならないというわけだ。
私の場合、ダイナースカードのサービスとして付随している海外空港ラウンジの無料利用特典は捨てがたかったので、モニターによる年会費無料キャンペーン終了後も有償でカードを継続保有してきたが、このたびアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのトラベルサポートにより、プライオリティ・パス(Priority Pass)をもらったところ、同封されていた空港ラウンジリスト(Lounge Listing)がダイナースカードの利用可能ラウンジよりも充実していそうな感じだった。
今までは双方のウェブサイトを漠然と見ていただけだったので、多少の違いかと思っていたが、一部の空港ではビジネスクラス搭乗客用のラウンジも使えるところがあるので、プライオリティ・パス(Priority
Pass)のプレステージ会員(ラウンジの無料利用が無制限、年会費 US399ドル/約48,000円)相当の特典が付いているステータスカードへの切替を検討することにした。
もちろん、海外空港ラウンジの無料利用だけが目的であれば、楽天プレミアムカード(年会費 10,800円)が最もリーズナブルだ。
しかしながら、私が現在検討しているのは、JALダイナースカードをJALアメリカン・エキスプレス・カードプラチナか、JAL・JCBカードプラチナ(年会費はいずれも33,480円、海外旅行傷害保険は原則として自動付帯)に切り替えることだ。
決め手はJALダイナースカード同様に、カード付帯の海外旅行傷害保険で、将来的には1ヶ月単位での海外旅行やロングステイも考えられる中で、万が一の際に、多額の治療費用を立て替えずに済むキャッシュレスメディカルサービスが付いているのが魅力だからだ。
その他、海外旅行傷害保険の付帯サービスに関しては、JALアメリカン・エキスプレス・カードプラチナの場合は「海外旅行保険付帯サービス(旅行中の緊急医療サービス)」に、JAL・JCBカードプラチナの場合は「JCBカード 24時間日本語相談 日本語安心サービス」に書かれている。
それにメディカルサービスとして、海外・国内健康医療相談サービスがあることも大きいだろう。
私としては、この2つのどちらを取るかなのだが、国際的なステータスから言えば、はるかにアメリカン・エキスプレスの方が上位だが、保険の補償内容はJCBの方が傷害・疾病費用や賠償責任保険の上限が1000万円と破格なので、どちらにするか悩ましいところだ。
ところで、シティバンクゴールドVISAカードをどうするか。
現時点でのメリットの一つは、年会費の12,960円が、カード利用代金の引き落とし口座をシティバンクにすることと、前年度年間利用額30万円以上で無料になっているのだが、このサービスが継続されたとしても、今後は引き落とし口座を三井住友系列の銀行にすることが要求されるだろう。
従って、もう一つのメリットであるマイレージ/ホテルポイント移行サービスが継続されるかであるが、こちらもかなり厳しいように思われる。
そうなると、私にとってはこのカードを保有する意味がなくなるので、年会費が有料になることが明らかになれば解約することになる。
結局のところ、シティバンクゴールドVISAカードの代替と、国際ステータスカードの維持は、キャンペーン入会したアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードをダウングレードして、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード(年会費 10,800円)にするといいだろうか。
これによって、JALプラチナは付帯保険の補償額の大きいJCBで決まり、その他、格安年会費のカードとして、現在保有中のマイレージプラス・セゾン(年会費 1,620円、マイルアップメンバーズは年間5,400円の追加費用)、大人の休日倶楽部ミドルカード(年会費 2,575円、初年度無料)、そして、HSBC Advance Visa Platinum Card(年会費無料、マイレージプログラムの紐付けは年間300香港ドルかUS40ドルの追加費用)でラインナップを揃えることができるだろう。(参考:2014年2月9日-安価な年会費で入会可能な海外旅行傷害保険付帯のクレジットカード)
シティのカード事業、三井住友信託が買収へ 富裕層狙う (2015.3.28 朝日新聞) |
米シティグループの日本でのクレジットカード事業を、三井住友信託銀行が買収する方向で最終調整していることが27日、わかった。 月内にも発表する。 買収金額は400億円強の見通し。 シティが展開してきた「シティカード」や「ダイナースクラブカード」の基本サービスは維持される方向だ。 両社は、シティが日本の個人向け業務から撤退すると発表した昨秋以降、買収交渉を続けていた。 シティの日本法人「シティカードジャパン」は約80万人の会員を抱える。 資金に余裕がある顧客が多いとされ、会員だけが参加できるイベントなどの特典で支持を広げてきた。 三井住友信託は、買収によってカード事業を強化するとともに、自前の資産運用商品などを新しい顧客層に広げることを狙う。 カードに詳しい評論家の岩田昭男氏は「『ダイナース』は1960年代に日本に進出して以来の老舗で根強いファンがいる。顧客にとってはブランドイメージを守ってもらえるのかがカギを握る」と話す。 シティの日本法人の「シティバンク銀行」の個人向け部門は、三井住友銀行が買収し、子会社のSMBC信託銀行が事業を引き継ぐことをすでに決めている。 |
(注)シティーカードジャパン(株)の事業譲渡により、2015年12月14日付でシティバンクゴールドカードはSMBC信託銀行ゴールドカードになっております。
エアーアジアの英語サイトにアセアンパス(Air Asia Asean Pass)のページがある。(現時点で日本語サイトには記述がない)
このアセアンパスは、今年の1月15日から発売を開始した東南アジア周遊チケットで、ASEAN10ヶ国(マレーシア/Malaysia、インドネシア/Indonesia、シンガポール/Singapore、タイ/Thailand、ブルネイ/Brunei、カンボジア/Cambodia、フィリピン/Philippines、ラオス/Laos、ミャンマー/Myanmar、べトナム/Vietnam)を結ぶ路線が対象となる。(AP on Nov. 20, 2014 - AirAsia to launch Southeast Asian air pass)
各区間の距離によって1クレジット、または3クレジットが割り当てられ、30日間に10クレジット分乗れるパスがUS160ドル(18,000円)、60日間に20クレジット分乗れるパスがUS290ドル(32,000円)となっている。
日本人旅行者にとってポピュラーな渡航先であるバンコク(Bangkok)からシンガポール(Singapore)やクアラルンプール(Kuala Lumpur)、バリ・デンパサール(Denpasar)へ飛ぶと3クレジット、ホーチミン(Ho
Chi Minh City)やヤンゴン(Yangon)へ飛ぶと1クレジットといった按配だ。
このことは、いくつかの旅行系ブログなどで紹介されているが、コタキナバルの旅行会社NIKIBIX TOURSが提供するブログ「コタキナバルの歩き方」から「エアアジアASEANパス発売開始!(2015年2月16日)」が日本語情報としては詳しくてお勧めだ。
アセアンパスは、一見するとバックパッカーなど自由旅行者に適しているように思えるが、いくつか制限条項があるので注意が必要だ。
この中で一般の日本人旅行者にとって辛いのは、日本発のフライトがアセアンパスの対象とならないことと、最低3ヶ国の周遊をすることが日程的に厳しいことだろうか。
それでも、バンコク(Bangkok)を起点に、バリ・デンパサール(Denpasar)-シンガポール(Singapore)-バンコク(Bangkok)という周遊ルートを組むと、すべて3クレジットが必要になるため、1クレジットだけ余るもののUS160ドル(18,000円)という価格はリーズナブルにも思えるがいかがだろうか。
ちなみに、9月の5連休(シルバーウイーク)を挟んで1週間程度の旅行を計画した場合、9月20日発のバンコク(Bangkok)-バリ・デンパサール(Denpasar)の基本割引運賃がUS122.13ドル(14,660円)、9月24日発のバリ・デンパサール(Denpasar)-シンガポール(Singapore)がUS107.55ドル(12,918円)、同日乗り継ぎでバンコク(Bangkok)へ戻るとUS97.75ドル(11,734円)であり、10クレジットパスのUS160ドル(18,000円)の方が大幅に安くなる。
仮に、バンコク(Bangkok)-バリ・デンパサール(Denpasar)の単純往復でも、9月24日発のバリ・デンパサール(Denpasar)-バンコク(Bangkok)はUS89.96(10,804円)で、10クレジットパスのUS160ドル(18,000円)の方が安い。
復路がシンガポール経由で、時間がかかることを差し引けば、利用価値があるのではないだろうか。
もっともシンガポールで同日乗り継ぎせずに、数日滞在しても構わないわけで、そうすることによってさらに価値が高まるというわけだ。
それと、10クレジットパスのUS160ドルというのは3月20日の為替レートで計算すると、19310円(OANDAの仲値でUS1ドル=120.7円)、現時点の価格では日本円で決済した方がお得ということになる。
さらに、エアーアジアの本拠地であるマレーシアの通貨で決済すると、499リンギット(実勢為替レートは1RM=32.4円)で16,170円、未使用のパスの有効期限は購入日から1年間(Air
Asia Asean Pass FAQs No.11 - Your pass is valid for 1 year from date of
purchase.)なので、9月のシルバーウイークに私が例示したような旅行を考えるならば、今のうちにマレーシア・リンギット建でクレジットカード決済するといいだろう。
この為替の法則は、前述のエアーアジアのウェブサイト上における一般運賃のドル円換算を検証する限りでは、ほぼ実勢レートに近く、該当しそうもないので、アセアンパスだけの僥倖と言えよう。
私は約2年前に行ったインドネシア・タイ旅行の途上、バンコクにあるカシコン銀行(Kasikorn Bank)のバンカピ(Bang Kapi/Sukhumvit 33)支店で口座を開いた。(2013年7月11日-バンコクのカシコン銀行(Kasikorn Bank)で口座開設)
このときに受け取ったATMカードは、K-SME Debit Cardと呼ばれ、年間800バーツ(約3,000円)の維持手数料がかかっている。
また、口座への入金は、旅行の最後で余ったお金(バーツ紙幣)を預けるほか、HSBC香港で投資しているファンドの分配金(豪ドル)をそのままオンライン上でバーツに振り替えて送金している。
円資金の場合は、現金を持ちこんでスーパーリッチ(Super Rich)でバーツに換えた方が賢明なので、これだけ見るとタイで銀行口座を開いても旅行者にとってはメリットがないように思える。
しかしながら、あまり多額の現金を持って旅行すると犯罪に巻き込まれるリスクも高くなる。
そこで日本のATMカードを使ってタイの銀行から現金を引き出すと、1回当たり150バーツ(約550円)の手数料がかかる。(2009年9月29日-150バーツのタイATM引き出し手数料)
日本の銀行のATMカードを使って直接海外で引出ができるのは主としてシティバンクと新生銀行のカードだと思うが、シティバンクの場合は、1回につき、海外引出手数料が216円(消費税込)かかるほか、提携機関が定めたレートで米ドルに換算された金額に、当日の日本のシティバンク銀行店頭での米ドル電信売レート(TTS)に3%を加算したレート(TTS×1.03)を乗じて円貨換算された金額が口座から引き落とされる。
一方、新生銀行の場合は海外引出手数料は無料で、換算レートはVisaワールドワイドが定めたレートに4%を加算したものとなる。(参考:VISA USA - Exchange Rates Calculator)
例えば、3月16日のレートで5,000バーツをカシコン銀行のATMで引き出したと仮定すれば、シティバンクのATMカードを使った場合は
私は持っていないが、海外ATMで引出可能なVisaデビットカードは、外貨換算レートや手数料が発行金融機関によって異なるので、それぞれ比較して、使い勝手の良いものを持つといいだろう。
なお、2014年3月15日付の「トラベラーズチェック(TC/Traveler's Cheque)の販売終了とトラベルプリペイドカード」で紹介したトラベルプリペイドカードは、いずれも細かな手数料が嵩むので、あまりお得な両替方法とは言えないと思う。
ここで、円の現金を現地へ持ち込み、スーパーリッチ(Super Rich)で両替すれば、1バーツ=3.69円なので、5,000バーツ=18,450円となり、かなり両替レートが良くなるので、短期旅行者の場合は、この方法が最も良さそうだ。
一般的な旅行者は両替した分を使い切って帰国することになるのだろうが、私のようにタイに頻繁に旅行する人や、ロングステイをしている人は、ここで両替したお金のうち当面使わない分を現地の銀行口座に入れておくのも良い方法だ。
ちなみに、日本からタイの銀行口座へ送金する方法は、「チェンマイ・ロングステイ入門!タイ移住のススメ-お得に日本からタイへ海外送金(日本円からタイバーツに両替)する方法(2013年8月10日)」を、HSBC香港からタイへの送金は、弊サイトの2013年12月8日付の「HSBC香港の新規送金先登録はオンラインで完結」のコラムを参考にして欲しい。
但し、昨今は労働許可証(working permit)のない者に対する銀行口座開設条件が厳しくなってきており、この方法が取りづらくなっているのも事実だ。
ところで、このカシコン銀行のK-SME Debit Cardは買い物した額の1%がキャッシュバックされる特典があるのをご存知だろうか。
私がカシコン銀行の口座を作ったときにあった、バンカピ(Bang Kapi/Sukhumvit 33)支店の日本語サービスカウンター(2014年7月29日をもって一時休止/2014年8月14日-30代後半夫婦のタイ移住ダラダラ日記:カシコン銀行での口座開設をリベンジしてきました。)のスタッフが「貴方のデビットカードは1%キャッシュバックなので、たくさん使えばお得です。どんどん使ってください。」と、たどたどしい日本語で言っていたのを思い出したので、昨年末に行ったタイ旅行の際に使ってみた。
このときの旅行まで普通に使えていた黒のキャスターバッグ(2011年2月の台北で購入)が壊れたので、パタヤからバンコクに戻った12月30日に、ロビンソンデパート(Robinson Department Store)で代替品を買ったのだ。
値段は意外に高く、4割引の価格でも3,570バーツ(13,200円)もかかった。
私は、今やアジアの中で一番物価が安いのは日本だと痛切に感じざるを得なかった。
ちなみに、キャッシュバックは今年の1月29日、買い物をした日からちょうど30日後に35.7バーツ(130円)が入金されていた。
大した金額ではないが、カシコン銀行は、口座を開設した支店(バンコク)の域外のATMで現金を引き出すと、15バーツ(60円)の域外引出手数料を取られるので、例えば、パタヤで買い物をするときに現金の持ち合わせがないという場合などは、デビットカードを使って手数料を節約しながらキャッシュバックの利益を得るというやり方を発見できたのは、このときの旅行の収穫の一つだった。
官公庁や安定した上場企業に勤務するサラリーマンで、この3月で定年退職をされる方は、ゴールデンウイーク前にはかなりまとまった退職金が振り込まれることだろう。
私も早期リタイアによって割増退職金が支給されるので、彼らと同様の立場になるのだが、昨今の社会情勢(参考:特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢の引上げについて)では定年退職後も何らかの形で働く方も多いと思う。
それに加えて、アベノミクス相場が活況を呈している(2015年2月23日-ブルームバーグ:アベノミクス相場2幕、大型株が小型圧倒-クジラの好物影響)のを見て、退職金の一部を投資に回して、小遣い稼ぎを目論む方もいるだろう。
しかしながら、私はこうした退職金による投資デビューをしようとするサラリーマンは金融機関からすればカモでしかないことを書いたし(2014年10月18日-公務員や教員、専業主婦も投資の世界へ)、実際に、国民生活センターに寄せられる投資関連の苦情相談の約80%が60歳以上の高齢者で、購入ルートも対面の証券会社や銀行が9割以上、とのことらしい。(2012年12月22日-正月は家族と一緒に資産運用と未来の人生について語ろう)
今まで投資とは縁のなかった人たちには、ファイナンシャル・リテラシー(financial literacy)が不足していることが明らかであり、彼らが退職金などのまとまったお金が入ったことによって、投資デビューをすることがいかにリスキーであるかは論を待たないが、それ以外にも統計的に彼らが損をする確率が高いことがわかった。
昨日、ワールドインベスターズの仲間から誘われてパンローリング主催の投資戦略フェアEXPO2015に行ってきたのだが、その講演の中に西山孝四郎氏の「現役ファンドマネージャーの日米市場のアウトルック」というのがあった。
そこでは、主として「世界的な傾向として、アクティブ運用の投信やファンドの3分の2はインデックス運用に負けている。」「過去60年の相場では、日経平均やNYダウのインデックスに投資するなら、10月末に買って4月末に売った場合(冬相場)のリターンが最も大きい。逆に4月末で買って10月末に売るとすると(夏相場の)損失が最も大きい。」ということを述べていた。
言われてみれば、9月、10月は経済史上に残るような大暴落が多い季節なので、漠然とその後に投資すればいいのでは、と思っていたが、数字を出して説明されれば納得である。
ちなみに、彼が言う、夏相場と冬相場のことは、TriAuto FX公式サイトの西山孝四郎の為替相場予報「FX市場のテクニカル分析(8)株とクロス円の投資をするのに最適な半年間投資(2014年7月15日)」でも触れられているので参考にするといいだろう。
これらを総合すれば、退職金による春の投資デビューは最悪の選択と言ってもいいだろう。
まさに、夏相場に突入する最も勝つ確率が低い時期に買いを入れ、その商品は金融機関にとって儲かる(投資家は損する)キャンペーン商品とくれば、買って数ヵ月後には評価(含み)損を計上、仮に秋に株式市場の暴落があれば、怒りに任せて投げ売りし、「二度と投資などやるか」と叫ぶ図式すら見える。
この悲劇を招くような銀行の営業電話を避けるために、退職金に振込先を今までのメインバンク(給与振込口座)と違えるくらいの慎重さがあってもいいと思う。
ところで、私は今回、退職するにあたって、即時の完全リタイアをしなかったのは、健康保険料対策と、退職金の投資機会にバリエーションを持たせるためだと書いた。(2015年1月8日-宮崎の地鶏で新年会 with 美魔女軍団)
この、退職金の投資機会にバリエーションを持たせる(遅らせる)ということが、統計的にも正しいことがわかったというわけである。
なぜなら、即時リタイアをしたとすれば、それこそ退職金による投資デビューのサラリーマンと同じ悲哀を味わいかねないからだ。
いよいよ退職までカウントダウンとなった昨日、以前仕事でお世話になった人たちに送別会をやっていただいた。
私は早期リタイアということになるが、右隣の男性は私の元上司、60歳の定年を無事に迎えられての退職だ。
場所は世田谷区梅ヶ丘にあるイタリアン食堂 UNO、自家製の焼きたてPIZZAがお薦めのバールだ。
幹事曰く、当初の参加予定メンバーは男女4人ずつだったらしいのだが、蓋を開けてみたら、私たち主役の2人が美女に囲まれていた。(笑)
ところで、今月末で25年間お世話になった今の職場での仕事は終わりとなるのだが、来月からは1年契約で別の仕事をすることになっている。
私が2014年3月30日に書いた「早期リタイア後の生活を考える(3)」というのがまさに現実のこととなったのだが、こうしたシミュレーションをあらかじめ考えて行動したのが良かったのだろう。
ただ、4月からの職場は土日が休日になるとは限らないシフト制勤務なので、突発的なイベントの参加は難しくなると思う。
その代わり、平日発のものが多いHISの格安ツアーや、大人の休日倶楽部の会員限定旅行は参加しやすくなるが、どちらの面が強く出るかはこれから徐々にわかるだろう。
昨日、G-Call Club サロンで行われたダイナースカード会員向けの雑誌「SIGNATURE」に掲載されていた会員限定の試食会というものに友人2人を誘って参加してみた。
このイベントは、お取り寄せの定番「試食会」というもので、全国から取り寄せた高級食材と調味料を合わせて少しずつ試食するというもので、費用は1人1500円、和食ランチとしてはなかなかのものだった。
基本的に、このイベントのメニューは月替わりなのだが、私たちが参加したものは特別編ということで、品目も定例会のものとは違うものだった。
ちなみに、ここで出された一部の食材や調味料は、試食会の終了後にクレジットカードで購入して持ち帰ることも可能で、私は西濱屋の博多あごだしと、湯浅醤油の魯山人醤油を買うことにした。
この買い物が幸いしたのか、この日はイベント終了後に来られた築地・小田政の御主人から静岡産クラウンメロンなど3点の果物の提供があり、「残り物には福がある」を地で行く日となった。
私がG-Callを知ったのは、シティバンクのステートメントに同封されていたチラシで、このときは単なる電話会社なのかと思っていたが、ウェブサイトを見ると高級食材の通販や、私たちが参加したようなサロンでのイベントもやっているようだ。
特に、高級贈答品は市価よりも割安で買えるとあって、メルマガで案内が送られると、早々に注文が入るとのこと、こういったセールストークからすると、富裕層向けのサービスを展開している会社なのだろう。
実際、試食会の日程を見ると、リタイア世代と有閑マダムが対象なのか、ほとんどが平日の昼間である。
私も彼らの仲間になるのは時間の問題なのだろうが、平日の昼間のイベントに一緒に行ってくれる人がいるだろうか。(笑)
ところで、ダイナースカードの優待&サービスを利用するのは、海外の空港ラウンジを除けば、エグゼクティブダイニング(2014年10月27日-アルテリーベ横浜でフランス料理 with 生演奏)、フリードリンク付パーティプラン(2014年11月26日-Kona's Salon お金のセミナーの謝恩会)に続いて3回目となるが、私にとってはこれらが一番のメリットということになるのだろう。
ダイナースカード会員限定-お取り寄せの定番「試食会」 | |
ふく刺し | 天然本鮪 |
カンジャンケジャン | 十勝骨付ウデハム |
天然本クエ | サーロインローストビーフ |
にいがた和牛 | 鯛の姿煮、南魚沼産コシヒカリのご飯 大和しじみの味噌汁 |
エッグタルト | G-Call Club Salon |
アジア圏の国々ではすっかりお馴染みになった公共交通機関などで使えるプリペイド式のICカードだが、シンガポールでも御多聞に漏れずイージーリンクカード(EZ Link Card)というものが存在する。
私が初めてこのカードを持ったのは2005年9月のシンガポール・マレーシア・タイ旅行のとき、当時はこれが15シンガポールドル(990円:S$1=66円)で販売されていて、使用可能額が7ドル、保証金(refundable)が3ドル、カードコスト(non-refundable)が5ドルだった。
このカードを持っているメリットは、市内の公共交通機関(MRTやSBS Transitなど)のチケットが割引価格で買えるのと、バスでは日本のように車内に両替機がないし、釣銭をもらうこともできないので、小銭を準備する必要がないということだろうか。
また、今では新しいタイプのカードが売られているようで、私の持っているものは古いタイプというわけだ。
ところで、このイージーリンクカード(EZ Link Card)の有効期限は、最後の使用又はリチャージのときから5年(Each ez-link
card has a lifespan of 5 years from the date of encoding.)となっているが、一部のカードは今年の3月末で失効してしまう可能性がある。
現在、イージーリンクカード(EZ Link Card)のウェブサイトにアクセスすると、「To chech for your card eligibility
for the exchange(お手持ちのカードの交換の適格性をチェック)」というリンクがあり、そこから専用サイトに進むことによって、手持ちのカードが2015年3月31日で有効期限が切れるかの確認ができる。
ここで、カードの交換の必要がない場合、「Your card is not eligible for a free card exchange.(お手持ちのカードは交換の適格性がありません。)」が表示される。
もし、交換の必要がある場合は、今月末までにMRTのチケットオフィスに行けば無料で新しいカードに交換できるが、旅行者の場合はそのまま失効の憂き目に遭うかもしれない。
私の持っているカードは、幸いに継続して使用できるようなので、今後も使えるということだが、古いタイプのカードなので、いつ失効するかわからないため、次回の渡航の際にカードの交換をしてもらおうかと思う。
嬉しいことに、先週の日曜日(2月22日)に発売された日経ヴェリタス363号(2015年2月22日~2月28日号)の「個人投資家-七転び八起き(PDF)」で私のインタビュー記事が紹介されていた。
これは、1月25日に発売された日経ヴェリタス359号(2015年1月25日~1月31日号)の「海外投資 マスターへの道」という特集で紹介されたことに引き続いて二度目の快挙だ。(2015年1月28日-日経ヴェリタス2015年1月25日号にインタビュー記事が掲載された)
前回は匿名での掲載だったが、今回はウェブサイトで使っているニックネーム(ハンドルネーム)での紹介だ。
今回の取材は、先月の香港・フィリピン旅行の帰国直後に「PRONTO渋谷1・2F店」で行われた。
内容は概ね「個人投資家-七転び八起き(PDF)」に掲載されているもので、私の投資遍歴に関することだった。
詳細はエッセイや本編のコラム「今日の一言」でも紹介しているが、弊サイトを相当にご愛顧いただいている方でないと、投資に関することだけでも読み切れるものではないだろうから、前出の「個人投資家-七転び八起き(PDF)」をご覧いただくだけでもいいかと思う。
その中で記事の表題が「分配金重視で投資 早期リタイアへ」とあり、紙面の制約で掲載され切れなかったこともあるので説明を補足しておきたい。
基本的に毎月分配型ファンドのリスクについては、経験のある投資家の方であれば重々承知していることと思う。
もし、わからないということであれば、私のブログ記事の中で一番人気を誇る「500万円の投資で毎月10万円、年率20%の分配金で束の間の宴を楽しもう(2012年4月22日)」をお読みいただきたい。
私も当初、この類のファンドは表題のとおり「束の間の宴」として使うつもりでいたからだ。
それがなぜリタイア後の資産の柱に?
そのすべては「Toward a dream-come-true『経済的自由への扉は開かれた』」の中の「日本の公的年金もすでに日本の毎月分配型投信と同じ運命にある。」以下の一節にある。
それと、将来、公的年金が大多数の国民の老後の生活設計に対して、あまり当てにならない額しか支給されないとしたら(これでも法的・制度的に公的年金制度は破綻していないとされるだろう)、現在マネー雑誌に掲載されている老後に向けた資産形成コラムの大半は意味のないものになる。
前出の「個人投資家-七転び八起き(PDF)」の吹き出しのセリフで「今の時代に安全・安心を追うのは、ばかげている」とは、これらの意味も含まれている。
近い将来、といっても15年か20年ほど先かもしれないが、公的年金が老後の生活設計に対して、あまり当てにならない時代になったとしよう。(2015年2月22日 東洋経済-年金減額!マクロスライドがついに始動)
ここで、65歳以降に毎月20万円の生活費が必要と仮定して、そのうち10万円程度しか公的年金でカバーされないとする。
原資を年利4%(外貨建債券など)で運用できたとして、いったいいくらの原資が必要か、資金係数表(Excel)の年金現価係数 (The present value factor for annuity)を使って計算してみるといいと思う。
将来の年金受取年額を120万円(自分年金として月額10万円)、名目年利率4%(実質3.187%)、年数(65歳からの余命)は22年と仮定(平成25年簡易生命表による平均寿命:男性 80.21歳 女性 86.61歳)すると、約1900万円と出る。
これを意外に少ないとみるか、自分たちには準備できないと見るかで資産運用のスタンスも変わってくるだろう。
私は50代前半でリタイアを決めたので、毎月分配型のファンドへの投資を継続することにした。
もし、これを読んだ貴方が、「それでも私は懐疑的だ」と見るなら自分で数字をはじき出して、将来設計を考えるべきだと思う。