青春18きっぷで日帰りの旅-お宮の松と富士川ラフティング(2018年9月6日)

富士川ラフティング


青春18きっぷ

青春18きっぷの旅の最終回は、台風一過の富士川ラフティングに行くことにした。
当初の予定では、最後の1回を使うのは、8月中にしようと思っていたのだが、さすがに旅行三昧となってしまった8月に、例え日帰りとはいえ、旅行を入れるのは体力的に厳しいものがあった。
しかしながら、青春18きっぷの利用期間は9月10日で終わる。
1回分を捨てても惜しくはないが、最後のチャンスが巡ってきたのが9月6日だった。
9月4日に関西地区に大きな被害をもたらした台風21号が去って、富士宮市も好天に恵まれるとの天気予報があった。
川が増水し過ぎてラフティングができない状態にまでなっているなら仕方ないが、2015年8月の時にも使ったナチュラルアクションに予約を入れてみると、午前は催行予定がないが、午後は催行人数が集まっているので大丈夫とのことだった。

熱海
お宮の松 お宮の松
お宮の松
熱海サンビーチ 熱海サンビーチ
熱海サンビーチ

そして、当日、午後のラフティングツアーの場合は、富士12時14分発の甲府行きに乗ればいいので、それまではどこかで観光でもしようと思っていた。
一番の目標は、三保松原だったのだが、ここへ行くためには、それこそ午前のツアーに参加する時のような早起きを求められるので、前日が飲み会だった私はあえなく撤回、熱海まで行って、来宮神社にでも行こうとしたが、これまた熱海からの往復に意外に時間がかかる。
結局、朝ものんびりし過ぎて、熱海での自由時間も1時間余りしかなくなってしまった私が選択したのは、お宮の松を見て帰ることだった。
熱海駅からバスに乗り、お宮の松に行く。
熟年ツアーの団体客がいたので、彼らに便乗して写真を撮ってもらう。
目ざといおばさんが「ずっぽし」って何ですかと聞いてくるので、エッチな意味だと言ったら、まるでタイのマッサージ屋の女子みたいなリアクションだった。
こういうのは全世界共通なのかな。
ところで、ここは熱海サンビーチのそばなのだが、9月の平日ということで、人気もまばらだったが、それでも日光浴をしようという女性がチラホラいた。
湘南や熱海のビーチは汚いので、30代を過ぎてから来たことはほとんどないが、海で焼きたくないという女性が多い中で稀有な存在だなと思った。

身延線 身延線
身延線

しばらく熱海サンビーチにいた私は、電車の出発時刻に合わせて駅に戻ることにした。
帰りは平坦な道なら歩こうかと思ったのだが、急峻な上り坂、サンビーチやお宮の松バス停から駅へ向かうバスが頻発していることもあり、往路同様にバスで行くことにした。
熱海から静岡方面へ向かう列車は、11時14分発の沼津行き、これで終着駅で乗り換えると、11時54分に富士に着くことができる。
駅の構内にはベーカリーショップがあるので、そこで昼食を仕入れて電車の中で食べる。
身延線の普通列車は、東海地方を走る列車の中では稀有なクロスシートの車両なので、こうしたことが可能なのだ。

12時14分に富士を出発した列車が、富士川ラフティング・リバーベースの最寄駅、芝川駅に到着したのは12時47分、ここからナチュラルアクションの送迎車でリバーベースまで行く。
今日は、台風一過で川が増水しているので、9キロメートルのロングコースを下れると言う。
ゴムボートは全部で4隻、9月5日の大学生グループの21人がスライドしてきたので、全部で26人になったそうだ。
私は訪日外国人を含む混成チームになるそうで、最近では、今日のように日本に遊びに来た外国人が参加することが多いそうだ。
ラフティングガイドも各社で日本語ができるネパール人やオーストラリア人が増えているので、外国人観光客にもスムーズに対応できるという。
一方、日本人ガイドは片言英語止まりなので、安全に関する説明が必要になるアクティビティには、外国人ガイド抜きで彼らに対応するのは難しいようだ。

そして、いよいよラフティングツアー開始、真夏なら水着とライフジャケットだけで川に行くのだが、9月になると水も冷たくなるので、上はウェットスーツを着ていく。
川の水は台風の通過直後なので、増水していて、流れも早く、しかも濁っている。
いつも見慣れた清流のかけらもないが、反面で、面白そうなツアーが期待できる。
ネパール人ガイドが英語と日本語で説明し、パドルの操作の練習している段階で、かなり流されそうな勢いだ。
今までの経験では、スタート直後はのんびりと景色を見ながらボートに乗っていられるのだが、今回はすでにボートが揺れている。
いつもは自分の防水デジカメもラフティングツアーに持ち込むのだが、今回は持ち込むのをやめて正解だったようだ。

ボートの上では、ネパール人ガイドの英語と日本語の双方の指示が飛び交う。
先頭がオランダ人のカップルなので、日本語が間に合わないときは、彼らがやってること真似しろという指示が、スタート時点でされる。
基本的に、前漕ぎ(forward paddle)、後ろ漕ぎ(back paddle)の指示が多いのだが、私たちが英語の指示が理解できてると思われてからは、前(forward)しか言わないことも多かった。
瞬時の指示をするときは英語の方が自然に出てくるのだろう。
ここは日本なのだが、私たちのボートの上だけはバリ島でラフティングをやっている気分だった。
ところで、真夏のときと、今とで最も違うのは水温だった。
水遊びするかと言われて、川に入ったのだが、8月に来たときは水着だけで何ともなかったのだが、今回は下半身が水着だけだとものすごく冷たい。
耐えられないほどではないが、長くは浸かっていられない感じだった。

富士川ラフティング by ナチュラルアクション
富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング
富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング
富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング 富士川ラフティング

台風一過の幸運に恵まれ、9キロメートルのロングコースを下った私たちは、午後4時過ぎにリバーベースに戻ってきた。
簡単に着替えをして、5時の送迎車で芝川駅まで送ってもらう。
帰りはオランダ人のカップルと一緒だ。
ここへ来るときはどうしたのか聞いたら、駅からタクシーで来たらしい。
相手が英語が話せず、日本語が必要なときは、グーグルの翻訳機能を使って表示させるようだ。
簡単なことならこれで十分に通じるみたいで、便利な世の中になったとつくづく思う。
私たちが日常使っている乗換案内も英語版(HyperDia: rail travel route and timetable finder in Japan)があって、それで検索すると、Japan Rail Passを持つ彼らは、富士から三島に行って、こだま号(富士 18:01-18:28 三島 18:50-「こだま670号」-19:28 新横浜)に乗るより、静岡に戻って、ひかり号(富士 17:56-18:29 静岡 18:38-「ひかり476号」-19:22 新横浜)に乗った方が新横浜に早く着くと言っていた。
わずか6分の違いなので、どうでもいいような気がしたが、さすがに日本を3週間にもわたって鉄道旅行していると違うなと感心せざるを得なかった。
一方の私は青春18きっぷなので、横浜到着は20時15分、これにて、今年の夏の鉄道旅行は幕を閉じたのだった。


[2018年6月-東海グルメの旅(三保松原)のページへ]

[2016年6・7月-大人の休日倶楽部パスで行く新潟・東北・北海道の旅(新潟)のページへ]

[2018年7・8月-青春18きっぷで行く上越の旅(水上ラフティング)のページへ]

[2018年8月-青春18きっぷで日帰りの旅-真岡鉄道SLと龍門の滝のページへ]

[2018年8月-福島・山形の旅(スパリゾートハワイアンズ)のページへ]

[国内旅行記の目次に戻る]

[カルロス・ハッサンの旅行記のトップページへ戻る]