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7月29日(日)-HKIAフリークエント・ビジター・カード(FVC)が廃止されeチャンネルに統合へ

去る7月25日、Frequent Visitor Channel Programme - Renewalと題したメールが届いた。
どのようなことが書いてあるのか読んでみると、どうやら昨年の7月にもらった香港国際空港フリークエント・ビジター・カード(香港國際機場訪港常客證/Hong Kong International Airport Frequent Visitor Card)の有効期限が3年間延長されることと、次回の香港訪問時にeチャンネルサービス(e-Channel service)に登録してください、といった内容だった。
ところが、Hong Kong International Airport (HKIA) Frequent Visitor e-Channelのウェブサイトを見ると、FVCカードの新規申請受付が終了し、現在の保有者は次回の香港訪問時にeチャンネルサービス(e-Channel service)へ登録してください、という旨の記載がある。
これでいくと、FVCカードの制度は廃止ということなのだろう。

思い出してみると、先月の香港・マカオ旅行のとき、今まであったFVCカード保有者用の入国ゲートの表示がなくなっていたので、空港職員に案内してもらったのだが、いつもならゲート前にも空港職員が待機していて、そこでカードリーダーで入国記録の読み取りをするのだが、それがなかったのだ。
次回のFVCカード更新のためにカウントされなくていいのかな、と思っていたら、来たのがこのメールだったわけだ。
つまり、フリークエント・ビジター資格の更新を希望するなら、早めにeチャンネルサービス(e-Channel service)に登録しないと、今後はFVCによる入国のカウントがされないことになりはしないか。
とりあえず、先月の分はノーカウントになっているだろうから、次回の香港訪問時はeチャンネルサービス(e-Channel service)の登録を忘れずにやろうと思う。(参考:ごち幾子の香港ぶらり旅-HKIA Frequent Visitor Cardが廃止されて「e-道」に

実のところ香港国際空港のeチャンネル(e-Channel service)は今までにもあったのだが、私がそれに登録しなかったのは、パスポートに出入国のスタンプを押して欲しかったからだ。
今後は、そういう旅の記念を欲しければ30分以上一般レーンで並ばないといけなくなるというわけだ。
まあ、香港渡航も先月で20回を数え、もう記念の出入国スタンプもいらないか、という気がしないでもない。
ちなみに、これで日本でも自動化ゲートに登録しているビジネスマンなどは、日本と香港の往復しかしなければ、パスポート上では海外へ行った記録がどこにも残らないことになる。(2009年9月12日-成田空港の自動化ゲート
このようなとき海外旅行傷害保険を請求しなくてはならない事態に陥ったらどうなるのだろうか。

Hong Kong International Airport (HKIA) Frequent Visitor e-Channel
(香港國際機場經常訪港旅客e-道)
All eligible frequent visitors can now enjoy the e-Channel service at Hong Kong International Airport (HKIA) which provides a faster and more convenient way of immigration clearance.
Please visit the enrolment office at the Arrivals Hall to submit your application to Hong Kong Immigration Department directly. The enrolment process is simpler and applicants will be informed of the enrolment result instantly. For details, please click here.
Accordingly, the HKIA Frequent Visitor Card (HKIA FVC) Programme has ceased to receive new applications from 8 Jun 2012.
For the existing HKIA FVC members who have not enrolled for the e-Channel service, please visit the enrolment office upon your next visit to HKIA and enjoy the speedy way of immigration clearance after successful enrolment.

すべてのフリークエント・ビジターの有資格者は、香港国際空港(HKIA)における早くてより便利な入国手続きのためのeチャンネルサービスをご利用いただけます。
香港入国管理局へ直接申請書を出すために空港の到着ロビーにある登録事務所へお越しください。登録の手続きは簡単で、申請者はすぐに登録の結果を知ることができます。詳しいことはeチャンネルを利用した入国手続きについて(英語)のウェブサイトをご覧ください。
従って、2012年6月8日をもって、香港国際空港フリークエント・ビジター・カード(香港國際機場訪港常客證/Hong Kong International Airport Frequent Visitor Card)の新規申請の受付を終了しました。
フリークエント・ビジター・カードをお持ちの方で、eチャンネルサービスに登録をしていない方は、次回、香港国際空港へ来られたときに、登録事務所へお越しください。eチャンネルサービスにご登録いただいた後は、よりスピーディーな入国手続きをご利用いただけます。
Frequent Visitor Card(訪港常客證)
All Frequent Visitor Cards (FVC) expiring between April 2012 and February 2014 have been automatically extended by three years. You do not need to submit any renewal applications.
For members whose FVC expiring between April 2012 and June 2012, a renewal notice has already been sent you by email. If you did not receive the notice, please contact FVC Administrator via email.
For members whose FVC expiring between July 2012 and February 2014, a renewal notice will be issued via email in due course.

2012年4月から2014年2月までに失効するすべてのフリークエント・ビジター・カード(訪港常客證/Frequent Visitor Card)は、自動的に有効期間が3年間延長されますので、ご自身で更新手続きを取る必要はありません。
2012年4月から6月までに失効するFVCカードをお持ちの方は、すでにe-mailで通知が送られています。もし、届いていない場合は、管理者あてにe-mail(英語)でお問い合わせください。
2012年7月から2014年2月までに失効するFVCカードをお持ちの方は順を追ってe-mailで通知が送られます。
Frequent Visitor Channel Programme - Renewal
(e-mailによる通知)
Dear Mr. ********,

Thank you for your support to the Frequent Visitor Card (FVC) Programme.
As our valued customer, we are pleased to inform you that your FVC card have been automatically extended by three years until 05/2016 (ID*******). Please use your current FVC card to enjoy our service as no new card will be issued.
You may also wish to keep this email for future reference.

Apart from using the HKIA Frequent Visitor card channels, you can also experience the faster lane for immigration clearance via the Frequent Visitor e-Channel (FVe). Upon your next visit to HKIA, please visit the onsite FVe enrolment office and enrolment result will be given instantly. For details, please visit http://www.immd.gov.hk/eng/services/echannel_visitors.html.

Thank you for your support and we look forward to serving you at HKIA again soon.

With Best Wishes,

The Administrator, HKIA Frequent Visitor Card Programme

フリークエント・ビジター・カード(FVC)プログラムをご愛顧いただきありがとうございます。
あなたのFVCカードの有効期限は自動的に2016年5月までの3年間延長されたことをお知らせします。
新しいFVCカードは発行されませんので、現在のFVCカードで私たちのサービスをご利用ください。
このe-mailは先々のお問い合わせのために保管しておくことをお勧めします

香港国際空港のフリークエント・ビジター・カード・チャンネルをご利用いただくのとは別に、フリークエント・ビジター・eチャンネル(FVe)を利用したより早い入国手続きをご体験いただけます。次回香港国際空港へ来られた際に、FVe登録事務所へお越しいただき、登録結果を直ちにお受取になってください。詳しいことはeチャンネルを利用した入国手続きについて(英語)のウェブサイトをご覧ください。

7月27日(金)-8月から香港での人民(中国)元投資が非居住者でも可能に

8月から香港での人民(中国)元投資が非居住者でも可能になる、という記事は、すでに多くの海外投資関係のブログでアップされているが、HSBC香港でも人民(中国)元投資ができるようになるのは時間の問題だろう。
今は香港IDがないと人民(中国)元預金はできない(RMB deposit service is only applicable for HKID Card Holders.)という制約があるので、私のような非居住者は日本国内(2011年10月21日-じぶん銀行で人民(中国)元預金ができるようだが)か、あるいは中国の深圳(Shenzhen)で銀行口座を開設しないと人民(中国)元投資はできなかった。
早ければ来月からその制約がなくなるため、日本居住者でもHSBC香港で最低1万元(約123,000円)から人民(中国)元の定期預金ができるようになるが、年利(Deposit Rates)はわずかに0.45%しかなく、どちらかというと為替差益狙いの様相が濃くなるだろう。

ところが、人民(中国)元建の投資ができるようになると、リスクレベルを考慮しなければ、オーストラリアドル建よりも利回りのいい社債(Corporate Bonds)に投資することもできる。
事実、債券(Bonds)の項目を見ると、100万元(約1230万円)から投資できる2015年4月11日満期、年利回り8.5%のNew World China Land Ltd.という社債がある。
今のところは、オーストラリアドル建の債券の方が、2万オーストラリアドル(約164万円)から投資できるものもあって、バラエティに富んでいるが、将来は人民(中国)元建のものもいろいろ出てくるだろう。
これに加えて、小口投資家にとっては現実的なものとして、2012年2月14日に香港市場に上場された人民(中国)元建の金ETF「恒生人民幣黄金ETF(Hang Seng RMB Gold ETF) (83168)」に投資することも可能になる。
また、将来的には、私が現在投資しているAllianceBernstein - American Income Portfolio(毎月分配型、豪ドル建の年利回り約8%)の選択可能通貨(現在7通貨)に人民(中国)元が加わるときが来るかもしれない。
これで、また海外投資の楽しみが一つ増えたというわけだ。

香港当局、非居住者への人民元サービス提供を8月1日から認める
(2012.7.26 ロイター)
[香港 25日 ロイター] 香港金融管理局(HKMA)は25日、非香港居住者に対し、1日あたりの制限なしに人民元の交換を認めると発表した。
市場ではオフショア人民元市場の活性化につながり、人民元自由化に向け一歩前進したものと受け止められている。

香港居住者は人民元口座を開設し、1日あたり2万元(3100ドル)を上限に人民元を購入して一定の人民元資産に投資することができるが、非香港居住者には認められてこなかった。
HKMAは適格金融機関を対象に、非香港居住者の個人顧客への人民元サービス提供を8月1日から認めるとした。
非香港居住者に対する人民元サービスの資金は、5540億元を含め約半分が外貨建てとなる7兆香港ドル(9024億ドル)超の香港の預金が利用される。

複数のアナリストは今回の措置について、香港におけるオフショア人民元の流動性を高めることが目的だと指摘。
人民元の対ドルにおける上昇は最近スローダウンしており、投資家の意欲を削いでいる。
香港におけるオフショア人民元の流動性は過去6カ月間のうち、月間あたりで5カ月減少した。

DBSのエコノミスト、ネイサン・チョウ(Mr. Nathan Chow)氏は「当局の観点からみると、第三者が人民元取引・決済を行う場として香港を利用することを間接的に支援しており、中国政府が海外に人民元決済銀行を設けることは短期的にはなさそうだ」と指摘。「これは香港のユニークな役割が当面続くということを意味する」と述べた。
オフショア人民元業務をめぐっては、シンガポールやロンドンも興味を示している。

HKMAの朱立翘(カルメン・チュー/Ms. Carmen Chu)総裁補(外事担当)は、香港居住者に対する人民元交換上限の見直しについては、需要と今後の動向次第だと指摘。「現行の交換上限で香港居住者の需要を満たすことができていると思う」と述べた。

英文記事:Hong Kong to loosen yuan conversion limits in further FX reform
Hong Kong banks to provide RMB Services to Non-Hong Kong Residents
(Hong Kong Monetary Authority 25 July 2012)
The Hong Kong Monetary Authority (HKMA) issued today (Wednesday) a circular setting out that banks in Hong Kong will be allowed to open RMB accounts for non-Hong Kong residents and offer them a full range of RMB services starting from 1 August.

The Chief Executive of HKMA, Mr Norman Chan, said, "The HKMA has been in discussion with the industry and the Mainland authorities about the provision of RMB services to non-Hong Kong residents by Hong Kong banks. I am very pleased that banks in Hong Kong may begin offering RMB services to non-Hong Kong resident next month. This is another important milestone for the development of offshore RMB business in Hong Kong."

"The HKMA has also had deliberations with the industry about how RMB business for Hong Kong residents can be further refined at the same time while RMB business for non-Hong Kong residents is introduced. In this regard, there have been several proposals with pros and cons that are somewhat difficult to weigh between, and therefore we would need to consider further and discuss with the Mainland authorities."

7月24日(火)-自宅のインターネット環境がWi-Fiに

E-Mobile GL02Pいよいよ私も自宅のインターネット環境を、ADSL回線からE-MobileのWi-Fiルーター(Pocket WiFi LTE GL02P)に切り替えることにした。
このたびWi-Fiルーターとして契約したものは、持ち運び便利なポケットWi-Fiで、今の時点で私が保有している電子機器は、Windows VISTAモデルのラップトップパソコン(Sharp Mebius WE50W)と、昨年(2011年)12月に買ったミニノート(Sony VAIO VGN-TZ50B)が1台ずつあるのだが、これによって、ミニノートを海外旅行時の専用機のみとせずに、国内でも補助機として有効活用することができるようになりそうだ。
何しろ、NTTのADSL回線では1台しか繋げないので、ミニノートを国内で使おうとしたら、自宅の場合は、メインのパソコンの接続をいちいち外さないといけなくなるし、国内旅行に持って出ても、日本では海外のようにプリペイドSIMカードの入手が容易でないため、結局、使えないということになるからだ。(参考:2012年1月9日-AIS Aircardを使ってタイでモバイルインターネット

しかしながら、私の契約したポケットWi-Fiの場合は、全部で5つの電子機器を同時にWi-Fi環境下に置くことができる上、月額料金定額でインターネット接続無制限という優れモノだ。
通信速度もADSL回線よりも速いことが期待できるので、私のウェブサイト更新にも大いに役に立つことだろう。
ちなみに、契約更新は2年毎ということで、このあたりは携帯電話と全く同じ縛りのようだ。
このポケットWi-Fiをいつまで使うことになるかわからないが、4年くらいは継続して使うことになるだろう。
それまでの間には新機種も出てきて、もっと便利になるのだろうが、とりあえず、自宅のインターネット環境はこれにてWi-Fiになったというわけだ。


7月22日(日)-ダッキーボートで天竜峡川遊び

「海の日」を含めた7月の3連休を使って私は信州-伊那路・天竜峡の旅をした。
15日の夜は天竜峡温泉の丸山の湯で寛ぎ、メインイベントは16日、当初の予定では天竜舟下りをする予定にしていた。
もちろん、これはただ船頭が漕いでくれる舟に乗っているだけなので、周辺の景色を楽しむこと以外にやることはなさそうだった。
しかし、これだと夏に天竜峡へ行くというのにあまりに面白みがなかった。
そこでインターネットで探していると、天竜川でラフティングをやっている会社がランナバウトと、私が今回お世話になったアルプスぼうけん組楽部と2つあり、私は集合場所(リバーベース)が天竜峡駅から近いアルプスぼうけん組楽部に電話予約をして川遊びを楽しむことにした。

ダッキーボート天竜峡ファミリーコース
アルプスぼうけん組楽部-スタッフブログ
ダッキーボート天竜峡ファミリーコース ダッキーボート天竜峡ファミリーコース
ダッキーボート天竜峡ファミリーコース ダッキーボート天竜峡ファミリーコース
ダッキーボート天竜峡ファミリーコース ダッキーボート天竜峡ファミリーコース
ダッキーボート天竜峡ファミリーコース ダッキーボート天竜峡ファミリーコース

当日の参加者は、私以外に小学生の子ども連れの一家と、男性3人組のグループだ。
すでに太陽は燦々と照りつけ、絶好の川遊び日和だ。
小雨など降っていたら後悔するところだが、予定を変更して正解である。
ところで、ダッキーボートとラフティングの違いは、川の流れと自力で漕ぐことが多いかどうかだ。
ラフティングはインストラクターが同乗するので、彼(彼女)の指示に従っていればいいが、ダッキーはカヌーと同じで自力で漕がないといけない。
その分、ダッキーボートを漕ぐところは川の流れも緩いのだが、どちらがより疲れるかと言うと、やはりダッキーボートの方だ。
おまけにシングルで乗っていると川に飛び込んで浮かんでいることもできないので、なかなか大変である。
それでも夏の間は川遊びを楽しむというアクティビティは面白いし、ただ舟に乗っているだけの川下りより数段楽しい。
そういえば、昨年の「海の日」も川遊びをしていたような・・・


7月21日(土)-フランス建国記念日を祝して?パリ祭オフ

フランス家庭料理 Canard去る14日、インドから一時帰国したKayさんに合わせてそれゆけ個人旅同好会の東組オフ会が新宿にあるフランス家庭料理 Canardで開催された。
ちょうどこの日がフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃の日に当たるそうなので、幹事の俊哉さんが「「パリ祭OFF」と名付けたのだ。
それゆけのオフ会はエスニック料理が多いので、欧州系の料理は非常に珍しいチョイスだった。

話題はオフ会直前に「年貢を納めた」発言をしたメンバーのこと、あとは、もちろん、それゆけきってのギャンブラー、g-sanのカジノ談義を交えた海外旅行バカ話である。(笑)
彼曰く、ラスベガスとマカオではブラックジャックのルールが違い、全く別のゲームをやっている気がするとのこと。
マカオではブラックジャックで勝てないから二度と行かないと断言した彼だが、一方ではマカオの発展ぶりに「カジノを合法化しない日本政府はバカ」と一刀両断であった。
まあ、日本でカジノが合法化されても、肝心の資金を提供する銀行ATMが海外のキャッシュカードを受け付けなかったり(訪日外国人旅行者を困惑させる銀行ATMのバリア)、窓口両替も米ドルの為替レート以外は、ぼったくりのレートを提示しているようではお寒い限りであろう。

それと忘れてはいけないのは年末年始のインドオフ、今のところ私は行けるかどうかわからないのだが、どうやら12月29日と30日にKayさん宅へお邪魔しようかという話もチラホラと・・・
ところが、私の仕事の年間予定を見ると、所定の年末年始休暇に有給休暇を付けて旅行するのが少々困難な情勢である。
インドは行ったことがない未知の国なので、こういう機会に行きたいのはヤマヤマなのだが、コインバトール(Coimbatore)まで12月29日から1月3日のわずか6日間だけで行くのは時間的に難しいだろうな。


7月9日(月)-懲りないヨーロッパ人、少しはイスラムの文化を尊重したら?

今回のドバイ発のCNNのニュースリリースを見て思った。
ヨーロッパ人は懲りねえな!と・・・
確かにドバイはイスラム圏の中では戒律が緩い国だと思う。
その緩さはマレーシアやインドネシア並みではないかと思える。
ヨーロッパから来ている女性観光客曰く、夏のドバイでGパンやロングスカートを着て観光していられるか、バカンスと言えばビキニを着てビーチで寝ることだ、という気持ちはわからないでもない。
しかし、それも場所によりけりだし、ドバイではいくらなんでもやり過ぎだろう、と思う。

彼女たちは言うだろう。
トップレスやビキニがダメだと言うから下着になったのだ、と・・・
しかし、ドバイはイタリアのリビエラ海岸ではないのだ。
そう、彼女たちの栄光ある先輩方(!?)は今から20年前、リビエラ海岸諸都市の市長が出した「ビキニ姿で海岸以外のところを歩くことを禁ず」「魅力ある女性以外のビキニは禁止」というお触れに対して、トップレスで町中を歩き、警官に注意されると、「ビキニはダメだというから、こうして歩いているのにどこがいけないの」と食ってかかったという。(1993年7月21日 毎日新聞 夏のリビエラ・ビキニ騒動
たぶん、こうしたDNAはドバイで下着姿で海水浴をした彼女たちにも受け継がれていることだろう。

これらのご機嫌な光景にアラブ男性も負けていない。
正装でビーチにやってきて、それだけでも怪しさ満点なのに、ビキニ美女に携帯カメラを向けては警察のお世話にもなるだろう。
一方の地元のアラブ女性は顔をしかめて宗教警察顔負けのご発言、アラブ世界ではごもっともなことでも、ドバイでイランやサウジアラビアのような戒律を求めたらヨーロッパ人観光客は相当激減するだろう。
その結果、ドバイでは観光収入目当てに外国人観光客に寛容な政府と、イスラムの戒律を尊重せよという人たちの間で、4年前と同じようなことの繰り返しとなるわけだ。
いずれにせよ、ヨーロッパ人たちが少しはイスラムの文化を尊重すればいいと思うのだが、変なことからドバイがイスラム原理主義者の勢力下にならないことだけは祈りたい。

海水浴で適切な水着着用を警告、下着姿や「見物」多発で ドバイ
(2012.5.26 CNN Japan)
(CNN) 中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイの警察は26日までに、夏を控え、住民に対し「適切」な水着を着用して海水浴を楽しむよう警告した。
人出が多い海岸で下着姿で海に入るなどの行儀の悪い行動が原因で警察のとがめを受けた例が今年これまで数千件に達したことを受けた注意となっている。
地元紙ナショナルによると、今年の最初の5カ月間で警察への出頭などが求められた海水浴客は3000人以上。

ドバイ首長国では、UAEを構成するより保守的な首長国と異なり、ビキニや露出部分の多い水着は大多数の海岸で禁じられていない。
しかし、下着での水泳や適切でない水着の使用は違法行為となっている。
UAEはイスラム教国。

ナショナル紙によると、今年摘発された海岸での違法行為では、259人は下着で海に入ったため処罰された。
また、2800人が他の海水浴客を眺める目的で正装といったフルドレスで海岸を訪れるなど、「着過ぎ」で処分を受けた。

ドバイの港湾警察の幹部はUAEの地元紙セブンデイズに対し、男性の114人が海岸で携帯を使って女性の撮影を行ったため摘発され、119人が海水浴客に迷惑行為を働いて処分を受けたことを明らかにした。
最初の違反行為には警告で対応するが、繰り返して犯した場合、刑事罰則を適用し性的な迷惑行為で起訴するとしている。

UAEでは先週、地元の女性2人がショッピングセンターで買い物する外国人住民に対し控え目な服装の着用を促すキャンペーンをインターネットで開始していた。

英文記事:Dubai police bust thousands of beachgoers for 'bad behavior'
ドバイ観光で短パンはダメ? 「現地の文化尊重を」と地元女性
(2012.5.25 CNN Japan)
アブダビ(CNN) イスラム教国のアラブ首長国連邦(UAE)で、短パンやノースリーブなど肌を露出する服装で訪れる外国人観光客に対して服装規定を強要すべきかどうかをめぐる論議が持ち上がっている。
きっかけは、ドバイのショッピングモールに出かけた地元女性のアスマ・ムハイリさん(23)が、短い短パンをはいた若い女性を見かけてショックを受けたことだった。
周囲の人たちは見て見ぬふりをしていたため、ムハイリさんは警備員を見つけて警察を呼ぶと訴えたという。

日頃から若い世代の服装に対する意識の変化が気になっていたというムハイリさんは、短文投稿サイトのツイッターに「私たちの規範に反してみだらな服装をした人たちを、一体いつまで見続けなければならないの?」と書き込んだ。
このツイートがきっかけとなって、同国を訪れる外国人がどの程度現地の風習に従うべきか、どのような服装なら受け入れられるかをめぐる論議に発展。
新聞や有名人も巻き込んで、国やショッピングセンターは観光客らに対して服装規定をもっと強く打ち出すべきだと求める声が強まった。

UAEは人口の80%強を外国人が占め、外国人労働者が経済を支えている。
外国人に対しては基本的に寛容だが、政府は外国からの訪問者に対し、地元の文化を尊重して公共の場では「過度に肌を露出する」服装を慎んでほしいと呼びかけている。
地元の女性はほとんどが長いローブで全身を覆っている。

ムハイリさんは、観光客に注意を促すパンフレットを配り、服装規定を守らない人にはモールへの立ち入りを禁止したり、罰金を科したりすべきだと主張、「地元の人たちが気分を害していることを知って欲しい」と訴える。

ドバイに住む外国人からも対策の強化に賛同する声は多い。
英国は以前から、UAEを訪れる観光客に対して現地にふさわしい服装をするよう呼び掛けており、ジェレミー駐UAE英国大使は「駐在員や観光客が滞在先の国の社会常識を理解することは極めて重要」との認識を示している。

英文記事:Are these shorts too short? Foreigners told to cover up in UAE
ビーチでトップレスの外国人ら79人を拘束 ドバイ
(2008.7.15 CNN Japan)
ドバイ(AP) アラブ首長国連邦ドバイの警察は14日までに、ビーチでトップレスになるなどの「いかがわしい行為」をしたとして外国人観光客ら79人の身柄を拘束した。
アラブ首長国連邦は伝統的なイスラム教国だが、投資ブームに沸くドバイは欧州やアジアから来た住民が多数を占め、国外からの観光客も増加。
イスラム教文化に反するような振る舞いに眉をひそめる地元住民も多い。

ドバイの警察は7月上旬、ビーチで性行為をしていたとして、英国人の男女の身柄を拘束。
以後、トップレスやヌードなど「ビーチを楽しむ家族連れの平穏を乱す」行為で79人の身柄を拘束した。
「初犯」の場合は警告だけで済まされるが、2回目以降は犯罪として立件される可能性もあるという。

ビーチでは覆面警官がパトロールし、新設の監視塔では警官が見張りに立ってマナー違反に目を光らせる。
市はアラビア語、英語など数カ国語の看板を設置し、トップレスで日光浴したり公衆の面前で着替えたりしないよう注意を促している。

英文記事:Dubai detains 79 for indecent behavior on beaches

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