大人の休日倶楽部パスで行く東北の旅-山形 (2015年11月7日~9日) |
11/9(Mon) |
今日は、青森を5時43分に出る奥羽本線の特急「つがる2号」で秋田へ、そして、羽越本線の特急「いなほ8号」に乗り継いで酒田まで行くことになっている。
酒田では観光の時間を3時間程度取る予定なのだが、今日も昨日に引き続いて愚図ついた天気なので、予定通りにするかわからない。
とりあえず、早起きして青森駅から列車に乗り込んでみたものの、この日は札幌発の急行「はまなす」が接続しない期間(2015年10月24日~12月30日、1月2日~31日は青森着が6時19分)なので、車内は閑散としていて、「大人の休日倶楽部パス」でなければ指定券を取る必要が全くないほど空いていた。
雨模様の天気なので車窓の景色を楽しむこともなく、睡眠不足を補うために、秋田までの車中をほとんど寝て過ごした。
そういった意味では前列の座席を回転させて、4席を占領して行けたのは非常にラッキーだった。
そして、天気も秋田に近づくにつれて良くなり、時折晴れ間も覗くような感じになっていた。
青森駅 |
約50分の秋田駅での乗り継ぎ時間を利用して私は秋田市民市場へと向かった。
ここは2013年8月の東北旅行のときに、当時は定期運行していた寝台特急「あけぼの」を下りて朝食を取りに出かけたところだ。
そして、市場の中にあった味利食堂(電話 018-833-8901)でいくら丼を食べたことを思い出したからだ。
しかしながら、味利食堂は市場の中にはなく(秋田市中通5丁目に移転)、営業していたのは「食処やまだ(電話 018-833-6238)」という普通の定食屋だった。
朝食抜きで酒田まで行くのは辛いので、ここで朝定食(550円)を食べて、秋田駅へ戻ることにした。
9時16分に秋田を出発した特急「いなほ8号」の車内も平日とあって半分以上に空席があった。
せっかく景色の良さそうな海側(A席)に座ったのに、秋田にいるときは上がっていた雨が再び降り出して車窓は味気ないものになっていた。
羽後本庄から酒田の間は、秋田県にかほ市にある平沢海水浴場や、象潟海水浴場、山形県遊佐(ゆざ)町にある西浜海水浴場といった、海岸線のそばを列車が通過するので、真夏の時期ならば、華やいだ雰囲気が車窓を通して感じられるところだろう。
しかしながら、今日はこれらのところを通過しても、沿道にはひと気がまるでなく、しかも雨で景色も良くないので、寂しさだけが残っていた。
酒田到着は10時45分、ここで町歩きをして、観光を終えた頃に昼食という理想的なパターンになるところなのだが、愚図ついた天気はここでもネックとなりそうだった。
秋田駅 |
酒田駅の観光案内所はスタッフが1人で対応しているので、特急列車が到着した直後は観光客が数人列を作っていた。
ここでは観光自転車(レンタサイクル)の貸出をしているので、市内観光にはそれを使うといいのだが、雨が降ったり止んだりしている状況では借りるのを躊躇(ためら)わざるを得ない。
私より年配の夫婦が数組、気合で自転車を借りていたが、雨が降ったら途中のどこかで乗り捨てるのであろうか。
当初の計画では酒田の観光は、きき酒コーナーのある初孫酒造資料館(蔵探訪)と、かんぽの宿酒田で日帰り湯を楽しむというプランでいたのだが、レンタサイクルを使えない天候だったため、歩いて行けるところを巡ることにした。(公共交通機関としては酒田市福祉乗合バスの酒田駅大学線、又は酒田駅かんぽ線が利用できる。)
とりあえず、観光案内所でもらった地図を頼りに行ったところが、酒田のシンボルと言われる山居倉庫、元々は米保管倉庫だったところだが、今では酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」、庄内米歴史資料館が併設されている。
ここにきて雨が激しくなってきたので、さっそく土産物屋に避難(笑)、ここで何か買おうにも荷物が多くなるのを恐れて何もせずに退散する。
せっかく来たので景色だけ写真に収めたものの、やはり雨だと滅入るなと苦笑しながら次の目的地へ向かう。
次に行ったのは昼食を兼ねてさかた海鮮市場へ、ここは飛島へのフェリーが出航するところで、春から夏にかけて来れば良いところなのだろうが、今日のような悪天候下では何もすることがないだろう。
そこで、昼食を取るために、2階にある「食事処 海鮮どんや とびしま」に行ってみてビックリ、雨降りの平日なのに行列ができている。
午後の部は11時からなのだが、山居倉庫と巡る順番を逆にすれば良かったと反省、すぐ近くにあった「みなと市場」に行って、小松まぐろ専門店で「大トロ丼(1,450円)をいただくことにした。
酒田市内観光 | |
山居倉庫 | |
さかた海鮮市場 | |
みなと市場-小松まぐろ専門店 |
昼食を終えたのは午後1時半、私はこの時点で2つの選択肢を持っていた。
あらかじめ特急などの指定券を取っていたのは酒田までだったので、その先は現地で気の向くままに移動しようと思ったからだ。
週末だとそうもいかないが、11月の平日に東北を旅行する人がそれほど多いとは思えなかった。
一つは磐越西線の快速「最上川」(酒田発14時)で新庄に行き、山形新幹線に乗り継ぐことで、もう一つは、羽越本線の特急「いなほ10号」(酒田発14時26分)で新潟に向かうことだった。
(「きらきらうえつ」の運転日であれば、間違いなく、この列車の指定券をあらかじめ取っていたと思うが、11月9日は運転日ではなかった。)
結果的に、私は磐越西線のルートを取ったのだが、そうした理由は、雨降りの中でやることはグルメと温泉ぐらいしか楽しみはなく、新潟へ大回りする気力がなかったからだ。
それと、山形は約3ヶ月前に訪れたことで、多少は何ができるかわかっていたからだ。(2015年9月6日-山形日和、温泉にお酒、そして米沢牛)
酒田駅 | |
新庄駅 |
新庄から山形へ向かう新幹線の中で私はどこへ行こうか考えていた。
前回来たときは米沢にある東光の酒蔵に行ったので、今回は高畠ワイナリーに行こうと思ったが、私の乗った「つばさ150号」は高畠に停まらないし、このワイナリーの営業時間(4月~11月)が17時までなので、山形で普通列車(山形
16:31-17:06 高畠)に乗り継いで行くと間に合わないことがわかったのだ。
そうかといって、置賜(17時11分着)で下車して賜の湯へ寄っていると、東京まで帰ろうという気力がなくなるかもしれない。
いろいろ考えているうちに面倒になって、山形市内を少し見てから豪華な夕食を取って帰京するということにした。
時間的に夕方の4時半になると、町中は暗くなるので、観光というより土産物屋の物色ということで、山形まるごと館(紅の蔵)に行ってみる。
この中にあった「おみやげ処 『あがらっしゃい』」で、偶然にも無料で利き酒(2016年3月31日まで)をすることができたので非常にラッキーだった。
それが終わると、観光案内所で紹介してもらった山形牛のレストラン(佐五郎)へと向かう。
食したのは、山形牛のロースステーキセット(180g)(9,180円)、焼き加減はレア、さすがに美味しいものをいただくことができた。
今日の山形巡りのテーマはグルメということでいいだろうか。
観光やアクティビティは翌年の夏のお楽しみということだ。
山形駅 |
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