2016年3月-Happy Birthday Kyushu Passの旅 (山川砂むしとたまて箱温泉) |
3/4(Fri) |
今日の帰りのフライトを鹿児島空港からでなく、宮崎空港からにした理由は、JALの特典航空券が好きな時間のフライトが簡単に取れたことに加え、単に特急にもう一本乗りたかっただけに過ぎない。
実際のところ鹿児島中央は元より、この日に行った指宿や山川からでさえ、鹿児島空港へはいわさきバスネットワークの直行バスがあるので、わざわざ宮崎に行く必要はない。
むしろLCC(Low Cost Carrier=格安航空)などフライトのバリエーションを考えるならば、九州新幹線を使って博多へ戻った方がいいだろう。
いずれにしろ、宮崎から羽田へのフライトが決まっているため、これに乗るために逆算したところ、今朝も早起きせざるを得なくなってしまった。
とりあえず、鹿児島に来たら是非やるべきアクティビティの一つは、指宿・山川の砂むしだろう。
温泉はどこでもと言うと語弊があるが、砂むしができるところは全国でも限られているからだ。
そこで、私が持参したガイドブック「ことりっぷ 屋久島・鹿児島・霧島」を見て選んだのは、平日でも混んでいると言われた指宿温泉の砂むし会館「砂楽」でなく、一駅先の山川にある山川砂むし温泉「砂湯里」である。
観光特急の「指宿のたまて箱号」は指宿が終着駅だが山川行きの普通列車に接続するし、鹿児島中央を発着する快速「なのはな号」や普通列車は山川まで行くものが多いので、それほど交通の便の悪さを心配する必要はないからだ。
ただ、山川から砂むしの施設(ヘルシーランド入口)までは鹿児島交通・指宿開聞駅池田湖線があるとはいえ、こちらは列車より本数がないうえ、タクシーは片道2,500円程度かかるので、やはりレンタカー利用がお勧めだろうか。
鹿児島中央駅 |
私が山川に到着したとき、駅前には2台のタクシーが止まっていた。
路線バスの停留所もあったが、私は時間を節約したかったので、迷わずにタクシーに乗り込んだ。
私が持参したガイドブックにはタクシーで10分の距離と書かれていたが、首都圏と違って道路がガラガラなので、思ったよりもメーター(2,320円)が上がっていた。
山川砂むし温泉「砂湯里」と、たまて箱温泉の露天風呂はセット券になっていて1,130円だ。
砂むしは、海岸に屋根が付いた「海の家」のようなところで、裸の上に浴衣だけを着て寝転ぶと、その上から砂をかけてもらい、10分から15分間、そのままでいるというものだ。
ちなみに、ここは写真撮影ができるので、デジカメやスマホ(暗証番号は事前に解除)を持参してスタッフに撮ってもらうと記念になる。
体が熱くなってきたら起き上って、入浴施設まで行って、砂を落とし、湯船に浸かって終わりとなる。
時間がない人はそれだけでもいいが、せっかく開聞岳が見られるところにいるのだから、たまて箱温泉の露天風呂に行くことをお勧めする。
砂むしの施設からは徒歩でも行けるので、開聞岳や竹山(開聞岳と反対側)、それに、温泉の湯気が吹き出るところを間近に見ながら行くといい。
露天風呂は毎週木曜日(祝・祭日の場合は翌日)が休日、開聞岳が目の前に広がる和風露天風呂は奇数日が女性、偶数日が男性、竹山が目の前に広がる洋風露天風呂は奇数日が男性、偶数日が女性となっている。
私が行ったのは3月4日なので、開聞岳が目の前に広がる和風露天風呂を堪能することができたわけだ。
天気が良かったこともあるが、ご覧のとおりのパノラマ、時間が許す限り、指宿よりも山川へ来ることをお勧めしたい。
山川砂むしとたまて箱温泉 | ||||
山川砂むし温泉「砂湯里」 | ||||
たまて箱温泉 |
あと数日で「日本最南端の有人駅」という看板もなくなるであろう山川駅、指宿へ向かう列車が出発するまで時間に余裕があったので、タクシードライバーの人に頼んで記念写真を撮ってもらった。
私の乗る列車は鹿児島中央行きなので、そのまま乗っていってもよかったが、指宿がどんな町か見たいと思い、後続の特急「指宿のたまて箱4号」の指定券があるか聞いてみた。
平日だから空席がないということはあまりないと思ったが、予想とおり、チケットを無事に確保、山川駅発行の印字もある記念すべきものとなった。
ちなみに11時46分発の枕崎行きの列車に乗れば、日本最南端の駅である西大山に行けるのだが、それをやってしまうと帰京できなくなるので、またの機会に訪れようと思う。
山川駅 |
指宿は、JR指宿枕崎線の沿線では最も大きな駅なので、駅前に食堂の一つや二つはあるかと思ったが、予想以上に見つけるのに難渋した。
結局はカレーショップに入ったのだが、そこでも「指宿は何もないところでしょう?」などと言われる始末、駅前に足湯があり、砂むしの施設が複数ある駅とは思えない寂れ様だった。
おそらく地方都市はこんなもので、県庁所在地や大きな観光地を抱える都市など、一部のところだけが栄えているのが実態なのかもしれない。
ところで、指宿駅前の足湯も、特急「指宿のたまて箱4号」も、中国人を始めとした外国人観光客で溢れかえっていたが、彼らがお金を落とすところは団体ツアーで行く場所や、外国語が通じる大きなホテルや商業施設だけで、地方都市の末端商業施設には彼らの恩恵は及ばないということだろう。
指宿駅 |
鹿児島中央での乗り継ぎ時間は30分、土産物や、宮崎行きの特急の車内で飲むビールくらいは仕入れる時間がある。
当初は駅ビル(アミュプラザ鹿児島)にあるレストラン街で昼食を取ろうと思ったが、30分しかないので、店を覗き見る時間すらなかった。
今回は、鉄道に乗ることが一つの目的だったこともあって、最後の付け足しで乗った二つの特急が余計とも言えるが、南九州に来る機会がそうあるわけではないので、こればかりは仕方がない。
ちなみに、来年度はHappy Birthday Kyushu Passがなくなるので、その代替となる「ぐるっと九州きっぷ」は、基本的に乗車券のみ定額で、特急に乗る場合は追加料金を払うタイプになる。
これで普通に乗車券を買う場合に比べて得かどうか調べてみると、「ぐるっと九州きっぷ」」の料金は14,000円、単純に博多と鹿児島中央を往復する(新幹線乗車部分は追加料金が必要)だけでは元が取れない。
また、日豊本線を使って九州を一周する形(821.9km)にした場合の乗車券代金は11,550円(有効期間6日)と、こちらも「ぐるっと九州きっぷ」の方が割高になるので、これを購入した場合は、3日間で余程動かないとダメではなかろうか。
結局のところ、次回以降、九州に来た場合はどこに行こうが滞在型の旅程になるだろう。
まあ、今回のように列車に乗るために来るということはあまりないのだがね。(笑)
特急「指宿のたまて箱4号」 | |
特急「きりしま12号」 |
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