決して「暑い」の間違いではない。
もちろん季節外れの寒さに震えた先週の東京に比べればフィリピンのセブは「暑い」のだが、そちらでなく「熱」の方の「熱い」だ。
私が初めてセブへ行った先月の旅行のとき、「(日本語情報誌の)セブポット(Cebu Pot)というガイドブックには日本人スタッフがいる旅行会社がかなりあり、セブの中でこれほど日本語が氾濫しているとは思わなかった。これだとインドネシアのバリ島(Bali
Island)並みに日本語に不自由しないのでは、と思ったほどだった。」と感想に書いたほど、日本人が溢れているような雰囲気を感じた。
それは、居酒屋「呑ん気」に行ったときもそうで、そこはフィリピンにしてはかなり高額な品揃えで、お客もほとんどすべてが日本人だったが、店内のテーブルが大方埋まるほど繁盛していたのだ。
帰国後に目にした「居酒屋だるま」の大将のブログの「セブの若者」というコラムで、「ここ最近、セブで日本人の若い方を見かけるようになった。語学学校の生徒さんかと思っていたが、そうでもない。セブで働いていらっしゃる方が結構いる。セブにはいろんな日本人のコミュニティーグループがございまして、その中に「CEBU.20z」という会がある。セブで働く20代の会、もちろん、集うのは20代の日本人の方々。」という一節がある。
私が居酒屋「呑ん気」で目にした若者たちも、もしかするとそういった人たちかもしれなかった。
3月は日本の大学生が春休みで海外旅行に行く季節ということもあったが、私はそれとは違う雰囲気を感じていて、どうやらそれは正しい認識だったようだ。
また、セブポット(Cebu Pot)というガイドブックに関して、昨日のJapan Business Pressは「セブ島の情報を”牛耳る”若き日本美女」として、発行者であるピナカ・ポット・ディストリビューションの佐藤尋子社長を特集していた。
彼女は言う。「日本だったら絶対に会えないような企業の社長さんにも会えるし、対等にお話もできる。高度成長中のセブ島で情報産業をやっているおかげですよね。」
私はこの高度成長中のセブという言葉に反応した。
つい最近読んだ「居酒屋だるま」の大将のブログ(前出)で「セブで株」というコラムがあった。
「セブは今、景気がいい。不動産価格の上がり方、株価の上がり方、いろいろ見ているが、これからが本当のバブルが来るのではないかと言われているし、わたしもそう思う。セブに住んでいると、景気の良さを肌で感じる。」とあり、彼は、現地の華僑の情報を信じてフィリピンのファンドに投資したともある。
ここまで現地在住者の情報が重なれば、タイとインドネシアに続く投資妙味のある市場がフィリピンと見てもいいかもしれない。
私もETF(上場投信=Exchange Traded Fund)にでも投資しようかと調べてみた。
EPHE (iShares MSCI Philippines Investable Market Index Fund)、確かにここ1年の株価は右肩上がりの上昇カーブを描いているし、発展途上のフィリピンにはまだ伸びる余地があるだろう。
そして、今日、東洋経済オンラインで特集されていた「いよいよ『海外就職』の時代がやってくる-アジアで続々と生まれる、新しい仕事」、越境(海外就職や起業)しようとする人にとっても、セブは熱くあり続けるのだろう。
いよいよ9日後に迫ったゴールデンウイークの北米・カリブ旅行、このときに必要となるのが、米国の電子渡航認証(ESTA=Electronic System for Travel Authorization)だ。
初回に申請したものは昨年の8月に失効しているので、わずかなドル安の間隙を狙って、今回あらためて申請をし直したわけだ。
このESTAの申請にあたっては、制度が導入された当初は料金が無料だったものが、米国の旅行促進法案(travel promotion bill)が施行されてから14ドル(1,370円)かかるようになった。
私がbillとは法案でなく請求書か、とコラムを書いたのはおよそ3年前のことだ。(2010年3月5日-US travel promotion billとは法案でなく請求書のことなのか)
ちなみに、これはインターネット申請しか受付しないようなので、パソコンを持っていない人は旅行業者に代行申請を頼むのだろうか。
また、米国の場合、単なるトランジットでも入国審査があり、ESTAの取得を義務付けられるので、入国しない旅客にとっては、まるで関所税みたいなものだ。
私は、今回、ニューヨークとロサンゼルスのほかに、マイアミも通過で通るので、関所税というわけではないのだが、初回はともかく、2回目と3回目の入国に関しては、渡航前にインターネットで搭乗便や宿泊先を更新しておいた方が面倒がなくていのだろうか。
とりあえず、今回はパソコンを持参するつもりなので、agoda.jpのインフォメーション通りにホテルでWi-Fiが繋がっていれば問題はないだろう。
何はともあれ、米国の入国審査は、今までもパスポートだけ見てスルーということはなかったし、入国審査官によっては早口過ぎて何を言っているのかわからないときがあるので結構面倒だ。
昨日の昼、突然にワールドインベスターズ仲間の風太さんから「本日、平間の焼肉の会と言うイベントが以前から予定されていまして、13日だったらカルロスさんも空いているとの事だったので、良かったら来ませんか?」というメッセージをもらった。
私は咄嗟に「高円寺LOVEの風太さんがなぜに平間?平間ってどこ?」と思った。
彼に聞いてみると、JR南武線沿いとのこと、そこでインターネットで検索すると、東急東横線かJR湘南新宿ライン、横須賀線で武蔵小杉まで行って、JR南武線に乗換え、川崎寄りに2駅行ったところにある。
そんなところで「焼肉の会」って誰かの自宅にでも招待してくれるのかと思ったら、街中の焼肉屋で「北京」という店に行くとのことだった。
「北京」って中華料理店みたいな名前なのだが、れっきとした焼肉屋なのだそうだ。(参考:Wakabun's Foodiary-北京@平間)
自称、焼肉大王のエマージングさん曰く、ここの店の焼肉は口コミでは「日本で一番美味しい」とか「史上最強」とかいう評判だそうで、開店が夕方の5時半だというのに、その30分前から並ばないと、第一陣の入店には間に合わないほどの盛況だった。
肉の注文は原則として最初の1回だけ、余った場合はお持ち帰りができるというシステムなので、最初に店員が注文を取りに来たときに、食べきれないのではないかというくらいに注文しないといけない。
次々に出てくる上質の肉、付け合せに頼んだキャベツに焼けた肉を包み、黙々と食べる私たち。
ビールを飲みながら食べたので最後の方はお腹が苦しくなったものの、頼んだものはすべて平らげることができて良かった。
私や風太さんの評価は河口湖オフで行った焼肉「武石」に軍配が上がるのだが、ここも首都圏では間違いなく美味しい部類に入るだろう。
とりあえず、こうしたグルメの会にお誘いいただける投資仲間に感謝、次回は円の価値を最も感じられる街、高円寺なのかな?(笑)
ワールドインベスターズトラベルカフェでは祝日を除く毎週月曜日に66 Liveというのがあって、私もそこのハッピーアワー(19時から20時30分)に時々顔を出すのだが、そこで話を聞いてみると、香港などでオフショア積立投資をされている方が結構いるようだ。
私が4月11日に書いた「超初心者のための外貨投資入門(2013年版)」とは対照的に、こちらは上級者向けの投資だ。
彼らは、積立投資に際して、日本のクレジットカードでの引き落としにしている人もいると思うのだが、当然のことながら、これらの商品は一定額の米ドルなど、外貨を毎月積立するので、引落とし額はそのときの為替レートによって変動する。
定期的に外貨収入のある人ならともかく、日本居住者の場合は、円安が進むことによって引落とし額も増えることになる。
特にアベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)は円安志向の政策であるのに加え、ヘッジファンドなどの国際金融筋の思惑や、4月4日に黒田東彦総裁が発表した日銀の量的・質的金融緩和政策(PDF)(参考:2013年の日銀公表資料)とも相俟って、今後は余計に円安が加速する恐れがある。
おそらく、1米ドル120円程度までなら彼らの想定内なのだろうが、今後実施される消費税の増税や社会保険料の負担増、賃金の下落などが重なると思ったよりも負担感が増すことになるだろう。
そこで、円安リスクをヘッジするためには、歴史的に見ればまだ円高水準にある今のうちに、ある程度まとまった米ドル資金をHSBC香港に入れておいて、そこからの自動引落とし(Transfers and Payments - autoPay)にすることだが、ただ単純に、例えば5万米ドル(約500万円)を送金して、普通預金(savings)に入れておくだけでは、いずれ資金はなくなってしまうだろう。
そこで、一つの方法が、私が「HSBC香港の口座開設と活用について」で書いているような毎月分配型のファンド(豪ドル建)に500万円(約5万豪ドル)を投資して、その分配金を毎月米ドルに振り替えて、それをオフショア積立ファンドの原資にするやり方がある。
この方法でやれば、失業したり、思わぬ出費が嵩んだときにも積立を続行できるメリットがあり、毎月の積立額に見合った分配金が得られない場合でも、必要に応じて追加資金を日本から送金するだけで事足りる。
幸いにして、HSBC香港のForEx/Renminbi Switching Servicesは、定期的(例えば毎月15日)に外貨を香港ドル又は米ドルに振り替えてくれるサービスがあるので、それを利用するといい。
リンク先の説明では香港ドルのみの記載になっているが、インターネットバンキングにログインすれば米ドルも選択肢に入っていることに気付くだろう。
私が昨年夏以降、香港詣をしたり、高配当米国株の検索をしているときに思ったのだが、毎月分配(配当)型の金融商品は、世界的に見ても特異な選択肢でなくなっているということだ。
そこで運用した金を香港ドルに振り替えてATMで引き出して使う、そんなやり方が一般的なツールとして存在するのだ。
ちなみに、このコラムで書いているオフショア積立ファンドに関しては私が実際にやっているものではない。
なぜなら積立期間が最低15年はないと、長期投資によるメリットが出ないからで、私は今から15年以上も投資をする意欲はないからだ。
実際に、私も香港に行ってランドバンキングを購入したときに、この類のファンドへの投資を勧められたのだが、その時点で私は数年後の早期リタイアを決意していたので、そういった意味でも積立を続行することは不可能だったからだ。
しかしながら、今現在で30代以下の人にとっては投資の選択肢の一つとして検討してもいいのではないかと思っている。
正直なところ、政府の施策に踊らされて、住宅ローンの頭金として500万円を拠出するくらいなら、オフショア投資の原資として活用した方がいいくらいだ。
問題は、オフショア積立ファンドに投資するといっても、どの代理店やファイナンシャル・アドバイザー(IFA=Independent Financial
Advisers)を通じて手続きすればいいのか、ほとんどの人にはわからないことだと思う。
そこで現実的には、実際にオフショア積立ファンドをやっている人に話を聞くか、オフショアマッチングなどのサイトを通じてIFAを紹介してもらうことになるだろう。
一応、私が参考にしているサイトとしては、香港マイタン日記やパンダ不動産があるのだが、これからオフショア投資をしようと思っている人は気になった記事をチェックしておくといい。
多くの人は、何でそこまでして香港などでオフショア投資をしている人がいるのか、という疑問が湧くだろう。
それは日本の金融鎖国村に嫌気が差したことに始まり、将来の政治・経済リスクといった様々な思惑を持った人たちがそこにはいるのだ。(2012年2月4日-海外への資産逃避(capital flight)は加速するのか)
ここで、私の友人であるピエールさん(仮名)がフェイスブックでアップしたコラム(2012年10月13日、14日)を本人の許可を得て転載させていただくことにした。
タイのパタヤビーチの高級コンドミニアムでバカンスを楽しむロシア人夫婦から貴方は何を学ぶだろうか。
トロピカル・ハイ |
今回パタヤを訪れたときにビーチサイドの最高級コンドミニアムに住んでいるロシア人夫婦とお話するチャンスがありました。(私は何時でもチャンスがあれば情報を集めます) 私が日本人だとわかると、打ち解けてフランクに話してもらえました。(意外かもしれませんが、ロシア人は親日な人が多い) 世界中このクラスの人は英会話が出来ますから、当然会話は英語です。 一般的にロシア人は愛想が悪いのですが、この老夫婦は話好きでノリが良いのです。 熱帯の明るい雰囲気がそうさせる「トロピカル・ハイ」な気分なのでしょう。 このご夫婦は以前はモスクワで法律関係の事務所を経営していたが、今はリタイアしてここに引っ越してきたとの事。 会話の話題の中でソ連が崩壊して社会が大混乱する中、庶民の暮らしがどう変わっていったのか、そして、その中でも資産を大きく増やした一握りの人達がいた事など、興味深い事実を何でも話していただけました。 パタヤでロシア人夫婦との会話では、旧ソ連の話が多く出てきました。 「ソビエト連邦は、我々にとってファシストに勝利した栄光でありその後の悪夢の始まりだった。」 社会主義の恐ろしさは、「働いても」「働かなくても同じ」なのではなく、「頑張って働くと、働かない周りの人に迷惑になるから、働かないほうが正しい」ことなのです。 「働き中毒」の私には、ちょっと考えられない生き様ですが・・・ 旧ソ連の改革を語るのにはこの人は外せません。 初代で最後の大統領「ミハイル・セルゲーエヴィチ・ゴルバチョフ」氏です。 初めて国家危機の事実を言ったソ連の指導者でしたが、一般の民衆には人気がなかったのです。 働かないで日々暮らす「愛すべき愚者たち」には、旧ソ連の社会のほうが居心地が良かったのです。 (今の日本の社会もこのような傾向があります) ブタ箱の中で働かないで「不味いパン」を「もう少しおいしくしてほしい」のが民衆の望みだったのでしょう。 そして「愚者の楽園」の終焉は突然やってきました。 がんじがらめの社会の中で働いても働かなくてもよい労働者たちは、「仕事をしているフリをする」「赤字の垂れ流しを知らないフリをする」「時間があったらウオッカを飲んで酔っ払う」しかなくなりました。 結局その社会が大量生産したものは、不良製品の山とアルコール中毒の労働者でした。 そして社会全体に蔓延する「無責任と先送り」「あきらめと無責任」がピークに達してソ連社会主義体制は崩壊したのです。 しかし、その事実を知っていた一部の人達は、事前に資産の防衛をしていました。 そして、経営が成り立たなくなった国営企業を価値が200分の1に下がったルーブルで二束三文で買い叩いて大儲けしました。 ある国営トラクター工場では、民営化のため労働者全てに株が分配されましたが、目端の利く一人の労働者が、少しの現金と「ウオッカ」とですべての株を買い上げて社長になりました。 会社は赤字でも負債の責任は社長にないのです。 しかし、それを理解するものはだれもいない。 ロシア人のほとんどは、資本主義を理解していなかったのです。 「その混乱の中であなたはどうだったのですか?」 私はあつかましく彼に聞きました。 彼はたくさんの国営企業の民営化で法律の手続き仕事はいくらでもあったし、手数料も良かったと言って笑っていました。 最後にこのコンドミニアムは幾らしたのかと聞きました。 即座に4000万バーツ(約1億円)以上とのこと、これ以外にも地中海のカンヌやカリブにも別荘を持っている超リッチマンでした。 彼はロシア社会の激変で大儲けした「勝ち組」だったのでした。 「ハラショー」(ロシア語で、すばらしいの意味) |
昨日送られてきたアップルワールドメールマガジンの表題は「成功するロングステイの心得とは」というものだった。
その記事にあったリンクをクリックすると、「花鳥風月 まだまだ走り続けるタイ」とあって、「これ(高速鉄道のプロジェクト)が実現したとすると、最も大きな影響を受けそうなのが北の古都、チェンマイでしょうか。比較的過ごしやすい温暖な気候と豊かな自然、物価の安さで日本人ロングステイヤーにも人気の都市です。数年前から幹線道路沿いに大型レジデンスや巨大商業施設の建築が進んでいるのも、近い将来の人口の流れを見据えてのことかもしれません。さあ、どうなるバンコク。私も今後の動きに注目していきます。」とあった。
私はタイでのロングステイに興味があるのだが、このようなプロジェクトは国内の移動が便利になるので嬉しい反面、滞在費用が高騰する懸念があるので、何とも言えない複雑な気持ちになる。
報道によれば、とりあえず最初に完成するのは、ロシアや中東からの観光客に人気のパタヤ(Pattaya)までの路線、私はビーチが汚いのであまり好きになれないのだが、日本人のロングステイヤーも多い。
どちらかと言うと女遊びが目的のところなのだが、高速鉄道ができれば1時間もあれば行くことができるようになるだろう。
それ以外の路線は、スコータイ(Sukhothai)観光の拠点となるピッサヌローク(Phitsanulok)、イサーン(タイ東北部)の玄関口となるナコンラチャシマ(Nakhon
Ratchasima)、そして、王室の別荘があるビーチリゾート、ホアヒン(Hua Hin)の3路線という。
どうやらチェンマイまで延びるとしても実現するのは相当先になりそうだが、高速鉄道ができる駅周辺ではコンドミニアムの建設なども進むのであろう。
私の友人のジョニーさんは2012年10月15日付で「パタヤ物件は値引き合戦がスタートしました。」という記事を掲載していたが、高速鉄道の駅がパタヤにできるとなると、それが反転することになるのだろうか。
また、この高速鉄道計画はあまり現存の航空路線と競合しないようだが、そこには強かな政府の計算が働いていると言えるだろう。
私が思うに、過熱感のありそうなタイSET指数(Thailand SET Index)だが、こうした国家プロジェクトが本格化することによって、まだ伸びる余地があるのだろうか。
動き出すタイ初の高速鉄道 総額6.3兆円、2018年完成へ (2013.4.5 産経新聞) |
タイ政府は同国初となる高速鉄道の開通に向けて動き出す。 現地紙バンコク・ポストによると、政府の高速鉄道計画は首都バンコクとパタヤ、ピッサヌローク、ナコンラチャシマ、ホアヒンをそれぞれ結ぶ4路線で、バンコク-パタヤ間を2018年までに完成させ、残り3路線を順次建設する。 同計画はタイ運輸省が今年3月に発表した総額2兆バーツ(約6兆3200億円)の輸送・交通インフラ整備計画の一部として行われる。 9月に入札を実施する予定となっており、その後、政府が各事業計画の検討とコストの算定を行ったうえで採用方式を決定する方向だ。 タイ政府は日本、中国、韓国、フランス、ドイツ、スペインの入札参加を想定している。 タイ運輸省によると、4路線の開通後はバンコクと300キロ圏内の各都市の移動時間が最大で現在の3時間から90分に短縮されるほか、年1000億バーツの燃料費削減効果もあるという。 また、タイの2012年の輸送コストは国内総生産(GDP)比で15.2%と割高だったが、同省幹部は「少なくとも2%の低減につながる」と述べ、高速鉄道建設の意義を強調した。(シンガポール支局) 関連記事 |
今年の4月から勤め始めた新入社員の人たちにとって待ちに待った給料日がもうすぐやってくる。
公務員の場合は15日、民間企業の場合はたいてい25日が初任給の支給日だ。
初めてもらう給料の中から今まで育ててくれたご両親に感謝の意味を込めて何かプレゼントをするといいだろう。
それとは別に、将来のために積立(資産運用)を始めようというシッカリ者に私からアドバイスをしたいと思う。
もっとも、ここに書かれていることだけが初心者向けというわけではないが、やはり銀行口座からの自動振替で投資ができるというのは日本人に適した方法ではないかと思うし、外貨に投資するということは国際経済に興味を持つためにもいいことだからだ。
4月3日付の梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)のコラム「新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ(2013年版)」にも似たようなことが書かれているが、私の場合は、「勉強のための1万円インデックスファンド」の代わりに、「毎月積立の外貨MMF投資」をお勧めしたい。
私が10年前に「初心者のための外貨投資入門」を書いたときは一般的だった外貨MMFも、今や低レバレッジのFX(外国為替証拠金取引)にとって代わられてしまった。
従って、かつてはどこの証券会社でも毎月一定額を積立するといった形で運用できる商品だったものが、今や外国株や外国債の売却代金の受け皿程度の存在になってしまっている。
「今日から新しい人生を歩みたい人のための投資入門講座」で推奨しているのも外貨MMFでなく、低レバレッジのFX(外国為替証拠金取引)になっているのもそういった理由によるものだ。
そのような中で今でも外貨MMFの毎月積立が可能な数少ない証券会社がカブドットコム証券だ。
銀行のワンストップサービスを使いたいなら、ソニー銀行の「外貨ワールド」というサービスもかなりいいように思える。
FX(外国為替証拠金取引)が何となく怖いと思っている人はこれらの方がお勧めだ。
給与振込み口座が、都銀やゆうちょ銀行なら何の問題もないが、そうでない場合はもう一つ口座を持つといいだろう。
積立は毎月1万円からの一定額を外貨に振り替えるやり方で、振替日の為替レートで買える外貨MMFの口数は変わってくる。
これがドルコスト平均法という投資のやり方で、円高(外貨安)のときは多くの口数が買え、円安(外貨高)のときは少なくなる。
一気に円を外貨にするより、こうして時期を分散して買い付ける方がリスクが低減されるというわけだ。
通貨は、外貨MMFから他の投資商品への移行が容易な点で米ドルを、あるいは、21世紀不動の高金利通貨である点で豪ドルをお勧めしたい。
もちろん、外貨MMFへの投資は最終目的でなく、外貨投資の世界に踏み入れるための足がかりと捉えて欲しい。
おそらく、上司や先輩社員、ご両親は給与天引きで毎月コツコツを積立をしなさい、と貴方にアドバイスするだろう。
それは決して間違いではないのだが、投資のスキルが必要不可欠となった今ではそれだけでは不十分だ。
上司の方やご両親の生きてきた時代は、円建て貯金と持ち家で幸せになれたかもしれないが、残念ながら今はその常識は通用しない。
これからは国際経済のことや投資のことも知っていないと困る時代になってしまっているからだ。
アベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)や、4月4日に黒田東彦総裁が発表した日銀の量的・質的金融緩和政策(PDF)(参考:2013年の日銀公表資料)によって、急速に円安(円の国際購買力の低下)が進んでいる。
昨日、私と飲んだ友人は「今年は外貨を持っているだけで酒を飲んでいる間にも資産が増える。何も考えずに円預金をしている人と、投資をしている人は数年後に大きな格差となっていることだろう。」と言った。
まさにその通りなのだ。
「ベトナム株、中国株、毎月分配ファンドで夢を見るっ!」の管理人、 ベトカブさんが実践する「元本12万円で年4回豪華ランチを食べる方法!」はまさに「外貨(FXのロングポジション)を持っているだけで酒を飲んでいる間にも資産が増える」ことを実証していると言えようか。
私が今読んでいる本に「働かないって、ワクワクしない?(アーニー・J・ゼリンスキー/Ernie J Zelinski著、三橋由希子訳)」という本がある。
原著は「The Joy of Not Working: A Book for the Retired, Unemployed and Overworked(働かないことの喜び:引退した人、無職の人、働き過ぎの人のための本)」という題名で、趣旨は働かないで楽に暮らそうということではなく、自由時間をいかに充実させるか、ということが書かれている。
この本の日本語訳が最初に出版されたのは2003年、米国のITバブルが華やかな1990年代を舞台に書かれているので、時代背景は今とは若干異なることがあるかもしれないが、米国のサラリーマンだけでなく、日本のサラリーマンは是非とも夫婦で読んだ方がいい書籍の一つだ。
私がこの本を知るきっかけは、2013年3月26日付の梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)のコラム「私がいちばん参考になった絶版早期リタイア本が復刊!」で紹介されていたことだ。
そこで彼は「早期リタイアを志向する方々に、ぜひ読んでみていただきたい本です。」と書いていたので、早期リタイア志向の私は是非読まなくては、と思ってさっそく購入したのだ。(笑)
しかし、読み進めていくうちに、これは日本のサラリーマンは年齢問わず、全員読まないとならないのではないか、と思い始めてきた。
なぜか。
日本の熟年世代、特に引退した大半の男性たちの生活が死んだようになる、場合によっては妻から三行半を突きつけられる理由がわかるからだ。
また、私が見た限りでも、国内や海外の観光地で見かける団体ツアーでも、元気なのは女性たちで、男性は妻に付いていくだけというグループは少なくない。
様々なアンケートでも定年退職を控えた男性サラリーマンは、引退後に妻と旅行へ行きたいと思っている人が多いが、妻は夫とそれほど行きたいと思っていない、そのギャップはどこから来るのかが理解できるのだ。
簡単に言うと、仕事中毒(これは日本人だけでなく米国人の病気でもあるようだ)になったサラリ-マンは話題に乏しく退屈だからだ。
自由時間の達人となった妻と、何のトレーニングもされていない夫のギャップは取り返しがつかないほどに大きい。
仕事ではプロを自認する夫が、自由時間の使い方に関しては幼児並みだからだ。
本当の幼児なら母が優しくするだろうが、自由時間の幼児に対しては妻は放置し、最悪の場合、夫に三行半を突きつけることになる。
アーニーが書く「多くの人々が自由時間を受身で過ごし、受動的な活動と能動的な活動のバランスが取れていない。自ら何も活動しない人々は、本当に生きているとは言えない。かといって死んでいるわけでもない。その中間、そう、ちょうどゾンビのような存在だ。」というのは、まさに日本の大半のサラリーマンの休日そのものではなかろうか。
そうならないために、アーニーが勧めているのは、自由時間の達人になることだ。
自由時間の達人とは、自由時間を謳歌し、人生を楽しめる人という意味だ。
アーニーは35歳になったらトレーニングを始めた方がいいと勧めている。
また、現役時代に実行していないことを、定年退職したらやってみたいなどということは、私に言わせれば実現不能な戯言だ。
それに、現役時代に自由時間を生かしていろいろなことにトライするのは自分の可能性を切り拓くことでもあり、人生のリスクヘッジにさえなることがある。
私が投資をやっていることによって早期リタイアの道が切り拓かれたことをどう思うかはあなた次第だ。
彼は、自由時間における能動的な活動と受動的な活動を次のように挙げ、能動的な活動は満足感と達成感を得ることに繋がり、自由時間を質を高めることになると言う。
私はそれゆけ個人旅同好会やワールドインベスターズのオフ会に参加してみて、能動的な活動をしている人と話していることがどれだけ楽しいかを実感している。
そして、能動的な活動と受動的な活動のバランスを取ることが必要で、自由時間に活動的な人は、肉体的にも精神的にも健康的な人が多いという調査もあると書いている。
私が「初心者のための外貨投資入門」というコラムで、「人生を前向きに生きている熟年は憎らしいほど元気なものだ。世界を旅する欧米人の熟年夫婦を見てみればいい。彼らがいい見本だ。」と書いたのはまさにこのことだ。
それに、先日参加したロングステイセミナーで、ロングステイにおける不安要因の永年(!?)第一位が現地の医療状況にもかかわらず、経験者アンケートで何と3分の2に当たる62.6%の人が医者いらずだったのだ。
この自由時間の達人となるために見習わないといけないのはヨーロッパ人の休暇スタイルだ。
彼らは若い頃から自由時間の達人となるようなトレーニングを自然にしているように見える。
例えば、私は海外のビーチリゾートへ行くことが多いが、ヨーロッパ人がそこで何をしているか。
本を読み、絵葉書を書き、時には日記だろうか書き物をしている。
日本人の多くは、ビーチでごろ寝をするだけでは飽きてしまうだろうが、彼らは何日もそうやっていることができる。
私も途中から彼らの真似をしてみることにしたら、意外に飽きることがない。
本を読むのに疲れると、ビールを飲み、海に入り、ビキニの女の子の鑑賞(!?)に出かける。
それに慣れると、1週間単位で海外旅行をするときは、旅の合間にそういう時間を取らないと気がすまなくなっていたのだ。
そう、別にビーチで何をするわけでもないが、旅行記の下書きをしているだけでもいいし、ブログの材料を見つけたら、その構想を練ることも楽しくなってきたのだ。
能動的な活動
受動的な活動
アーニーが受動的な活動の中で最も避けるべきと言っているのがテレビを見ることだ。
彼は、テレビの前の活動を満足度の高いものにする方法として、コンセントが抜かれていることを確認し、テレビの前でもっと価値のある活動を行うこと、と皮肉っている。
実際、私は休日にごろ寝をしながらテレビを付け放しにしている人に、知性や魅力を感じることはない。
もちろん、私がオフ会に参加してテレビ番組やタレントのことが話題の中心になったことは皆無に等しい。
ところで、日本では高度成長期以降、バブル崩壊まで「仕事が趣味です」というのがサラリーマンのステータスみたいに思われていた節があるが、実際のところは「会社ムラから生還せよ」の著者、設楽清嗣氏が言うように、会社人間は知性を捨て、個人の趣味さえ会社に捧げてきたため、退職で肩書きが取れて一人の個人になってしまうと、何も残らないようになってしまった。
アーニーはもっと手厳しく、仕事中毒の人は、決して生産性が高くなく、実は仕事ができないと書いている。
彼の言う有能人間と仕事中毒の定義は次のとおりだ。
有能人間
仕事中毒
2013年2月27日付のChikirinの日記は、「いつまで働くの、みんな・・・?」というコラムを掲載しているが、「ちきりん的にはそんな長く働く人生ってどうよ?ってことのほうがゾッとするんだよね。今50歳の人は、この法律って本当にうれしいの?」「まっ、あたしには全く関係ないんだけど、40歳からまだ25年(下手したら30年!)も働くなんて、想像しただけでぞっとします。」と書いている。
私も全く同じ考えなのだが、これは自由を謳歌している(したいと思っている)人の視点から書いた場合であって、今の熟年妻の多くは、旦那を65歳まで会社に閉じ込めておいてくれることを法制化したことは万々歳、という人が少なくないように思えるからだ。
会社では仲間に囲まれ、充実しているように見えるかもしれないが、「3連休などあってもすることがない」などと思っている人は、熟年退屈男、妻からの三行半は時間の問題だと認識した方がいい。
仮にそういう人が宝くじに当たって会社を辞めたとしたら人生は怖ろしく空しいものになるだろう。
アーニーは、「あなたを忙しくさせるものが仕事と人間関係(結婚など)だけの場合、仕事を失うと、あなたの人生は小さく狭められるだろう。仕事がなければ、あなたを活動的にさせるものは人間関係だけに限られてしまう。」と書いている。
「あなたを忙しくさせるものが仕事と人間関係(結婚など)だけの場合」という人間関係が、今の会社の仲間だけだったとしたら、定年退職後の人生がどうなるか考えた方がいいだろう。
そんな人生を送らないようにするためにも、今から自由時間の達人になるためのトレーニングを開始しようではないか。
アーニーは言う。
「週末や引退後の自由時間の管理は、簡単にできると考えられている。
これは、とんでもない思い違いだ。
私たちは一生懸命働き、働かないことに罪悪感を感じるように条件づけられている。
多くの人々が自由時間を恐れている。
でなければ、どうやって楽しむのかがわからない。
これ以上の自由時間はいらないと言う人さえいる。
彼らは、忙しく何かをすることにしか意味と満足を見出せないのだ。」
自由時間の達人になることが簡単にできると思ってはいけないことがお分かりいただけただろうか。
アベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)によって、長らく続いたデフレからようやく脱却するのではないかという期待が高まっている。
事実、一昨日のロイターの記事でも今後物価が上がると思っている人は相当数に上っている。
彼の経済政策については賛否両論あるので、ここでは詳しく書かないが、インフレになるということは、単に郵便貯金で積立をしていても実質的には目減りするということを意味する。
今まではデフレ経済だったので、日本国債を買うか、郵便貯金をしていた人が得をしたのだが、これからは今年から社会人になる人でも投資をすることに目を向けた方がいい。(今日から新しい人生を歩みたい人のための投資入門講座)
ところが、ここで投資をやってみれば、などと言うと、身構えてしまう人も多く、何となく騙されるのではないか、というイメージを持つ人も少なくない。
また、投資を始めてみたいが、相談できる相手や、話が合う人が身近にいないなどという場合は、どうすればいいか。
私もそうだが、職場の友人で投資や国際経済のことを話して盛り上がれる人はごく少数だ。
それどころか、胡散臭い目で見られる場合もあるので、おいそれと話を切り出すこともできない人もいるだろう。
そういったときのヒントの一つが、ワールドインベスターズTV(Facebookページ)が主催している各種のセミナーや、六本木のワールドインベスターズトラベルカフェでやっている66 Liveのハッピーアワー(毎週月曜の19時から20時30分まで)にある。
以前から、職場ではできない投資や国際経済の話ができて良かったという声がある一方で、最近、66 Liveの会場に来た女性からは雰囲気がユルユルなので居心地がいいという声もあるほど、ギラギラした投資話や難しい経済の話とは無縁なグループもある。
どちらかというと、異業種懇談会に近いような雰囲気だが、それほど堅苦しくもないので、初めての人でも気楽に参加できるだろう。
私も何回もここには出入りしているが、たいてい雑談をしているうちに時間が過ぎている。
一方、セミナー会場にはメディアの取材が入ることもあり、マネー雑誌の認知度もかなりのものとなっている。
最近では2013年4月5日号の週刊ポストの巻頭グラビアページで紹介されることもあった。
また、ここでは仕事上の付き合いでは味わえない快適な時間を過ごすことができる。
一応、初対面同士では名刺交換をし、フェイスブックのアカウントを持っていれば、それをキーに繋がることになるが、誰が何をやっている(職業)などということにはあまり関心を持たれない。
もちろん、自営業の方は税理士や公認会計士の方とお友達になれれば、ビジネス上のメリットもあるに違いない。
一方で私の友人のように「自遊人」という肩書きの名刺を出して羨望の眼差しで見られるのはここを除いてないと思う。(笑)
このように、どのような立場の人でも(詐欺師でない限り)、ウェルカムの雰囲気があるので、何回かここに出入りして、人脈(話相手)を作るようにするといいと思う。
遠方の人や仕事が5時で終われない人は、あまり現場に来れないので、フェイスブックで繋がることはとても重要なことだ。
今や、この電子名刺のアカウントを持っていない人の方が珍しいくらいになりつつあるからだ。
実名を晒すのは怖いという人はワールドインベスターズSNSも用意されていて、こちらはニックネームでのやり取りが可能だ。
これからは人生をハッピーにすることは投資を抜きにして考えられない時代なのだから、そのきっかけをどこで掴むかということになる。
私が「今日の一言」を始めてちょうど10年、思い起こせば、その第一歩が偶然の出会いだったということは自分自身の経験からも十分にあり得ることだ。
事実、私がワールドインベスターズの石田さんと繋がるきっかけは、今から6年前、茅場町のタイ株セミナーだったからだ。(2007年4月17日-タイ株投資セミナー IN 茅場町)
物価は1年後に3%上昇、「上がる」見通しも増加=日銀生活意識アンケート (2013.4.1 ロイター) |
[東京 1日 ロイター] 日銀が1日発表した3月の「生活意識に関するアンケート調査」(第53回)によると、消費者の想定する1年後の物価上昇率が中央値でプラス3.0%となり、前回12月調査から上昇した。 物価上昇を見込む人の割合も増加している。 調査では、1年後の物価について「現在と比べて何%程度変化すると思うか」と質問。結果は、中央値でプラス3.0となり、前回調査のプラス1.0%から上昇した。 5年後については、年平均で同プラス2.0%となり、前回と同水準だった。 また、1年前と比べた現在の物価上昇に対する認識は中央値でプラス0.2%となり、前回の0.0%から上昇した。 1年後の物価が「かなり上がる」または「少し上がる」との回答は74.2%と前回調査の53.0%から大きく増加した。 これは2008年9月調査以来の高水準。 一方、「かなり下がる」または「少し下がる」との回答は3.9%に減少した。 5年後も同様に、上がるとの回答が増加する一方、下がるとの回答が減少している。 安倍晋三首相が掲げるデフレからの早期脱却を実現するため、黒田東彦総裁ら日銀新執行部は消費者物価の前年比上昇率で2%とする目標の達成に全力をあげる姿勢を明確にしている。 市場や企業、家計の期待に働きかける手法も重視しており、今後、家計の物価見通しがどのように変化するかも注目される。 景況感については、現在の景気が1年前より「良くなった」と答えた人の割合から、「悪くなった」と答えた人の割合を差し引いた景況感指数(DI)がマイナス22.6となり、前回調査に比べて28ポイントの大幅改善。 2007年6月調査以来の高水準となった。 1年後についてもプラス6.8%と前回のマイナス33.1%からプラス圏に浮上。 過去最高の水準となった。 同調査は満20歳以上の個人4,000人を対象に2月7日から3月6日に実施され、2,347人が回答した。 |