私が2010年2月6日に「外国株式等の配当所得と損益通算」というコラムを書いたとき、HSBC香港における各種取引報告書(statements)は紙ベースのものだった。
これが電子化されてeステートメントになったのは2010年7月分の報告書からで、今では株式の売買を含めてほとんどのものがウェブサイトにアップされているので、それをダウンロードするだけでよくなっている。
ところが、Unit Trust Contract Note(投信取引報告書)だけは、なぜなのかわからないが、未だに郵便で登録住所(registered
correspondence address)に送られてきている。
今はちょうど確定申告の準備をする時期なのだが、日本の居住者が前年中にHSBC香港の口座で売却した株式や投資信託(Unit Trust)についても、国内の金融機関を通じた取引と同様に、所得税の申告しなければいけないことになっている。「参考:海外口座を使った場合の株式譲渡所得の申告 確定申告用-株式投資損益計算書(Excel)」
日本やアメリカのように、株式譲渡益や配当金に対して課税がされる国は、確定申告用の計算書なども整備されているのだが、香港の場合はこれらの課税がされないために、年間取引報告書(annual
transaction summary)の類は存在していないようだ。
そこで、確定申告のためには、それぞれの取引報告書を積み上げていかないといけないわけだが、電子ファイルをダウンロードをしていなかったり(過去24ヶ月分のファイルは、インターネットバンキングにログイン後、My HSBC-eStatement and eAdviceからダウンロード可)、送られてきた書類を紛失、あるいは住所変更の手続き漏れで送られてきていないこともあるだろう。
そういった場合はどうすればいいか。
いつも頼りになる(!?)香港HSBCお助け支店のコラム「過去のeステートメントを確認するには?(2013年10月4日)」を見ると、「申請すれば再発行してもらえますので、カスタマーサポートに問い合わせをしてください。再発行手数料は1枚50香港ドルとなります。」とある。
詳しいことは、カスタマーサポートに聞けということなので、試しに聞いてみた。
私が尋ねたのはUnit Trust Contract Note(投信取引報告書)の再交付に関してだが、過去のeステートメントが欲しい場合もこれに準じて取り寄せが可能だろうと思う。
書式は任意で構わないと思うが、こういうことにならないためにも、eステートメントのファイルは定期的にダウンロード、紙書類はスキャナーで読みとりといったことが必要だろう。
いずれにせよ、海外口座の維持管理はかくも面倒なので、安易な気持ちで開設するのはおやめになった方が賢明かと思う。
Re: Investment Services |
Thank you for your e-mail regarding application for duplicate contract
note copies. To apply for duplicate contract note copies, the exact transaction dates instead of a transaction period are required to be specified in your signed instruction. You can check your transaction records, including the transaction dates, via your investment account statements. 売買報告書の再交付(複製)に関してお問い合わせいただきありがとうございます。 売買報告書の再交付(複製)を申し込むためには、取引の期間ではなく正確な取引日をサイン入りの指示書に明示する必要があります。貴方の口座の取引報告書を見れば、取引日を含めた記録を確認できます。 If you wish to apply for duplicate statement copies, please send us your signed instruction specifying the following information: - Your full name and your investment account number(s) - Your instruction to retrieve the contract note copies - The transaction details, eg the investment account number, the order date, the amount, etc. - The account for the debit of the service fee (ie HKD50 for each statement copy) - Your account signature もし、貴方が取引明細書の再交付(複製)を申し込むなら、以下の項目を記入したサイン入りの指示書を送ってください。
After receiving your instruction, we will process it within three business days. The required statement copies will be sent to your registered correspondence address by post. 上記の住所に指示書を郵送してください。指示書を受領後、3営業日以内に処理をします。依頼された明細書は登録された住所宛に郵送いたします。 If you have any other questions, please call +852 2233 3322 (for HSBC Premier customers), +852 2748 8333 (for HSBC Advance customers) or +852 2233 3000 (for other Personal Banking customers). 質問があれば上記の電話番号までお願いします。 Yours sincerely Customer Communication Officer Retail Banking and Wealth Management |
日本国籍の保有者が短期の観光や商用目的で米国に入国する場合、ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program)により、渡航認証(ESTA)を取得することで、ビザなし渡航が認められてきた。
ところが、その規定が改定され、2011年3月1日以降にイラン(Iran)、イラク(Iraq)、スーダン(Sudan)、シリア(Syria)への渡航歴があると、日本国籍の保有者であっても、原則として、商用/観光ビザ(Business/Tourist Visa)を申請する必要があるとCNNで報じられている。
詳細は、2016年1月21日付の在日米国大使館のビザサービスの最新情報「米国は『ビザ免除プログラムの改定』の施行を開始します」(英文:Department of Homeland Security Press Office - United States Begins Implementation
of Changes to the Visa Waiver Program)に書かれているが、現時点から遡って5年以内に、これらの4ヶ国に渡航した人は、中南米やカリブ海諸国に旅行する場合でさえ、米国を経由するフライトを使う場合は、ビザの申請が必要になるということだ。
なぜなら、米国はトランジット(通過)の旅客であっても、入国審査を経るように要求しているからだ。
それに、「渡米前に、米国大使館または領事館でビザ面接を受け、ビザを取得する必要があります。」というのが面倒くささを助長するような気がする。
この規定は今のところ私には関係ない。
また、CNNの記事にあるように、ビザ免除プログラムの制限は、イラク・シリア・イスラム国(ISIS)支持者の入国を阻止する目的なので、日本人はほとんど無関係とも言えるが、一律に網をかけられているので、この4ヶ国の中では比較的観光旅行に適したイラン(海外安全情報)への渡航は、パスポートの残存年数など長い目で見た検討が必要になるだろうか。
もっとも、直近5年以内にイランやスーダンに旅行した人(イラクやシリアはほとんどいないと思われる)にとっては寝耳に水といったところだろうが、こういった方たちは、中南米やカリブ海諸国へ行くためなら、エアカナダ(Air Canada)やアエロメヒコ(Aero Mexico)、あるいは、カタール航空(Qatar Airways)を使えばいいと思う。
いずれにせよ、アメリカ方面への渡航に際してのフライトの選択肢が狭まるのは間違いないのだが、グアム(旅の基本情報-入国 Guam - Entry & Exit Formalities)や北マリアナ諸島(サイパン・テニアン・ロタ)(基本情報-入国 Marianas Visitors Authority - Trip Essentials)への渡航も同じように制限があるのだろうか。
米、ビザ無し入国の条件厳格化 日本も対象 (2016.1.22 CNN Japan) |
ワシントン(CNN) 米国は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支持者の入国を阻止する目的で、日本や欧州からの渡航者にビザなしの入国を認めていた制度を改定し、規定を厳格化した。 新規定は21日から適用され、日本、欧州、オーストラリアから米国への渡航者のうち、2011年以降にイランやイラク、スーダン、シリアへの渡航歴がある人、およびそのいずれかの国の国籍を持つ二重国籍者が対象。該当者はビザ無しでの米国入国ができなくなった。 ただ、大使館や領事館で規定の手続きをすればビザを申請することはできる。 米国務省によると、ビザ免除制度に参加している38カ国の国民は、これまでビザ無しの入国が認められていた。 しかし昨年11月に起きたパリ同時テロを受け、規定を厳格化する法案が12月に米下院を通過していた。 ISISなどのテロ組織に加わった後に欧米に帰国した外国人戦闘員の多くは、イラクやシリアへの渡航歴があるという。 シリア、イラン、スーダンの3カ国は米国がテロ支援国家に指定している。 これに対して欧州連合(EU)のオサリバン駐米大使は欧州28国の大使と連名で、シリアやイラクに行った人々全員を対象とすると、正規の事業やジャーナリズム、人道支援活動に関わる人々にまで影響が及ぶ恐れがあるとして懸念を表明していた。 英文記事:CNN on January 21, 2016 - U.S. tightens visa policy for some Europeans |
去る1月19日と20日に催行されたフジヤマツーリストとLovers Kitchen(ラバ吉)のコラボ企画、「2016年河口湖大寒オフ~あらっきーシェフと行く開運グルメ温泉の旅」に行ってきた。
週の真ん中の開催にもかかわらず、主催者の3名を除いて、総勢10名が中央観光のサロンバスに乗って河口湖へのバスツアーに参加したのは圧巻と言うべきか。
私が野澤さんご夫妻の企画する大寒オフに参加するのは、3年前(2013年)のワールドインベスターズ河口湖大寒オフ以来のこと、ちょうどこのときは、私が「Toward a dream-come-true『経済的自由への扉は開かれた』(2012年6月3日)」を掲載した頃、まさに運気が上昇気流に乗り始めたときだった。
それから3年、私はセミリタイアの身となり「2014年11月16日-早期リタイアへのファイナルステップ(final step for early retirement)」、新たなことを始めようと思った矢先に、今回の企画があったので、勤務先で出勤日の調整をしてもらって参加することにしたのだ。
今回のツアーの目玉は、温泉とグルメなのだが、20日に行われた北口本宮冨士浅間神社の恵毘寿社祭と、金運神社として有名な新屋山神社への参拝、そして、Lovers Kitchen(ラバ吉)のイベント参加経験者はご存じだと思うが、シェフのあらっきーの極上料理に、バスの車中及び夕食時のアルコール類、これらを含めて、団体行動中のすべての費用が込みで29,300円とリーズナブルなものだった。
何しろ、最近ではLovers Kitchen(ラバ吉)の主催イベントは、開催の告知がされてから数日で満席になるものもあるくらいの人気ぶり、今回のフジヤマツーリストとのコラボイベントは2回目(初回は2015年11月7日の「秋の熱海・伊豆・箱根のパワースポット・温泉・グルメ日帰り旅行」)だというが、主催者のホスピタリティも相俟って、次回に予定されているイベントにも早々に参加表明が出るなど、リピーターがたくさん出ているほどだ。
ところで、北口本宮冨士浅間神社の恵毘寿社祭のときには、主として、地元の企業や個人事業主が中心になって「商売繁盛 事業繁栄」の幟を立てているのだが、ここに私たちも加わらせていただいた。
その後、金運神社として有名な新屋山神社への参拝、野澤さんご夫妻は毎年これをやることによって運気が増したと言うのだが、私も今年初めてやってみたところ抜群の効果だった。
新屋山神社では、財布に常時入れられるキャッシュカードタイプのお守り(1,500円)を購入、これを財布のカード入れの最前列に置いたところ、まさにお金が自分のところに吸い寄せられるように金運が増したのだ。
これだったら毎年参加してもいいくらいだ。(笑)
そして、帰京後、大寒当日(2016年1月21日)は九星気学による最大吉方(私の場合は自宅から「東南」方向)に出かけ、神社へのお参りと温泉入浴をしたらいいというお達しの元に、鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社と、稲村ケ崎温泉へ出かけた。
そうしたら、自分でもあっと驚くことに、熊(bear)の背中に乗って株式市場の激流下りを楽しむことができたのだ。「2016年1月16日-熊(bear)の咆哮、2016年の投資のキーワードは戻り売り(sell on rally)」
1月18日から22日までの週は、今まで苦手として中断していた短期トレードで驚くくらいの利益をはじき出せた。
この結果に驕らず、これからも着実に成果が積み上がるように研鑽していきたい。
そうしていくことによって、完全リタイア後も人生を楽しむための糧を得ることができると確信するからだ。
ここ数ヵ月間、私は金融資産への投資以外で、新しい収益源(副業/sideline business)が作れないかずっと考えてきた。
もちろん、ウェブサイトやブログを使ってアフィリエイト収入などを稼ぐためのノウハウはinosh blogなど、様々なところで情報を得ることができる。
またヤフオクやeBayなどのオークションツールを使って稼ぐ方法もあるだろう。
それとも、ファイナンシャルプランナー(2006年10月23日-祝!FP2級合格)として講演でもするか(笑)
ただ、それ以外の方法を模索した場合、今まで長期間にわたって平凡なサラリーマンをやっていた私が持っているスキルでは、あまり選択肢がないと諦めかけていた。
ところが、意外なことに、旅の知識や経験、ノウハウを売ることでお金が稼げる可能性があることがわかった。
それを教えてくれたのは旅仲間の人たちなのだが、私も彼らのようなことができないかと思って、インターネットで検索してみると、wondertrip(ワンダートリップ)の「世界一周しながらお金を稼ぐ5つの方法」という記事がヒットした。
とりあえず、私がすぐにできそうなのが、500円で得意(知識・スキル・経験)を販売できるオンラインマーケットのcoconala(ココナラ)、手数料が150円(30%)ということで、利益率はそれだけ圧縮されるのだが、これなら旅行ネタのみならず、私の海外口座関係の情報も売ることができるだろう。
むしろ、そちらの方が売れ行きがいいかもしれないが、いずれにせよ、今までウェブサイトや、ブログを通じて無償で提供してきた情報がお金になる可能性を秘めているということだ。
仮に100人に売れれば、35,000円の純益ということだが、定期的にメルマガを出したり、電子書籍を作るより気軽にできるのではないかと思った。
もし、英語ができる人なら、自分の情報を直販できるGumroad、世界がマーケットという視点で見れば、これほど有望な市場はない。
私も英語版のウェブサイトを作っているが、最近では旅行の写真に若干の説明文を載せているだけなので、これでは商品にはならないだろう。
ちなみに、書籍の出版と言えば、wondertrip(ワンダートリップ)の記事でも言及しているが、4,980円で自費出版できるMyISBN、電子書籍ならキンドル(Kindle)・ダイレクト・パブリッシング(KDP)、私もいずれは作家デビューでもしてみるかな。
ところで、私の友人の神谷さんが、海外旅行情報サイトのエイビーロードで、たびナレガイドとしてコラムを書いているのだが、私も彼女のように旅行サイトなどで取り上げられるように頑張りたいと思う。
2016年の大発会から世界の株式市場は大荒れである。
まさに熊(bear)が咆哮しているという表現がピッタリくる相場環境だ。
震源地の上海総合指数(Shanghai Stock Exchange Composite Index)は、昨日の終値が2,900.97ポイントとなり、昨年末(3,539.18ポイント)からの下落幅は、638.21ポイント(18%)に及び、それに引きずられる形で、日経平均株価も、大発会から6営業日連続の下落を含めて、昨年末(19,033.71円)からの下落幅は、1,886.6円(9.9%)で、昨日の終値は17,147.11円となっている。
また、最後の砦と言われる、米国市場もダウ平均株価(Dow Jones Industrial Average)が昨年末(17,425.03ドル)からの下落幅は、1,436.95ドル(8.2%)で、昨日の終値は15,988.08ドル、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite Index)が昨年末(5,007.41ポイント)に比べて、518.99ポイント(10.4%)安の4,488.42ポイントで終わっている。
欧州の雄であるドイツ、こちらもDAX指数(Deutsche Boerse AG German Stock Index)が、昨年末の10,743.01ポイントから1197.74(11.1%)下落し、昨日の終値は9,545.27ポイントとなっている。
イギリスのFTSE100種総合株価指数(FTSE 100 Index)も、昨年末の6,242.30ポイントから438.2ポイント(7%)下落し、昨日の終値は5,804.10である。
ここまで市況が悪化すると、今の状況が押し目買い(buy on dips/buy on reaction)の好機だと思う人はほとんどいないだろう。
ところで、世界恐慌の様相を呈している株式市場の震源地である上海総合指数に関しては、直近1年間(52週間)の最高値(2015年6月12日/5,166.35ポイント)からの下落率が、すでに40%に達しているにもかかわらず、未だに下げ止まる気配すら見えない。
2015年12月の日米の株式市場が割合に高値圏で推移していたことを思えば、昨年後半は中国の独歩安と言えたが、今年はその反動で大幅な下落に見舞われるリスクがあるようだ。
特に、日本のアベノミクスによる上昇相場は、官製相場の様相が濃かっただけに、その反動はよりいっそう大きなものになりそうだ。
私は11日に「神様の気紛れがもたらした大吉という名のいたずら」というコラムを掲載した後で、今年のおみくじで出た「大吉」(運勢:千里の道も一歩からというように、事は順序よく運んでいき、次第に運気が開けてきます。樹木が大きく育っていくには時間がかかりますが、あなたもこの強い運勢の波に乗って確実に成長の節をつかんで欲しいもの。何事も焦ってはいけない。かならず手順を正しく踏んで行動を起こすこと。)を本当の意味でものにするために行動を起こすことにした。
今年の投資のキーワードは戻り売り(sell on rally)、私は日本株(に限らないが)が暴落するときが、あと3回はあると予想している。
中国の春節休暇(2月7日から13日)明け、日本のゴールデンウイーク明け、そして、今年の9月か10月だ。
これらの前に売られ過ぎ、あるいは空売りの買戻しによる反騰相場があると思うので、そこが今年の狙い目ということになるだろう。
とりあえず、日経平均株価の動きに関してはファイスブックコミュニティの「株価テクニカル手法」やE-businessの「日経平均株価週間予想」を参考にさせていただこうと思う。
もっとも、未来の相場のことは誰にもわからないが、今年の世界市場の行く末が、8年前のリーマンショックの二の舞だと仮定すれば、今年は中国の五大銀行である、中国建設銀行(0939HK)、中国農業銀行(1288HK)、中国工商銀行(1398HK)、交通銀行(3328HK)、中国銀行(3988HK)のいずれかが破綻するか、ほかの新興国がデフォルトするなどのことがないと、セリング・クライマックス(selling climax)は来ないのではないか。(2015年7月27日 フォーサイト(Foresight)-中国「株暴落」の次は「銀行破綻」か)
遅まきながら、今年の投資の主力商品は、ベアのETF(参考:インバースETF一覧 ETFdb.com - Inverse Equity ETF List)から選ぶといいだろう。
例え、小額でも精神安定剤を飲むというつもりで投資するといいかもしれない。
私は久々に国内証券会社の信用取引口座を使って日本株の空売り(short selling)をしてみた。
おそらく、週明けの18日も大半の日経平均構成銘柄は暴落するだろうから、そこそこの含み益は出るだろう。
何事も焦ってはいけない、とのお告げどおり、今回は復習(!?)なので、売られ過ぎの反騰が出たときに一旦手じまいをして、次の機会に備えようと思う。
一方で、海外口座に関しては、私が持っている米国証券会社のファーストレード(Firstrade)でも信用取引(margin trading)ができるのだが、そこまでやると資産管理が行き届かなくなるので、おそらく、今持っているベアのETFだけで止めることになるだろう。(海外投資を楽しむ会-Firstrade基本情報一覧)
2015年4月21日のコラム「日本における外国株投資ツールの充実と海外口座を巡る最近の情勢」で書いたように、日本の証券会社で米国株口座を扱っているところはいくつかあるようだが、米国市場で上場されているすべての銘柄が買えるわけではないと聞く。
こういった事実は知っておいた方がいいだろう。(2015年3月11日 BRICsプラス11投資情報-金融庁の規制で日本の証券会社から取引できないもの)
さて、問題はHSBC香港なのだが、私は米国株口座(参考:2012年10月5日-HSBC香港の投資口座保有者は米国株口座の追加は郵送でOK)を持っているので、そこでベアのETFを買うことができるが、アメリカ本国の証券会社と違って、株の空売り(short selling)はできない。(香港株の信用取引(買い)も18歳以上の香港居住者しかできないことになっている。)
米国株口座のない人にとってのベアマーケット(弱気相場)対策は、香港株のプット(put)のワラント(warrants)を買うことなのだが、残念ながら、これは投資の初級者にはお勧めできない金融商品だ。
もし、これにトライしたいということであれば、2007年5月13日付の「HSBC香港でワラント投資を」を参考にして欲しい。
実際のところ、この商品に投資するなら、昨年のうちにやっておくべきだったかもしれないが、これからトライするなら、Underlying(対象銘柄)がハンセン指数(HSI/Hang Seng Index)のものを選ぶとわかりやすくていいかもしれない。
とりあえず、こんなところだが、今年は熊(bear)の背中に乗って激流下りを楽しめることを祈りたいと思う。
ちなみに、2015年12月29日の「資産形成のための比較的安全な米国株投資法」で紹介したロッキード・マーチン(Lockheed Martin:株価 LMT)、こちらは昨年末の217.15ドルからわずか1.16ドル(0.5%)下落の215.99ドルで昨日の取引を終えた。
配当も年4回で年率3%、さすが米国の支配層が大量保有する株式だけあって化け物としか言いようがない。
まさに、鉄板投資銘柄、私はこれに気付くのが遅すぎたことを後悔している。
熊野速玉大社 |
つい先日の「南紀家族旅行(熊野三山・紀伊勝浦・瀞峡)」の際に立ち寄った熊野速玉大社でおみくじを引いたときの運勢が何と「大吉」だった。
これはいつのこと以来だろうと思って調べてみたら、何と、2008年の初詣のとき以来のことだった。(2008年1月2日「幸先いいぞ」)
このときは、あまりにも嬉しくてブログに書いたから覚えていたのだ。
ところが、フト思ってみると、私の場合は「大吉」よりも「凶」の方がいいような気もするのだ。(2012年12月31日「昇り龍(rising dragon)」)
何しろ大学受験の年の初詣で、私の前にいた人に続いて、私も「大凶」を引いて、周囲の人のどよめきの渦中にいた当事者が私だったからだ。
ちなみに、この年は大学受験に合格し、ストレートで入学したのだ。
もしかすると、私にとっておみくじの運勢は真逆に読むといいかもしれないのだ。
そう思うと、個人投資家として正月早々気分の良くない相場が続いていることにも合点がいく。
何しろ、世界中の株式市場が、今年に入ってからずっと下落を続けているからだ。
いくらベアのETF(参考:インバースETF一覧 ETFdb.com - Inverse Equity ETF List)などで保険をかけていても、これほど下落幅が大きいと損失をカバーしきれない可能性が高い。
また、奇妙な符丁として、2008年早々に書いたコラムに「米国はリセッション(景気後退)入りしたのか(2008年1月19日)」というものがある。
書き出しは「2008年に入ってから世界的な下落相場が続いている。」となっている。
不吉なことに、今年の相場と瓜二つではないか。
歴史は繰り返すということであれば、ヤバイのは昨年よりも今年の方に違いない。
私が昨年の7月に行った「青春18きっぷの旅(立山・高山・伊勢)」、そして、つい先日の「南紀家族旅行(熊野三山・紀伊勝浦・瀞峡)」の旅行記を作成していて気付いたことが一つある。
それは、立山や熊野古道といった、大きな荷物を持って移動(観光)するにはキツイところを、宅配業者が観光客の荷物を次の拠点まで配送してくれるサービスがあることだ。
具体的には、立山エリアが、アルペンポーターサービス(英語版:Baggage Delivery Service)、熊野古道が、熊野古道手荷物搬送サービス(英語版:Kumano Kodo Pilgrimage Trails - Luggage Shuttle)といった按配だ。
実際のところ、立山に行こうと思ったときに、これが使えるかどうか検討したことがあるのだが、日本は究極に便利な国だなと感心したのだ。
しばらくして、日経新聞に「宅配大手、手塩にかける『手ぶら観光』(2015年10月16日)」という記事が掲載された。
そこには、「てぶら観光」に注力した観光客の荷物の搬送を宅配便市場の牽引役の一つにすることが書かれている。
また、国土交通省も「手ぶら観光の促進」という政策を掲げていて、そのターゲットが訪日外国人であることが、日本のウェブサイトには珍しく英語版の案内が完備していたという理由なのだろう。
ところで、政府は「現状、外国人による訪日旅行は個人によるものが多数であり、その多くは自分で大きな荷物を持って日本国内を移動しています。自ら荷物を運ぶ必要がなければ、訪日外国人旅行者の利便性が向上し、観光立国の推進に資すると考えられるため・・・」と書いているが、私はもう一つ隠れた理由があると思っている。
それは、私が「2009年3月の九州旅行」のときに書いた、「(特急『かもめ32号』に乗って)ただ唯一の不満は頭上の荷物棚にキャリーバッグが仕舞えないことで、これではバックパックやスーツケースを持った観光客など乗せることなどとうてい不可能というレベルだった。
今回私が持ってきたキャリーバッグは国内線の飛行機でも機内の荷物棚に入るくらいのものなのだから、特急列車の荷物棚がビジネスバッグやリュックサックくらいしか入らないというのはどうかと思う。
これでは外国人などの長期旅行者は列車で旅するな、と言わんばかりだ。
九州のように観光資源が多いところで、JR九州の幹部が日帰りのビジネス客や土日しか旅行に行かない人間しか見ていないと、せっかくの新型特急の設計もチャチなものになるのだ。
これだったら昔の開放型の荷物棚の方がはるかに良かったように思える。」という一節は、JR九州管内の特急列車ばかりでなく、今回乗った「特急・南紀」も似たようなものだった。
要するに、いざとなれば、訪日外国人の荷物を運んであげられるような体制にしないと、苦情に繋がりかねないからだろう。
そうは言っても日本の滞在している間、毎回のように宅配便を利用する人などいないだろうから、特急列車については新型車両投入のときに荷物棚を改善することが必要かもしれない。
いずれにせよ、今は政府と宅配便業界が一体となって、「手ぶら観光」を促進しているようなので、機会があれば使ってみるといいだろう。
もっとも、夜行列車で旅立つときに、自宅から最初の宿泊先へ荷物を送って、途中で観光しながら行くというのも趣旨は同じだ。
そういった意味では2014年9月の「鉄ちゃんとグルメを追求する北海道への旅」の初日は、まさに「手ぶら観光」だったと言える。
ただ、この「手ぶら観光」、肝心の空港に(少なくとも成田や羽田には)案内があるようには思えなかったのだが、外国人旅行者の利用を促進することができるのだろうか。
宅配大手、手塩にかける「手ぶら観光」 (2015.10.16 日経新聞) |
宅配便大手が観光客の手荷物預かりと配送サービスに力を入れている。 インターネット通販で培った即日配達のネットワークを生かして、観光名所とホテルなどを結んで新たな事業に育てる狙いだ。 「ニッポンならでは」の新サービスに育て、訪日外国人客の需要も開拓できるか。最前線を追った。 ■駅構内の一等地に有人店舗 9月中旬の昼下がり、岐阜県に住む若山妙さんはJR桜木町駅(横浜市)の改札前にある観光案内所のカウンターで荷物を預けた。 前日に19歳の娘と千葉県浦安市のテーマパークを訪れ、この日の午後は「帰りの新幹線に乗るまで横浜を散策する」ためだ。 横浜市の外郭団体が管理するこの観光案内所の運営を担うのは、宅配便大手のヤマト運輸だ。 土産物の販売店と同じスペースに宅配とクロークのサービスカウンターがある。 営業時間は午前9時から午後9時と限られるが、すぐ近くのコインロッカーより100円安い500円でスーツケースを預けられる。 京都市でガス器具店を経営する葛城敏史さんは9月中旬、JR東京駅の日本橋口近くでスーツケースを預けた。 フランスでマラソン大会に出場し、成田空港から東京駅にバスで着いたばかり。 「東京の友人と会ってから京都に帰る」ため、佐川急便が運営する「東京手ぶら観光手荷物預かり処」に1つ800円で預けた。 佐川やヤマトは駅構内の一等地に有人店舗を構え、コインロッカーと張り合おうとしているわけではない。 本当に狙っているのは駅から近隣のホテルまでの当日配送だ。 佐川の東京駅の拠点では午前11時までに預ければ、東京23区内と千葉県浦安市のホテルなら当日の夕方に荷物を届ける。旅行中という大阪市の夫婦は、このサービスで23区内のホテルに荷物を送った。 料金は1600円弱。「夕方にまた東京駅に寄る手間や2人分の交通費を考えると、まあ納得はできる」。 コインロッカー代に1000円ほど足せば夕方に宿泊先のホテルに荷物が届く。 ヤマトのサービスも同じような価格設定で、「手ぶら観光」の荷物を通常の宅配便と同じ流れに乗せることで実現している。 うまく需要を取り込めば、既に構築した配送網に新しい荷物を流すだけなので、2社にとってうまみのあるビジネスだ。 企業側だけでなく、訪日客の増加を目指す政府も「手ぶら観光」に力を入れ始めた。 観光庁は今年7月に「Japan.Hands - Free Travel」という呼称でロゴマークを決め、全国47カ所の認定事業所で活用を始めた。 ヤマトは横浜エリアのほか、京都や金沢など15カ所で認定を獲得。佐川も東京駅と東京スカイツリー、浅草雷門の3カ所で認定を受けた。 宅配便市場で合計8割のシェアを握る2強が新分野でもしのぎを削る背景には、拡大を続けてきた宅配便ビジネスが変革期を迎えていることがある。 国土交通省によると2014年度の国内の宅配便取扱個数は2013年度比0.6%減の36億1379万個と5年ぶりに前年度割れとなった。 2013年度に消費増税前の駆け込み需要があった反動が主因ではあるが、人口減社会のなかでは、ネット通販というけん引役にも限りがある。 |
タイのスワンナクハ洞窟寺院(Wat Suwannakuha) |
新年あけましておめでとうございます。
今回の年末年始休暇は日本におりますが、昨年の12月26日付のコラム「アメックスのゴールド・デスクで正月の国内旅行を予約してみた」で触れたように、今日の朝から南紀方面へ家族旅行に行くため、年明け早々にご挨拶致しました。
昨年の国内旅行のテーマは鉄道旅行ということで、合計7回の列車の旅をしましたが、今年のスタートも鉄道旅行です。
一昨年までの航空会社のマイレージ稼ぎから鉄ちゃんにシフトしたような感じです。
とりあえず、簡単ではありますが、弊サイトのご訪問者の皆様におかれましても、今年が素敵な年であるようにお祈り申し上げます。